三井生命 ステイタスM/ 低解約返戻金型定期保険の返戻率・利回り・保険料・保険金・保障を評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- 三井生命
- 名称:
- ステイタスM
- 契約年齢:
- 25~80歳
- 返戻率:
- 97.6%
- 利回り:
- -0.06%
- 特徴:
- 長期にわたる死亡保障、もしくは計画的な資金準備をご希望の方に
三井生命 ステイタスMは返戻率も低く保障・特約でも秀でた面はなく?
ステイタスMは三井生命の低解約返戻金型の定期保険で、セカンドライフ(老後資金)の他に学資保険(こども保険)の代替などを目的に検討される。以下、ステイタスMの概要を記載し、他社の低解約返戻金型の定期保険と比較する。
この保険は死亡すれば死亡保険金、解約すれば死亡保障が消滅する代わりに解約返戻金が受け取れる保険だ。大抵の低解約返戻金型は、保険料の払込みを完了するまでは通常の70%まで解約返戻金が抑えられるが、この保険の場合は2段階で抑えられる点で他社と異なる。特に契約から10年は解約返戻金が50%まで減少するため、通常以上に短期(短期といっても10年だが)での解約には慎重になった方がいいだろう。
また、低解約返戻金型の定期保険に共通の注意点として、保険期間の満了直前から解約返戻金がゼロに近づく点が挙げられる。そのため保険料をムダにしないには、満了に近づくピークで解約するか死亡保険金を受け取るか選択しないといけない。。
次に下図では、各社の低解約返戻金型の定期保険を加入できる年齢・保険期間・付加できる特約・苦情率(苦情数÷契約数 ※生保協会公表)を記載し、基本的な内容と顧客満足度面を比較した考慮した。さらに30・40・50歳で60歳満了の場合の解約返戻率(保険料から何%で解約返戻金が戻ってくるか)と、定期預金・国債等より得かを計る利回り(保険料を何%で運用したか)でお得さを比較した。
名称 | 住友生命 グランドパス |
富国生命 未来 |
アクサ生命 フェアウィンド |
三井生命 ステイタスM |
大同生命 定期保険L |
三井住友あいおい 定期保険 |
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契約年齢 | 15~75歳 | 25~65歳 | ?歳 | 25~80歳 | ?歳 | ?歳 |
保険期間 年齢 |
60~70歳? | ~98歳 | ~98歳 | ~98歳 | ~100歳 | ~100歳 |
特約 | がん長期 | 成人病/がん 女性/三大疾病 |
生活保障 家族収入 |
- | 健康体割引 | 災害/三大疾病 女性 |
苦情率 | 0.83% | 0.62% | 0.16% | 0.92% | 0.62% | 0.24% |
解約返戻率 30歳 |
112.7% | 104.0% | -% | 97.6% | -% | -% |
解約返戻率 40歳 |
106.4% | -% | 101.9% | -% | 99.1% | -% |
解約返戻率 50歳 |
97.7% | -% | -% | -% | -% | -% |
利回り | 0.32% | 0.10% | 0.05% | -0.06% | -0.02% | -% |
上図で右から3番目の三井生命 ステイタスMだが、契約できる年齢・保険期間の満了は98歳までと他社と大差は無い。特約では余命宣告されると保険金が事前に受け取れるリビングニーズなど、他社にもある特約の他に特徴的な特約は存在しない。他方で気になるのは苦情率が他社より高めという点だ。苦情の内訳を見ると解約手続き・契約内容変更が多く、特に他社と異なる苦情が来ているわけではなさそうだが、保険会社の対応には一抹の不安がありそうだ。
解約返戻率は30歳のモデルケースの数字で他社と比較するしかないが、100%を割っているうえに富国生命・住友生命の数字に明らかに劣る。これでは他の年齢のケースでも期待は薄く、返戻率(保険料)のメリットがある保険とはいえない。
結論としては、解約返戻率が低く目立った特約もなくオススメできそうにない。2段階の低解約払い戻し期間があるため保険料の安さに期待してしまいそうだが、実際にはそうでもないということか。。。大人しく住友生命を検討するか、他のタイプの保険を検討する方が無難だ。