楽天生命ラブ/ 定期保険の返戻率・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

- オススメ度:
- 保険会社:
- 楽天生命
- 名称:
- 楽天生命ラブ
- 契約年齢:
- 20~70歳
- 保険期間:
- 10年
- 返戻率:
- 6,510% ※30歳契約
- 特徴:
- お手頃な保険料で、残された家族を支える一定期間の大きな保障
楽天生命ラブは保険料は確かに業界で最安値水準ではあるが!?
楽天生命ラブは楽天生命の定期保険で、楽天生命自体は2013年4月にアイリオ生命を楽天が完全子会社化し誕生した保険会社で歴史は浅い。以下、楽天生命ラブの概要を記載し他社の定期保険と保障・保険料面で比較する。

この保険はスタンダードな定期保険で、契約から10年以内ないしは自分が55~70歳になるまでに死亡すれば死亡保険金が受け取れる保険だ。保険期間を10年に設定した場合は更新が前提となり、更新時には年齢に応じて保険料が高くなる。70歳満期なら保険料は一定額で済むが、保険料は相応に高くなってくる。一般論の通りだが、長期の保障を求めるなら終身保険の方が妥当だ。
また、この保険は基本的な中身は他社と同様で目だった点はない。ポイント4の保険料払込免除は他社では取り立ててポイント扱いされていないため誤解しやすいが、大抵のネット系生保の定期保険でも同様の特約(保険料払込免除特約)が付加されている。そのため楽天生命ラブだけのオリジナルのポイントというわけではない。
次に下図では各社の定期保険を、加入できる年齢・保険期間・更新の有無・5年ごと利差配当(配当金)の有無に加え、付加できる特約・割引制度などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。
さらに保険金額を1,000万円で契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。定期保険の解約返戻金は期待できないため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は男性で30・40・50歳に分けて比較した。
名称 | かんぽ 新定期 |
メットライフ スーパー |
アクサ カチッと2 |
メディケア メディフィット |
ライフネット かぞく |
楽天生命 ラブ |
オリックス ブリッジ |
チューリッヒ 定期保険 |
コープ あいぷらす |
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加入年齢 | 15~50歳 | 20~65歳 | 20~70歳 | 20~70歳 | 20~65歳 | 20~70歳 | 20~65歳 | 20~69歳 | 18~70歳 |
保険期間 | 10年 | 10/20年 60・65歳 |
10年 55~70歳 |
10年 60~80歳 |
10~30年 65・80歳 |
10年 55~70歳 |
10~30年 60~80歳 |
10年 55~70歳 |
10年 |
更新 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
5年ごと 利差配当 |
- | - | - | - | - | - | - | - | - |
特約 割引 |
入院 | 健康割引 | 健康 チャレンジ |
- | - | - | - | 健康割引 | がん 入院 |
苦情率 | 0.64% | 0.77% | 0.22% | 0.30% | 0.46% | 0.06% | 0.42% | 0.42% | 0.56% |
保険料 返戻率 30歳 |
\3,000 2,777% |
\1,140 7,309% |
\1,240 6,720% |
\1,214 6,864% |
\1,230 6,775% |
\1,280 6,510% |
\1,310 6,361% |
\1,050 7,936% |
\1,200 6,944% |
保険料 返戻率 40歳 |
\4,200 1,984% |
\1,800 4,629% |
\2,380 3,501% |
\2,351 3,544% |
\2,374 3,510% |
\2,400 3,472% |
\2,414 3,452% |
\1,720 4,844% |
\2,700 3,086% |
保険料 返戻率 50歳 |
\7,200 1,157% |
\3,860 2,158% |
\5,290 1,575% |
\5,361 1,554% |
\5,393 1,545% |
\5,290 1,575% |
\5,297 1,573% |
\3,940 2,115% |
\5,500 1,515% |

上図で右から4番目の楽天生命ラブだが、加入できる年齢・保険期間・更新の有無などで他社とは大差が無く、特約・割引面でも特筆すべき要素は見受けられない。他方で苦情率は他社と比較して低いが、楽天の子会社となる前の評判が芳しくなかったため、大きな期待を寄せるのは誤りだろう。子会社化から間もないことも加味して今後の数値の動向を見守る必要があるが、果たして。。。保険料は上図の中では最安値とはいかないが非常に安い。上図では割愛した定期保険には保険料が2,000~3,000円台のものも多く、保険料面で優秀なのは間違いない。
結論としては、保険料を極限まで削りたいなら他社の保険になるが、保険料面では悪くはない。ただ、苦情と保険会社の対応が気になる点と、保険料が安いが苦情率が平均か低めになっている保険があることを考えると、この保険をダントツで選びにくくもある。。。