アクサ生命 ピュアライフ/ 定期保険の返戻率・利回り・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

アクサ生命 ピュアライフ
オススメ度:
1
保険会社:
アクサ生命
名称:
アクサの「保障重視」の定期保険 ピュアライフ
契約年齢:
20~75歳
保険期間:
55~90歳
返戻率:
859% ※30歳契約
特徴:
一定期間の死亡保障。解約の時、払戻金が無いので割安な保険料

アクサ生命 ピュアライフは長期保障なら一応は選択肢になるが!?

ピュアライフはアクサ生命の定期保険で、この定期保険以外にも限定告知の定期保険や長期保障かつ低解約返戻金型の定期保険(LTTPフェアウィンド)も存在する。以下、ピュアライフの概要を記載し、他社と保障・保険料面などで比較する。

アクサ生命 ピュアライフの仕組み・保険料・返戻率・保険料・死亡保険金など

この保険は他社の一般的な定期保険と同様に、自分が定めた一定期間内(保険期間内)に死亡すると死亡保険金が受け取れる。保険期間は55~90歳までと幅広く、かつ高い年齢まで設定できる点が特徴的といえる。仮に40歳で契約したとしても55歳までは15年、90歳なら50年が保険期間となるため、他社の定期保険とは異なり長期保障が可能な定期保険ともいえる。ただ、年齢で満了を迎える歳満了の場合には更新ができないため、平均寿命である85歳を超えて生きるかどうかを意識していないと、終身保険と異なり意図せずに長生きした場合には保険料が完全にムダになる点に注意したい。また、基本保障以外の特約では逓減特約があるが、特に付加する必要はないだろう。

次に下図では各社の定期保険を、加入できる年齢・保険期間・更新の有無・5年ごと利差配当(配当金)の有無に加え、付加できる特約・割引制度などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに保険金額を1,000万円で契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。定期保険の解約返戻金は期待できないため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は男性で30・40・50歳に分けて比較した。

名称 かんぽ
新定期
メットライフ
スーパー
アクサ
カチッと2
メディケア
メディフィット
ライフネット
かぞく
楽天生命
ラブ
オリックス
ブリッジ
チューリッヒ
定期保険
アクサ
ピュア
加入年齢 15~50歳 20~65歳 20~70歳 20~70歳 20~65歳 20~70歳 20~65歳 20~69歳 20~75歳
保険期間 10年 10/20年
60・65歳
10年
55~70歳
10年
60~80歳
10~30年
65・80歳
10年
55~70歳
10~30年
60~80歳
10年
55~70歳
55~90歳
更新 - ×?
5年ごと
利差配当
- - - - - - - - -
特約
割引
入院
がん
健康割引 健康
チャレンジ
- - - - 健康割引 逓減
苦情率 0.64% 0.77% 0.22% 0.30% 0.46% 0.06% 0.42% 0.42% 0.16%
保険料
返戻率
30歳
\3,000
2,777%
\1,140
7,309%
\1,240
6,720%
\1,214
6,864%
\1,230
6,775%
\1,280
6,510%
\1,310
6,361%
\1,050
7,936%
\2,770
859%
保険料
返戻率
40歳
\4,200
1,984%
\1,800
4,629%
\2,380
3,501%
\2,351
3,544%
\2,374
3,510%
\2,400
3,472%
\2,414
3,452%
\1,720
4,844%
\4,230
562%
保険料
返戻率
50歳
\7,200
1,157%
\3,860
2,158%
\5,290
1,575%
\5,361
1,554%
\5,393
1,545%
\5,290
1,575%
\5,297
1,573%
\3,940
2,115%
\7,910
301%
定期保険の保障・保険料の比較表(かんぽ生命 新普通定期保険・メットライフ スーパー・アクサ カチッと・ライフネットかぞく・楽天生命ラブ・オリックス ブリッジ・チューリッヒ 定期保険・アクサ生命 ピュアライフ)

上図で1番右のアクサ生命 ピュアライフだが、加入できる年齢は他社と相違ないが保険期間は年満了(10年や15年で満了)が利用できないが、かなり高い年齢まで歳満了が設定できる。更新がなく保険料が上昇することはないが、ベースの保険料が契約時から高く返戻率も低いのさえ了承できれば終身保険の代わりに使えなくもない。また、苦情率が特に低いため保険会社の対応に期待が持てなくもないが、そもそもアクサ生命の抱える契約件数が大手とは比較にならないほど少ないため信憑性に不安がある。過度な期待は持たない方が賢明だろう。

保険料は見かけの額は安いが、保険期間が35年のため死亡保険金を受け取るまでトータルで支払う額は相応に大きくなり(長生きするほど合計保険料は増大する)、結果的に返戻率も落ちる。長期保障という免罪符が付くが保険料面でメリットがあるとは言い難い。

結論としては、長期保障が目的であれば検討できなくもないが、それなら解約返戻金もある終身保険の方が基本的にはお得で使い勝手もいいためオススメだ。終身保険と比較して見かけの保険料は安く魅力的に映るかもしれないが、終身保険の終身払い(年払い込みではない)での額で比較して、本当にお得なのか否かを判断する必要があろう。