メディケア生命 メディフィット定期/ 定期保険の返戻率・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

メディケア生命 メディフィット定期
オススメ度:
4
保険会社:
メディケア生命
名称:
メディフィット定期
契約年齢:
20~70歳
保険期間:
10年
返戻率:
6,864% ※30歳契約
特徴:
お手頃な保険料の定期保険

メディケア生命 メディフィット定期はシンプルだが保険料は優秀!

メディフィット定期はメディケア生命の定期保険で、同社で唯一の死亡保障の保険となっている。メディケア生命は聞き慣れないかもしれないが、2009年に住友生命と三井生命の共同出資で誕生したネット生保で、現在は住友生命の完全子会社となっている。そのためバックボーンに大きな不安はない。以下、メディフィット定期の概要を記載し他社の定期保険と比較する。

メディケア生命 メディフィット定期の仕組み・保険料・返戻率・保険料・死亡保険金など

この保険は他社と同様に保険期間中に死亡すれば死亡保険金が受け取れる。保険期間を10年などの年満期にすると期間満了の度に更新して保険料が値上がりする。その一方で60・65歳などの年齢で満了する歳満了にすると、更新しなければ保険料は一定になる。保険料は同条件の終身保険が2万円程度のため、数千円で済む定期保険は圧倒的に安いが、60歳までに死亡する確率(終身保険は必要か?定期保険は必要か?を参照)は相当に低いため、やはり終身保険のプラスαという位置が妥当だ。

また、死亡しなかった場合に受け取れる満期保険金と解約時に受け取れる解約返戻金も存在しない。完全に掛け捨てとなるが、これは他社の大抵の定期保険も同様だ。むしろ解約返戻金が無い分だけ保険料は割安になっている(下図の比較表を参照)

次に下図では各社の定期保険を、加入できる年齢・保険期間・更新の有無・5年ごと利差配当(配当金)の有無に加え、付加できる特約・割引制度などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに保険金額を1,000万円で契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。定期保険の解約返戻金は期待できないため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は男性で30・40・50歳に分けて比較した。

名称 かんぽ
新定期
メットライフ
スーパー
アクサ
カチッと2
メディケア
メディフィット
ライフネット
かぞく
楽天生命
ラブ
オリックス
ブリッジ
チューリッヒ
定期保険
コープ
あいぷらす
加入年齢 15~50歳 20~65歳 20~70歳 20~70歳 20~65歳 20~70歳 20~65歳 20~69歳 18~70歳
保険期間 10年 10/20年
60・65歳
10年
55~70歳
10年
60~80歳
10~30年
65・80歳
10年
55~70歳
10~30年
60~80歳
10年
55~70歳
10年
更新 -
5年ごと
利差配当
- - - - - - - - -
特約
割引
入院 健康割引 健康
チャレンジ
- - - - 健康割引 がん
入院
苦情率 0.64% 0.77% 0.22% 0.30% 0.46% 0.06% 0.42% 0.42% 0.56%
保険料
返戻率
30歳
\3,000
2,777%
\1,140
7,309%
\1,240
6,720%
\1,214
6,864%
\1,230
6,775%
\1,280
6,510%
\1,310
6,361%
\1,050
7,936%
\1,200
6,944%
保険料
返戻率
40歳
\4,200
1,984%
\1,800
4,629%
\2,380
3,501%
\2,351
3,544%
\2,374
3,510%
\2,400
3,472%
\2,414
3,452%
\1,720
4,844%
\2,700
3,086%
保険料
返戻率
50歳
\7,200
1,157%
\3,860
2,158%
\5,290
1,575%
\5,361
1,554%
\5,393
1,545%
\5,290
1,575%
\5,297
1,573%
\3,940
2,115%
\5,500
1,515%
定期保険の保障・保険料の比較表(かんぽ生命 新普通定期保険・メットライフ スーパー・アクサ カチッと・ライフネットかぞく・楽天生命ラブ・オリックス ブリッジ・チューリッヒ 定期保険・コープ あいぷらす)

上図で左から4番目のメディケア生命 メディフィット定期だが、加入年齢・保険期間・更新の有無などでは他社と比較して目立った点はない。ただ、前述したように定期保険は更新すると、更新時の年齢に応じて保険料が上昇するため注意したい。また、苦情率を見ると他社より若干低いが、そもそも抱えている契約数(数十万件程度)が大手とは比較にならないほど少ないため過信はできない。

保険料は上図の中では最安値の保険とは約200円の差額があるが、上図で割愛した保険料が2,000~3,000円台の他社の定期保険よりは遙かに優秀だ。返戻率では終身保険より抜群に高いが、こちらも上図のトップクラスの数字には一歩及ばない。

結論としては、保険料を極限まで削りたいなら他社の保険になるが、決して悪い保険ではなそうだ。ただ、保険料以外でのメリットもなく、メディケアの他の医療保険などと併せて契約すれば割引になるといったこともなく保険料で勝負するのは厳しい。他社を差し置いてまで選択する理由として強いて挙げれば、80歳満了を活かして、終身保険代わりに利用して保険料を抑えるぐらいのものか。。。