au医療保険/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

au生命保険 au医療保険
オススメ度:
1
保険会社:
au(ライフネット生命)
名称:
au医療保険
保障内容:
入院(日帰りから)・手術
先進医療:
2,000万円まで
オリコン:
ランク外
特徴:
日帰り入院も保障 保険料は一生涯そのまま

au医療保険は保障面でも保険料面でも要注意な保険!?

au医療保険は携帯通信会社のauが販売する医療保険だが、auは販売代理店でしかなく保険はライフネット生命のものとなる。ただ、auも売り放しというわけでもなく、auフィナンシャルサポートセンターで諸々の対応をしてくれるようだ。以下、au医療保険の概要を記載し他社の医療保険と比較する。

au医療保険の仕組みと主な保障内容・保険料

この保険にはエコノミー・おすすめの2つのコースがあるり、エコノミーだと入院給付金と手術給付金のみで、その他の保障が一切無い。その代わりに保険料は格段に安くなるのだが、先進医療まで削られてしまうため医療保険としては不安がある。

他方で、おすすめコースだと先進医療が付加されるが三大疾病特約とガン特約が付加される。前者は三大疾病なら入院日数が無制限になるが、昨今は三大疾病の入院日数は短くなってきているため、あまり価値がない。ガン特約も一時金で50万円(入院日額5000円の場合)であり、他社の100万円よりも低額になる。それも上皮内新生物は対象外で、他社のように半額も受け取れない。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度ではオリコンの満足度ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)さらに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料は男性で入院日額5,000円(終身払い)で先進医療特約・通院特約を付加した30~60歳の月額保険料で比較した。

名称 三井住友
あいおい
Aプレミア
オリックス
新CURE
チューリッヒ
DX
FWD富士
ベストG
メットライフ
フレキシィS
アクサ
ダイレクト
ネオ
ファースト
ネオde医療
東京海上
あるく
au
医療
年齢 ~80歳 ~75歳 ~75歳 ~80歳 ~80歳 ~69歳 ~85歳 ~56歳 ~70歳
入院日額
限度
\5,000~
30日~
\5,000~
60日
\5,000~
30日~
10~30万
50回
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\5,000~
60日~
\5,000~
60日
\5,000~
60日~
通院日額
限度
\5,000
30日
\5,000
無制限※
\5,000
30日
- \3,000
30日
- \5,000
無制限※
\3,000
30日
-
手術給付
入院
2.5~10万 10万 5~10万 10~30万 2.5~10万 5~20万 5~40万 2.5~40万 5~10万
手術給付
外来
2.5万 2.5万~10万 5万 2.5万 2.5万 2.5万 2.5万 2.5万 -
通算日数 1,095日 1,000日 1,095日 - 1,095日 1,095日 1,095日 1,095日 1,095日
先進医療 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万
オリコン ランク外 3位 ランク外 ランク外 1位 ランク外 ランク外 5位 ランク外
苦情率 0.14% 0.31% 0.58% 0.58% 0.64% 0.22% 0.63% 0.29% 0.60%
保険料
30歳
\2,658 \2,517 \1,682
(\2,167)
\1,513 \2,298 \1,340
(\1,740)
\1,561 \1,475
(\1,425)
\2,429
保険料
40歳
\3,468 \3,667 \2,217
(\2,912)
\1,922 \3,110 \1,850
(\2,600)
\2,150 \2,035
(\1,950)
\3,723
保険料
50歳
\4,763 \5,607 \3,152
(\4,207)
\2,572 \4,601 \2,735
(\4,035)
\3,072 \2,960
(\2,765)
\5,290
保険料
60歳
\6,708 \8,502 \4,692
(\6,317)
\3,564 \6,869 \4,275
(\6,325)
\4,364 - \7,477
終身医療保険の比較表(三井住友あいおい生命 エースプレミア・オリックス 新CURE・地ーりっひ生命プレミアムデラックス・FWD富士生命 医療保険ベストゴールド・メットライフ生命フレキシィS・アクサダイレクト生命 医療保険・ネオファースト生命 ネオdeいりょう・au医療保険・東京海上あんしん生命 あるく保険)

上図で1番右のau医療保険だが、入院給付金は他社と遜色ないが、手術給付金は5~10万円で手術の種類によって増額されることはない。さらに最近は多くの医療保険が対象としてきた日帰り手術も手術給付金の対象外となっている。ただでさえ保障が少ないのに、その保障内容も薄いという感が否めない。顧客満足度の面ではauは代理店のためライフネットの数字で見るが、オリコンランキングではランク外となっている。数年前までは8位ぐらいの下位にいたことから満足度は下がりつつあるといえる。さらに苦情率も僅かではあるが数年前よりも上昇しており、サービスと顧客対応には一抹の不安がある。

保険料は先進医療のためにおすすめコースで比較したが、それだと他社よりも高額な部類に入る。それも同額レベルであれば他社で格段に上の保障を受けられるため、保険料は割高と言わざるを得ない。エコノミーコースであれば30歳で1470円、auユーザーであれば1270円まで保険料が下がる。ただ、それなら確かに保険料は他社と比較して最安値になるが、そこまでして先進医療も無い安い医療保険に何の価値があるのか。。。

結論としては、保障面でも保険料面でも特にオススメできる保険ではない。さらにいえば、さりげなく保障を削っているため、安さにつられて契約しないように注意すべき医療保険といえる。既に契約した人も再び中身を精査して、本当に納得の保障内容かを考えた方が賢明だ。他社の保険であれば、保障が手厚めのオリックス、うつ病などの精神疾患をカバーするチューリッヒやアクサダイレクト、介護・認知症までカバーする三井住友あいおい・メットライフあたりを検討するといいだろう。