アクサ生命 LTTPフェアウィンド/ 低解約返戻金型定期保険の返戻率・利回り・保険料・保険金・保障を評価 レビュー

アクサ生命 LTTPフェアウィンド
オススメ度:
2
保険会社:
アクサ生命
名称:
LTTPフェアウィンド
契約年齢:
?歳
返戻率:
101.9%
利回り:
0.05%
特徴:
解約時払いもどし金があるので、将来の資金準備としても利用可能

アクサ生命 LTTPフェアウィンドには惹かれる名称の特約があるが?

LTTPフェアウィンドはアクサ生命の低解約返戻金型の定期保険で、セカンドライフ(老後資金)の他に学資保険(こども保険)の代替などを目的に検討される。以下、LTTPフェアウィンドの概要を記載し他社の低解約返戻金型の定期保険と比較する。

アクサ生命 LTTPフェアウィンドの仕組み・保険料・解約返戻率・解約返戻金・死亡保険金など

この保険は死亡すれば死亡保険金、解約すれば死亡保障が消滅する代わりに解約返戻金が受け取れる保険だ。

普通の定期保険と異なり低解約返戻金型は、保険料が安い代わりに低払い戻し期間が存在し、解約返戻金が通常の70%程度に抑えられ解約時の損失が大きくなる。そのため低解約返戻金型の保険を選択する場合、ほぼ100%解約しない収入・資産構成であり、かつ解約にもナーバスになった方がいい。また、終身保険と異なり保険期間の満了前から解約返戻金が急減し死亡保険金を受け取るしかない点も併せて覚えておきたい。

次に下図では、各社の低解約返戻金型の定期保険を加入できる年齢・保険期間・付加できる特約・苦情率(苦情数÷契約数 ※生保協会公表)を記載し、基本的な内容と顧客満足度面を比較した考慮した。さらに30・40・50歳で60歳満了の場合の解約返戻率(保険料から何%で解約返戻金が戻ってくるか)と、定期預金・国債等より得かを計る利回り(保険料を何%で運用したか)でお得さを比較した。

名称 住友生命
グランドパス
富国生命
未来
アクサ生命
フェアウィンド
三井生命
ステイタスM
大同生命
定期保険L
三井住友あいおい
定期保険
契約年齢 15~75歳 25~65歳 ?歳 25~80歳 ?歳 ?歳
保険期間
年齢
60~70歳? ~98歳 ~98歳 ~98歳 ~100歳 ~100歳
特約 がん長期 成人病/がん
女性/三大疾病
生活保障
家族収入
- 健康体割引 災害/三大疾病
女性
苦情率 0.83% 0.62% 0.16% 0.92% 0.62% 0.24%
解約返戻率
30歳
112.7% 104.0% -% 97.6% -% -%
解約返戻率
40歳
106.4% -% 101.9% -% 99.1% -%
解約返戻率
50歳
97.7% -% -% -% -% -%
利回り 0.32% 0.10% 0.05% -0.06% -0.02% -%
低解約返戻金型の定期保険の保障・保険料の比較表(住友生命グランドパス・富国生命みらい・アクサ生命 LTTPフェアウィンド・三井生命ステイタスM・大同生命 定期保険L・密伊勢住友あいおい生命 定期保険)

上図で左から3番目のアクサ生命 LTTPフェアウィンドだが、契約できる年齢は不明確なものの保険期間の満了が98歳までと他社と大差ないため、契約できる年齢も他社とは大差ない可能性が高い。特約では余命宣告されると保険金が事前に受け取れるリビングニーズなど、他社にもある特約の他に幾つかの保険がある。その中でも特に目に付くのが、生活障害保障逓減特約と家族収入特約の2つだ。前者は死亡保険金が漸減するが、所定の就業不能状態になると保険金が受け取れる特約だ。ただ、その条件は高度障害・三大疾病で60日以上の入院・要介護状態・事故で180日以上の障害状態と厳しい。三大疾病なら可能性はなくはないが、心筋梗塞や脳卒中で60日以上の入院の確率は低く(死亡する可能性が高い)、がんの入院日数も短期化し20日となっており可能性は縮小する。名称から受ける期待感とは裏腹に活躍の場は無さそうだ。後者は単に毎年(毎月)の年金形式で保険金が受け取れるだけで、こちらも大した意味はない。

解約返戻率は40歳モデルケースの数字で他社と比較するしかないが、それでも住友生命の数字に劣っておりイマイチだ。この分だと他の年齢は元より保険期間を短くした場合などもお得度での期待は薄い。

結論としては、解約返戻率が低くオススメできそうにない。他社では見ない名称の特約があるが、それの有用性も乏しいため返戻率を超えてメリットと呼べるものではない。また、返戻率が学資保険に劣るため学資保険の代替としてのポジションでも厳しい。大人しく住友生命を検討するのが無難だろう。