大同生命 総合医療保険Mタイプ/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- 大同生命
- 名称:
- 総合医療保険Mタイプ
- 保障内容:
- 入院・手術
- 先進医療:
- 2,000万円まで
- オリコン:
- ランク外
- 特徴:
- 突然の病気やケガ、入院や手術へのそなえ
大同生命 総合医療保険Mタイプは入院初期保障で短期入院をカバーできるが?
総合医療保険Mタイプは大同生命が募集・販売する医療保険で、同社には他に重大疾病保障保険などがあるが、この保険が一般的な医療保険に相当する。以下、総合医療保険Mタイプの概要を記載し、他社の医療保険と保障・保険料等で比較する。
まず、この保険の主契約は入院・手術・放射線治療の保障の3つで構成される。入院保障の給付金は1入院あたり180日まで保障されるため、他社より中期の入院に備えられる点はポイントいえそうだ。日帰り入院は給付金の対象ではなく、入院初期保障特約でも補完はできない。ただし、この特約を付加することで入院の1~14日目までの給付金が上乗せできるため、昨今の入院日数の短期化をカバーできなくもない。
主契約以外の特約には、前述した入院初期特約以外に先進医療特約・特定手術保障特約がある。前者は先進医療を受けると給付金が受け取れ、後者は特定の手術を受けると給付金が受け取れる。特定の手術は身体的な負担が大きい開頭術・開胸術・開腹術が対象となり、相応のリスクがある手術ということになる。
次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢・入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金・通算給付日数・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。
名称 | メットライフ やさしく |
AIG サイフ |
オリックス 新CURE |
東京海上 メディR |
大同生命 総合 |
アフラック EVER |
楽天生命 スマート |
損ジャ 日本興亜 お守り |
三井住友 あいおい &LIFE A |
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年齢 | ~80歳 | ~69歳 | ~75歳 | ~60歳 | ~65歳 | ~85歳 | ~80歳 | ~75歳 | ~80歳 |
入院日額 限度 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
\10,000? 60/120日 |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
通院日額 限度 |
\3,000~ 30日 |
- | \5,000 無制限※ |
抗がん剤 | - | \2,500 30日 |
- | \5,000 120日※ |
\5,000 5年※ |
手術給付 入院 |
10万 | 2.5~5万 | 10万 | 5万 | 5~20万 | 5~20万 | 2.5~5万 | 5~40万 | 5~10万 |
手術給付 外来 |
10万 (2.5万) |
- | 10万 (2.5万) |
2.5万 | 5万 | 5~20万 (2.5万) |
- | 5~40万 (2.5万) |
5万 |
通算日数 | 1,095日 | 1,095日 | 1,000日※ | 730日 | 1,095日 | 1,095日 | 1,095日 | 1,000日※ | 1,095日 |
先進医療 | 2,000万※ | 2,000万 | 2,000万 | 1,000万円※ | 2,000万 | 2,000万※ | 1,000万※ | 2,000万 | 2,000万 |
特約 | ガン | 七大疾病 無事故 |
ガン 生活習慣 三大疾病 |
健康還付 | 入院初期 特定疾病 |
- | - | ガン 三大疾病 |
集中治療 三大疾病 ガン・介護 |
オリコン | 4位 | ランク外 | 3位 | ランク外 | ランク外 | 6位 | 対象外 | 7位 | ランク外 |
苦情率 | 0.78% | 0.24% | 0.31% | 0.33% | 0.62% | 0.82% | 0.06% | 0.82% | 0.24% |
保険料 40歳 |
\2,740 | \1,947 | \3,377 | \4,145 | \8,464 | \2,470 | \2,102 | \2,057 | \3,328 |
保険料 50歳 |
\3,786 | \2,737 | \5,170 | \5,920 | \11,994 | \3,683 | \2,922 | \2,957 | \4,603 |
保険料 60歳 |
\5,315 | \3,947 | \7,842 | \8,110 | \17,684 | \5,472 | \4,112 | \4,307 | \6,708 |
上図で真ん中の「大同生命 総合医療保険Mタイプ」だが、他社と異なり入院日額は基本は10,000円となっているようで、5,000円も選択できる可能性もあれど要確認だ。その他の手術給付金・放射線治療給付金などでは他社と大差はない。ただ、入院日額が他社の2倍のわりには比例すべき手術給付金が2倍になっていないのは気がかりだ。
保険料は入院日額が10,000円の場合の額で、他社と金額のみで比較することはできない。入院日額が2倍という点を鑑みれば、他社の2倍の額となって然るべきところを2倍以上になっているため保険料が他社より安いとは言い難い。さらに他社には通院給付金も付加していることを考えれば、その差は見た目以上に大きいかもしれない。
結論としては、保障・保険料で他社を上回るメリットが存在せずイマイチな保険だ。短期入院をカバーできる入院初期保障特約は一定の有用性がありそうだが、それだけでは・・・。特約を付加することで保険料が上昇することも考えれば、さらに状況は相対的に厳しくなりそうだ。おとなしく他社の保障が手厚いか、エッジの効いた医療保険を検討した方がいいだろう。