コープ共済 あいぷらす/ 定期保険の返戻率・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

コープ共済 あいぷらす
オススメ度:
5
保険会社:
コープ共済
名称:
あいぷらす
契約年齢:
18~70歳
保険期間:
10年
返戻率:
6,944% ※30歳契約
特徴:
10年満期で手頃な掛金の生命保障+入院特約+新がん特約

コープ共済 あいぷらすは他社と比較して保険料は意外と安い!?

「あいぷらす」はコープ共済の保障商品(定期保険)で、コープ共済自体は掛金を支払い組合員になることで誰でも利用できる。以下、あいぷらすの概要を記載し他社の定期保険と保障・保険料(共済では掛け金)で比較する。

コープ共済 あいぷらすの仕組み・保険料・返戻率・保険料・死亡保険金など

この共済は死亡保障と入院特約・新がん特約を組み合わせて加入できるのがウリだ。ただ、実際には入院特約も新がん特約も付加しないことも可能となっているため、純粋に死亡保障だけを目的に加入するという手もある。

さて、この共済は死亡共済金の金額は300万円から最大3,000万円まで調整でき、入院特約・新がん特約は2択となる。2つの特約は手厚い(魅力的)に見えるかもしれないが、医療保険がん保険と比較しないと本当に良質な共済かは判断できない。ただ基本的な内容を見るに、入院特約は長期入院はカバーできずイマイチだ。他方の新がん特約は通院共済金があるため悪くはないが、共済金が給付される上限日数が30日までとガンの長期治療(抗がん剤治療など)には物足りず、さらに数百万~数千万円の負担になることもある先進医療をカバーしていないためイマイチといえる。

次に下図では各社の定期保険を、加入できる年齢・保険期間・更新の有無・5年ごと利差配当(配当金)の有無に加え、付加できる特約・割引制度などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに保険金額を1,000万円で契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。定期保険の解約返戻金は期待できないため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は男性で30・40・50歳に分けて比較した。

名称 かんぽ
新定期
メットライフ
スーパー
アクサ
カチッと2
メディケア
メディフィット
ライフネット
かぞく
楽天生命
ラブ
オリックス
ブリッジ
チューリッヒ
定期保険
コープ
あいぷらす
加入年齢 15~50歳 20~65歳 20~70歳 20~70歳 20~65歳 20~70歳 20~65歳 20~69歳 18~70歳
保険期間 10年 10/20年
60・65歳
10年
55~70歳
10年
60~80歳
10~30年
65・80歳
10年
55~70歳
10~30年
60~80歳
10年
55~70歳
10年
更新 -
5年ごと
利差配当
- - - - - - - - -
特約
割引
入院 健康割引 健康
チャレンジ
- - - - 健康割引 がん
入院
苦情率 0.64% 0.77% 0.22% 0.30% 0.46% 0.06% 0.42% 0.42% 0.56%
保険料
返戻率
30歳
\3,000
2,777%
\1,140
7,309%
\1,240
6,720%
\1,214
6,864%
\1,230
6,775%
\1,280
6,510%
\1,310
6,361%
\1,050
7,936%
\1,200
6,944%
保険料
返戻率
40歳
\4,200
1,984%
\1,800
4,629%
\2,380
3,501%
\2,351
3,544%
\2,374
3,510%
\2,400
3,472%
\2,414
3,452%
\1,720
4,844%
\2,700
3,086%
保険料
返戻率
50歳
\7,200
1,157%
\3,860
2,158%
\5,290
1,575%
\5,361
1,554%
\5,393
1,545%
\5,290
1,575%
\5,297
1,573%
\3,940
2,115%
\5,500
1,515%
定期保険の保障・保険料の比較表(かんぽ生命 新普通定期保険・メットライフ スーパー・アクサ カチッと・ライフネットかぞく・楽天生命ラブ・オリックス ブリッジ・チューリッヒ 定期保険・コープ あいぷらす)

上図で1番右のコープ共済 あいぷらすだが、加入できる年齢こそ他社と大差ないが、設定できる共済期間(保険期間)は10年のみで年齢で区切れる歳満了は利用できない。そのため経営者を除いて考えにくいことではあるが、長期の保障を目的とした利用はできない。その他の面では割引は存在せず、前述した入院特約・新がん特約が選択できるが、内容がイマイチのため付加せずに死亡保障のみに特化させるのもアリだ。

掛け金(保険料)は上図の中では最安値とはいかないが、ネット系の保険会社やネット申込専用の保険に勝るとも劣らない安さだ。上図では割愛した定期保険には保険料が2,000~3,000円台のものも多く、共済とは思えないほど優秀だ。コープ共済も対面・店頭で契約できるわけではないが、既にコープ会員(生協の組合員)なら供託金も必要ないため、まるまる保険料の安さを享受できる。

結論としては、保険料を極限まで削りたいなら他社の保険になるが、どうにも外資系・ネット系の生命保険には一抹の不安がある人は有力な選択肢といえる。また、メットライフ・チューリッヒが健康割引を用いている点を考慮すれば、健康割引が適用できない喫煙者ならコープの方が有力な選択肢になる。ただ、共済期間は10年のみで更新する度に年齢に応じて掛け金が上昇するのは他社の定期保険と同様のため、あくまで現役時などの短期の死亡保障と割り切って利用するのが賢明だ。