マニュライフ生命 こだわり医療保険/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- マニュライフ生命
- 名称:
- こだわり医療保険
- 保障内容:
- 入院(日帰りから)・手術
- 先進医療:
- 2,000万円まで
- オリコン:
- 対象外
- 特徴:
- 一人ひとりの暮らしを真剣に考えたら、このかたちになりました。
マニュライフ生命 こだわり医療保険は3つの保障に魅力を感じるかがカギ?
マニュライフ生命はカナダに本社を置くマニュライフ・フィナンシャルの子会社で、2000年に破綻した第百生命の受け皿となる等を経て日本で営業展開している。知名度は低いが信用力で劣るといったことはない。「こだわり医療保険」は同社が販売する医療保険で、女性向けの特約を付加できるFemme(ファム)も存在する。以下、こだわり医療保険の概要を記載し他社比較する。
主契約の保障内容は他社同様に入院・手術給付金が含まれる他、他社とは異なり放射線治療給付金・集中治療給付金・移植給付金が含まれる。放射線治療給付金・集中治療費給付金は入院給付日額の10倍(給付日額が5,000円なら5万円)が受け取れる。集中治療室は救命救急などに運ばれた場合などに受け取れるため一応は利用価値はある。移植給付金は日額の100倍と高めの額が受け取れるが、臓器移植となる可能性は極めて低いため、あるに越したことは無いが微妙なところだ。
その他の保障は特約となり、他社同様に先進医療給付金の他、7大生活習慣病特約では入院給付金の給付日数が上乗せできる。入院となると日額の10倍が受け取れる入院見舞金特約もある。ただ、有用性と保険料を鑑みれば先進医療給付金は付加した方がいいが、それ以外はカットしても問題ないだろう。
次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢・入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金・通算給付日数・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。
名称 | メットライフ やさしく |
AIG サイフ |
オリックス 新CURE |
マニュライフ こだわり |
アフラック EVER |
楽天生命 スマート |
損ジャ 日本興亜 お守り |
ライフネット 新じぶん |
三井住友 あいおい &LIFE A |
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年齢 | ~80歳 | ~69歳 | ~75歳 | ~70歳 | ~85歳 | ~80歳 | ~75歳 | ~70歳 | ~80歳 |
入院日額 限度 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
通院日額 限度 |
\3,000~ 30日 |
- | \5,000 無制限※ |
- | \2,500 30日 |
- | \5,000 120日※ |
- | \5,000 5年※ |
手術給付 入院 |
10万 | 2.5~5万 | 10万 | 2.5~10万 | 5~20万 | 2.5~5万 | 5~40万 | 5~15万 | 5~10万 |
手術給付 外来 |
10万 (2.5万) |
- | 10万 (2.5万) |
? | 5~20万 (2.5万) |
- | 5~40万 (2.5万) |
- | 5万 |
通算日数 | 1,095日 | 1,095日 | 1,000日※ | 1000日 | 1,095日 | 1,095日 | 1,000日※ | 1,095日 | 1,095日 |
先進医療 | 2,000万※ | 2,000万 | 2,000万 | 2,000万円 | 2,000万※ | 1,000万※ | 2,000万 | 2,000万 | 2,000万 |
特約 | ガン | 七大疾病 無事故 |
ガン 生活習慣 三大疾病 |
七大疾病 入院見舞 |
- | - | ガン 三大疾病 |
ガン 三大疾病 |
集中治療 三大疾病 ガン・介護 |
オリコン | 4位 | ランク外 | 3位 | 対象外 | 6位 | 対象外 | 7位 | 8位 | ランク外 |
苦情率 | 0.78% | 0.24% | 0.31% | 0.35% | 0.82% | 0.06% | 0.82% | 0.46% | 0.24% |
保険料 40歳 |
\2,740 | \1,947 | \3,377 | \2,921 | \2,470 | \2,102 | \2,057 | \3,723 (\2,000) |
\3,328 |
保険料 50歳 |
\3,786 | \2,737 | \5,170 | \3,966 | \3,683 | \2,922 | \2,957 | \5,290 (\2,721) |
\4,603 |
保険料 60歳 |
\5,315 | \3,947 | \7,842 | \5,636 | \5,472 | \4,112 | \4,307 | \7,477 (\3,690) |
\6,708 |
上図で左から4番目のマニュライフ生命「こだわり医療保険」だが、入院日額は5,000円・10,000円の2パターンで通院給付金は存在しない。手術給付金は2.5~10万円で所定の手術(88種の可能性が高い)であれば10万円となる。外来の手術の記載が無く、2.5万円も受け取れない可能性も抑えておく必要がある。給付日数は入院給付金は60日で、通算給付日数は1000日で特徴はない。顧客満足度の面ではオリコンで対象外だが、苦情率は高くはなく平均的な数字に留まるため一定の安心感はある。
保険料は他社と比較して平均に見えるが、同じく通院給付を付加できないタイプのAIG・楽天・損ジャ日本興亜と比較すると1,000円近く高額だ。この差額は主契約に含まれる放射線・集中治療室・移植給付金のために発生していると考えるしかない。
結論としては、前述の3点の保障に魅力を感じるなら検討の余地はあるが、それよりは治療が嵩みやすい通院によるガン治療・生活習慣病・精神疾患による長期入院を懸念した方がいい。そのため、基本的には特にオススメはしない保険ということになる。