楽天生命 スーパー医療保険/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

楽天生命 スーパー医療保険
オススメ度:
1
保険会社:
楽天生命
名称:
スーパー医療保険
保障内容:
入院(日帰りから)・手術・放射線
先進医療:
あり
オリコン:
ランク外
特徴:
病気・怪我を徹底カバー。しかもお手頃

楽天生命 スーパー医療保険なら目立った点もない平凡な保険!?

楽天生命は2013年に4月にアイリオ生命を楽天が完全子会社化して、社名を変更して誕生した保険会社だ。スーパー医療保険は2018年4月から同社が販売している医療保険で、これに際して楽天ロングスマートスマート2は新規契約が終了した。以下、楽天生命のスーパー医療保険の概要を記載し他社と比較する。

まず主契約の基本保障だが、入院給付金・手術給付金・放射線治療給付金・先進医療で構成されている。楽天ロングのような入院給付金だけといったシンプルさは消え、他社と似たような月並みな内容となった。入院給付金も楽天ロングであれば1入院あたり180日だったのが60日になってしまった。

楽天生命スーパー医療保険の仕組みと主な保障内容・保険料

基本保障以外は自由に組み合わせることが可能だが、楽天生命で3つのプランが一応は用意されている。基本プランは基本保障に通院給付金を付加しただけの比較的シンプルなプランだ。がんプランになるとガン診断給付金や上皮内新生物給付金が付加され、3大疾病プランになると3大疾病と診断されて入院すると一時金が受け取れる。

どのプランも特にエッジの効いたものは無く、ありきたりな内容と言わざるを得ない。上皮内新生物を対象としている点ではがん特約は一応は評価できるが、8大疾病特約は三大疾病こそ入院給付金が無制限になるが、その他の病気は120日に拡大されるだけで、それも通算給付日数も1095日の縛りがあるままだ。その点、三井住友海上あいおい生命のAプレミアだと1入院あたりも通算も無制限となる。もちろん、そもそも8大疾病による入院期間が脳血管疾患や精神疾患を除いて入院期間は60日未満のため、保障期間を伸ばすことに意味があるのかと言われれば、それまでだが。。。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度ではオリコンの満足度ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)さらに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料は男性で入院日額5,000円(終身払い)で先進医療特約・通院特約を付加した30~60歳の月額保険料で比較した。

名称 三井住友
あいおい
Aプレミア
オリックス
新CURE
チューリッヒ
DX
FWD富士
ベストG
メットライフ
フレキシィS
アクサ
ダイレクト
ネオ
ファースト
ネオde医療
楽天生命
スーパー
T&D
家計
年齢 ~80歳 ~75歳 ~75歳 ~80歳 ~80歳 ~69歳 ~85歳 ~84歳 ~70歳
入院日額
限度
\5,000~
30日~
\5,000~
60日
\5,000~
30日~
10~30万
50回
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\5,000~
60日~
\5,000~
60日
\5,000~
60日~
通院日額
限度
\5,000
30日
\5,000
無制限※
\5,000
30日
- \3,000
30日
- \5,000
無制限※
\3,000
30日
-
手術給付
入院
2.5~10万 10万 5~10万 10~30万 2.5~10万 5~20万 5~40万 10~30万 10万
手術給付
外来
2.5万 2.5万~10万 5万 2.5万 2.5万 2.5万 2.5万 2.5万 2.5万
通算日数 1,095日 1,000日 1,095日 - 1,095日 1,095日 1,095日 1,095日 1,095日
先進医療 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万
オリコン ランク外 3位 ランク外 ランク外 1位 ランク外 ランク外 ランク外 ランク外
苦情率 0.14% 0.31% 0.58% 0.58% 0.64% 0.22% 0.63% 0.31% 0.44%
保険料
30歳
\2,658 \2,517 \1,682
(\2,167)
\1,513 \2,298 \1,340
(\1,740)
\1,561 \1,905 \1,435
保険料
40歳
\3,468 \3,667 \2,217
(\2,912)
\1,922 \3,110 \1,850
(\2,600)
\2,150 \2,595 \1,845
保険料
50歳
\4,763 \5,607 \3,152
(\4,207)
\2,572 \4,601 \2,735
(\4,035)
\3,072 \3,525 \2,558
保険料
60歳
\6,708 \8,502 \4,692
(\6,317)
\3,564 \6,869 \4,275
(\6,325)
\4,364 \4,885 \3,610
終身医療保険の比較表(三井住友あいおい生命 エースプレミア・オリックス 新CURE・地ーりっひ生命プレミアムデラックス・FWD富士生命 医療保険ベストゴールド・メットライフ生命フレキシィS・アクサダイレクト生命 医療保険・ネオファースト生命 ネオdeいりょう・楽天生命スーパー医療保険・T&Dフィナンシャル生命 家計にやさしい医療保険)

上図で右から2番目のの楽天生命スーパー医療保険だが、入院給付金・通院給付金は他社と比較して特筆すべき点は無い。手術給付金は入院日額の20倍と他社よりも大きめのため、手術給付金についてはお得といえなくもない。顧客満足度の面では、オリコンランキングは数年前と変わらずランク外となっている。ただ、苦情率が上昇しており、顧客対応の悪さが地味に露呈しつつある可能性がある。

保険料は他社と比較して僅かに安いが、最安値圏の保険と比較すると決して安いとは言い難い。ただ、楽天スーパーポイントバックによって、楽天カードで保険料を支払えば保険を1年継続すると600ポイント、以後は半年継続毎に300ポイントが受け取れる。それでも楽天ポイントの1ポイントを1円換算するなら、それでも他社を逆転するには至らない。

結論としては、平凡な保険で保険料も取り立てて目立った点もないため特にオススメしない保険だ。以前のような尖った保険ではなく平凡な保険に成り下がったのは残念としか言いようがない。大人しく他社の保障が手厚い保険か、うつ病などの精神疾患をカバーするチューリッヒやアクサダイレクト、介護・認知症をカバーする三井住友あいおい・メットライフあたりを検討した方がいいだろう。