メディケア生命 メディフィットA/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

メディケア生命 メディフィットA
オススメ度:
2
保険会社:
メディケア生命
名称:
メディフィットA(エース)
保障内容:
入院(日帰りから)・手術
先進医療:
2,000万円まで
オリコン:
対象外
特徴:
入院や手術の保障に7大生活習慣病やガンの保障などをプラスできます

メディケア生命 メディフィットAはメリットは無くはないが微妙!?

メディケア生命は2009年に住友生命と三井生命の共同出資で誕生したネット生保で、現在は住友生命の完全子会社となっている。まだ歴史は浅いが、少額短期保険業者よりは信用力などは上といえる。メディフィットA(エース)は同社が販売する終身タイプの医療保険で、以下では保険の概要を記載し他社の保険と保障・保険料等で比較する。

メディケア生命 メディフィットAの仕組みと主な保障内容・保険料

主契約の保障内容には入院・手術の給付金が含まれているが、他社とは異なり放射線治療・骨髄移植で5万円の一時金が受け取れる。オリックス生命の新CUREと同様に6大生活習慣病は給付日数を60日から120日に延長し、ガンによる入院は給付日数を無制限としている。ただ、正確にはオリックスだと

心疾患・脳血管疾患も、給付日数が無制限となるため保障でメディケアは同等とは言い難い。また、そもそも昨今のガン治療は20日内の入院で済み、通院が長引くケースが多い点を考えれば、本当に有用なのかは疑問だ。平均在院日数で60日を越えて保障の対象となるのは脳血管疾患ぐらいだ

それ以外では、抗がん剤治療特約を付加すると治療を一生涯保障が受けられ、がん入院の給付金上乗せなどがある。抗がん剤治療は確率として多くはないが、治療が数年に及ぶケースもあるため悪くない。以上から保障面で他社より秀でている点は、放射線治療及び骨髄移植の一時金・抗がん剤治療ということになりそうだ。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢・入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金・通算給付日数・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。

名称 メットライフ
やさしく
アメホ
みんなα
オリックス
新CURE
メディケア
フィット
アフラック
EVER
楽天生命
スマート
損ジャ
日本興亜
お守り
ライフネット
新じぶん
三井住友
あいおい
&LIFE A
年齢 ~80歳 ~80歳 ~75歳 ~75歳 ~85歳 ~80歳 ~75歳 ~70歳 ~80歳
入院日額
限度
\5,000~
60日
\3,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
通院日額
限度
\3,000~
30日
\1,500~
45日
\5,000
無制限※
- \2,500
30日
- \5,000
120日※
- \5,000
5年※
手術給付
入院
10万 5万 10万 5~20万 5~20万 2.5~5万 5~40万 5~15万 5~10万
手術給付
外来
10万
(2.5万)
5万
(1.5万)
10万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
- 5~40万
(2.5万)
- 5万
通算日数 1,095日 1,000日 1,000日※ 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日
先進医療 2,000万※ 1,000万※ 2,000万 2,000万円 2,000万※ 1,000万※ 2,000万 2,000万 2,000万
特約 ガン ガン
生活習慣
ガン
生活習慣
三大疾病
ガン
七大疾病
- - ガン
三大疾病
ガン
三大疾病
集中治療
三大疾病
ガン・介護
オリコン 4位 10位 3位 対象外 6位 対象外 7位 8位 ランク外
苦情率 0.78% - 0.31% 0.30% 0.82% 0.06% 0.82% 0.46% 0.24%
保険料
40歳
\2,740 \3,020 \3,377 \2,330 \2,470 \2,102 \2,057 \3,723
(\2,000)
\3,328
保険料
50歳
\3,786 \4,173 \5,170 \3,315 \3,683 \2,922 \2,957 \5,290
(\2,721)
\4,603
保険料
60歳
\5,315 \5,855 \7,842 \4,720 \5,472 \4,112 \4,307 \7,477
(\3,690)
\6,708
終身医療保険の比較表(メットライフ生命・アメホ みんなα・オリックス 新CURE・メディケア フィット・アフラックEVER・楽天生命スマート・損ジャ日本興亜・ライフネット新じぶん・三井住友あいおい)

上図で左から4番目のメディケア生命 メディフィットAだが、入院日額は5,000円・10,000円の2パターンで通院日額は存在しない。給付日数は前述の通り6大生活習慣病なら2倍~無制限になり、他社の一律60日よりは有利ではある。手術給付金は一律5万か、手術によって5~20万円まで変動するかを選択でき、他社同様に外来でも給付金は受け取れる。それ以外では、先進医療給付金の最大額は2,000万円で他社と横バイだが、更新型ではない点はプラスだ。オリコンではランキング対象外で、これは保有契約数が20万件程度と少ないこともあろう。そのため苦情率もアテにはならない。その意味では一抹の不安がある。

保険料は他社と比較して安い部類には入る。とはいえ通院特約が付加できない同型の楽天・NKSJと比較すると高額で、保険料で優位性があるとはいえない。また、ガン対策として抗がん剤治療特約はメリットになり得ると既述したが、これを付加すると保険料は月額で500円(60歳だと1,000円)値上がりする。これだとオリックス・三井住友より安いが、それなら他の治療法も保障される2社の方がベターだろう。

結論としては、6大生活習慣病・がんの入院に関して給付日数が2倍・無制限となる点、抗がん剤治療などの点で他社よりもメリットがあるとはいえるが、何とも微妙なところだ。通院特約を付加できず、未だ顧客満足度が見えない。さらには保険料が他社より圧倒的に安いわけでない点を考えれば、今は手を出さない方が無難ではないだろうか。今後、保障内容が見直された段階で再検討するのが妥当だろう。