東京海上日動あんしん生命 定期保険(無配当)/ 定期保険の返戻率・利回り・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

東京海上あんしん生命 定期保険(無配当)
オススメ度:
3
保険会社:
東京海上日動あんしん生命
名称:
定期保険(無配当)
契約年齢:
6~75歳
保険期間:
?年
返戻率:
2,660% ※30歳契約
特徴:
必要な期間、死亡保障が確保できる保険

東京海上日動あんしん生命 定期保険は変換制度を利用すると!?

東京海上あんしん生命の定期保険には、この定期保険以外には家族保障定期保険という毎月保険金が受け取れ5大疾病の保障も付加された定期保険も存在する。以下、前者のベーシックな方の定期保険の概要を記載し他社と比較する。

東京海上あんしん生命 定期保険の仕組み・保険料・返戻率・保険料・死亡保険金など

この保険は保険期間に死亡すると死亡保険金が受け取れるだけのベーシックな保険だ。他社と比較して基本的な保障内容には特筆すべき点はない。他社と異なるとすれば、定期保険から終身保険への変換制度が利用できる点が挙げられる。この制度は東京海上の所定の条件を満たす利用可能になる制度で、健康状態に左右されずに変換できる点がポイントといえる。仮に30歳から定期保険を契約して子供が大きくなるまでと考えていたが、このまま掛け捨てにするのはもったいない(もしくは健康過ぎて死亡しそうにない?)といったケースで利用できるかもしれない。初めから終身保険を選択すればいいだけの話だが、終身保険の保険料は月額1万円で定期保険の方の2~3千円よりも遙かに保険料高い。そのため初期の保険料負担を抑えるべく定期保険を検討している人には、利用価値がある制度といえそうだ。

次に下図では各社の定期保険を、加入できる年齢・保険期間・更新の有無・5年ごと利差配当(配当金)の有無に加え、付加できる特約・割引制度などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに保険金額を1,000万円で契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。定期保険の解約返戻金は期待できないため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は男性で30・40・50歳に分けて比較した。

名称 かんぽ
新定期
メットライフ
スーパー
アクサ
カチッと2
メディケア
メディフィット
ライフネット
かぞく
楽天生命
ラブ
オリックス
ブリッジ
チューリッヒ
定期保険
東京海上
定期
加入年齢 15~50歳 20~65歳 20~70歳 20~70歳 20~65歳 20~70歳 20~65歳 20~69歳 15~55歳
保険期間 10年 10/20年
60・65歳
10年
55~70歳
10年
60~80歳
10~30年
65・80歳
10年
55~70歳
10~30年
60~80歳
10年
55~70歳
10~30年
更新 -
5年ごと
利差配当
- - - - - - - - -
特約
割引
入院
がん
健康割引 健康
チャレンジ
- - - - 健康割引 変換
苦情率 0.64% 0.77% 0.22% 0.30% 0.46% 0.06% 0.42% 0.42% 0.33%
保険料
返戻率
30歳
\3,000
2,777%
\1,140
7,309%
\1,240
6,720%
\1,214
6,864%
\1,230
6,775%
\1,280
6,510%
\1,310
6,361%
\1,050
7,936%
\3,136
3,720%
保険料
返戻率
40歳
\4,200
1,984%
\1,800
4,629%
\2,380
3,501%
\2,351
3,544%
\2,374
3,510%
\2,400
3,472%
\2,414
3,452%
\1,720
4,844%
\3,510
2,374%
保険料
返戻率
50歳
\7,200
1,157%
\3,860
2,158%
\5,290
1,575%
\5,361
1,554%
\5,393
1,545%
\5,290
1,575%
\5,297
1,573%
\3,940
2,115%
\6,670
1,249%
定期保険の保障・保険料の比較表(かんぽ生命 新普通定期保険・メットライフ スーパー・アクサ カチッと・ライフネットかぞく・楽天生命ラブ・オリックス ブリッジ・チューリッヒ 定期保険・東京海上日動あんしん生命 定期保険)

上図で1番右の東京海上日動あんしん生命 定期保険だが、加入できる年齢・保険期間に目立った点はないが年齢で満了を迎える歳満了が利用できない点は覚えておきたい。とはいえ、保険期間で30年を設定できるため55歳で契約しても平均寿命の85歳までは一応はカバーできる。特約・割引には前述した変換制度がある他には目立ったものが無く、苦情率も平均的な数字に留まっている。

保険料は30歳のみ保険金が1,400万円のため横並びで比較はできないが、保険金額が1.4倍という点を考慮しても保険料が他社の3倍の理由にはなるまい。また、40・50歳でも額・返戻率ともに他社に見劣りする数字で、保険料面で他社より有利とはいえない。

結論としては、保険料の安さを追求するなら他社の保険となるが、変換制度を利用できる素地があるようなら検討の余地はある。特に保険料負担を抑えて保障を確保しておいて、10年後には不要なら更新せず、必要性を感じるなら更新か終身保険への変換を検討する、といった柔軟性のある利用方法を考えたい人には良い保険かもしれない。