ネオファースト生命 ネオdeいりょう/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

ネオファースト生命 ネオdeいりょう
オススメ度:
2
保険会社:
ネオファースト生命
名称:
ネオdeいりょう
保障内容:
入院(日帰りから)・手術
先進医療:
2,000万円まで
オリコン:
ランク外
特徴:
健康状況が所定の基準を満たすと保険料が安くなる

ネオファースト生命 ネオdeいりょうは安さと保障でバランスがとれている?

ネオdeいりょうはネオファースト生命が販売する医療保険だ。ネオファースト生命は損保ジャパンDIY生命だったが、2014年に第一生命に譲渡されてネオファースト生命に社名変更をした。第一生命グループの中ではネット専業の保険会社という位置づけにある。以下、ネオファースト生命のネオdeいりょうの概要を記載し他社の医療保険と比較する。

まず主契約の基本保障だが、他社とは異なり入院給付金のみとなっている。他社では最低でも手術給付金が主契約に含まれることが多い中で、かなり自由度が高い保険といえる。入院給付金は日額5000円からで、支払い限度日数を60日か120日かを契約者が選択する。日帰り入院からでも支払いの対象となり、入院保障だけなら30歳で保険料が月額770円と破格の安さになる。そして、その他の保障は自分で特約を選んでカバーすることになる。

ネオファースト生命 ネオde医療の仕組みと主な保障内容・保険料

特約には手術給付金・先進医療特約・入院一時金・がん診断特約・通院特約等々がある。いずれの特約も初期のガンである上皮内新生物を保障に含んでいる。未だに上皮内新生物を対象外とする医療保険があるため、その意味では評価できるポイントといえる。個別の特約の中で注目すべきは「通院特約」と「特定疾病保険料払込免除特約」だろうか。通院特約は上皮内新生物を含むガンで通院する場合には通院給付金が30日の制限が外れて5年間は無制限となる。昨今は入院短期化で通院長期化の傾向があるため、入院を無制限にしている他社の医療保険よりも有益な特約だ。

もう1つの「保険料免除特約」は、三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)で入院・手術をすると、以後の保険料の支払いが免除される特約だ。この特約でもネオファーストは上皮内新生物を対象にしている。大半の他社の医療保険が上皮内新生物は対象外にしているため、こちらも非常に良いポイントといえる。ただ、Ⅰ~Ⅲ型のうちⅡ型だと急性心筋梗塞以外の心疾患、脳卒中以外の脳血管疾患が対象外となる点に注意が必要だ。チューリッヒ・オリックスも急性~と脳卒中だけを対象にしているた、三井住友あいおい・メットライフは全てを含んでいる。ⅡとⅢで保険料は100円程度の差のため基本的にはⅢ型を選んだ方が無難だ。また、保険料は健康度合いで安くなるが、ハードルは住友生命などよりも遥かに低い。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度ではオリコンの満足度ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)さらに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料は男性で入院日額5,000円(終身払い)で先進医療特約・通院特約を付加した30~60歳の月額保険料で比較した。

名称 住友生命
Vitality
三井住友
あいおい
Aプレミア
オリックス
新CURE
チューリッヒ
DX
明治安田
50歳から
FWD富士
ベストG
メットライフ
フレキシィS
アクサ
ダイレクト
ネオ
ファースト
ネオde医療
年齢 ~80歳 ~80歳 ~75歳 ~75歳 ~90歳 ~80歳 ~80歳 ~69歳 ~85歳
入院日額
限度
\3,000~
180日~
\5,000~
30日~
\5,000~
60日
\5,000~
30日~
10万
6回
10~30万
50回
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\5,000~
60日~
通院日額
限度
- \5,000
30日
\5,000
無制限※
\5,000
30日
- - \3,000
30日
- \5,000
無制限※
手術給付
入院
2.5~100万 2.5~10万 10万 5~10万 5万 10~30万 2.5~10万 5~20万 5~40万
手術給付
外来
2.5万~5万 2.5万 2.5万~10万 5万 - 2.5万 2.5万 2.5万 2.5万
通算日数 1,000日 1,095日 1,000日 1,095日 - - 1,095日 1,095日 1,095日
先進医療 2,050万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万
オリコン 11位 ランク外 3位 ランク外 2位 ランク外 1位 ランク外 ランク外
苦情率 0.51% 0.14% 0.31% 0.58% 0.33% 0.58% 0.64% 0.22% 0.63%
保険料
30歳
\7,344
(\3,000?)
\2,658 \2,517 \1,682
(\2,167)
- \1,513 \2,298 \1,340
(\1,740)
\1,561
保険料
40歳
\9,916
(\4,000?)
\3,468 \3,667 \2,217
(\2,912)
- \1,922 \3,110 \1,850
(\2,600)
\2,150
保険料
50歳
\14,189
(\5,500?)
\4,763 \5,607 \3,152
(\4,207)
\7,373 \2,572 \4,601 \2,735
(\4,035)
\3,072
保険料
60歳
-
(\7,500?)
\6,708 \8,502 \4,692
(\6,317)
\9,045 \3,564 \6,869 \4,275
(\6,325)
\4,364
終身医療保険の比較表(住友生命ドクターGO Vitality・三井住友あいおい生命 エースプレミア・オリックス 新CURE・地ーりっひ生命プレミアムデラックス・明治安田生命 50歳からの終身医療保険・FWD富士生命 医療保険ベストゴールド・メットライフ生命フレキシィS・アクサダイレクト生命 医療保険・ネオファースト生命 ネオdeいりょう)

上図で1番右のネオファースト生命のネオdeいりょうは、入院給付金・手術給付金は前述の通り上皮内新生物を含む点で他社と異なり、通院給付金もガンに限って無制限(ただし5年間のみ)で異なる。オリコンの満足度ランキングは数年前から変わらずランク外で比較できないが、苦情率は僅かに上昇している。契約数が伸びに追いついてない可能性、親会社変更からの影響かもしれないが一抹の不安はある。

保険料は他社と比較して基本保障+通院+先進医療なら安い部類に入る。FWD富士やアクサとは通院保障が無い分だけの差額と考えれば実質は最安値に近いともいえる。前述の他社にないプラスα部分も加味すれば、お得感がある保険料といってもいいかもしれない。

結論としては、保険料の安さを第一に求めつつもバランスのとれた保険といえ、相対的には悪くない保険といえそうだ。通院保障も不要であれば省いてしまえば、保険料は相当に抑えることができる。とはいえ、がん(+上皮内新生物)にだけ手厚い感もあり、総合的に病気をカバーしたいようなら、他社の医療保険も検討した方がいいだろう。また、うつ病・統合失調症などのストレス性疾病に備えたい人はアクサダイレクトやチューリッヒ、介護・認知症に備えたい人は三井住友あいおいあたりを検討した方がいいだろう。