三井住友海上あいおい生命 定期保険/ 定期保険の返戻率・利回り・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

三井住友海上あいおい生命 定期保険
オススメ度:
3
保険会社:
三井住友海上あいおい生命
名称:
定期保険
契約年齢:
20~50歳?
保険期間:
10年
返戻率:
4,930% ※30歳契約
特徴:
一定期間の死亡・高度障害状態の保障を確保できる商品です

三井住友海上あいおい生命 定期保険は長期保障で考えているなら!?

三井住友海上あいおい生命の定期保険には、このベーシックな定期保険以外に解約返戻金を抑えた低解約返戻金型・無解約返戻金型の定期保険の他、保険金が漸増する逓増定期保険が存在している。以下、同社のノーマルな定期保険の概要を記載し他社と比較する。

三井住友海上あいおい生命 定期保険の仕組み・保険料・返戻率・保険料・死亡保険金など

この保険は経過年数によって保険期間が満了となる年満了と、自分の年齢で保険期間が満了となる歳満了のどちらかを選択し、その保険期間内に死亡すると死亡保険金が受け取れる。

一般論として長期保障は終身保険、短期保障なら定期保険が妥当とされている。そのため更新しなければ保険料が相当に安い年満了の定期保険を選択するのが基本だ。一方で、定期保険で長期保障を求める場合には更新の度に保険料が上昇しない歳満了を選択することになる。その場合の保険料は相当に高額になるため、一般論通り終身保険を先に検討した方が賢明だ。ただし、経営者であれば定期保険の保険料なら損金算入が可能で、法人税の繰り延べ効果が得られるため歳満了の定期保険を検討するのは十分に意義がある。その際には死亡保障とは別に、解約返戻金を役員退職金に充てたり、減益となった期に解約返戻金を得るといった利用方法が主となろう。

次に下図では各社の定期保険を、加入できる年齢・保険期間・更新の有無・5年ごと利差配当(配当金)の有無に加え、付加できる特約・割引制度などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに保険金額を1,000万円で契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。定期保険の解約返戻金は期待できないため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は男性で30・40・50歳に分けて比較した。

名称 かんぽ
新定期
メットライフ
スーパー
アクサ
カチッと2
メディケア
メディフィット
ライフネット
かぞく
楽天生命
ラブ
オリックス
ブリッジ
チューリッヒ
定期保険
三井あいおい
定期
加入年齢 15~50歳 20~65歳 20~70歳 20~70歳 20~65歳 20~70歳 20~65歳 20~69歳 30~50歳?
保険期間 10年 10/20年
60・65歳
10年
55~70歳
10年
60~80歳
10~30年
65・80歳
10年
55~70歳
10~30年
60~80歳
10年
55~70歳
10年
~100歳
更新 -
5年ごと
利差配当
- - - - - - - - -
特約
割引
入院
がん
健康割引 健康
チャレンジ
- - - - 健康割引 -
苦情率 0.64% 0.77% 0.22% 0.30% 0.46% 0.06% 0.42% 0.42% 0.24%
保険料
返戻率
30歳
\3,000
2,777%
\1,140
7,309%
\1,240
6,720%
\1,214
6,864%
\1,230
6,775%
\1,280
6,510%
\1,310
6,361%
\1,050
7,936%
\8,450
4,930%
保険料
返戻率
40歳
\4,200
1,984%
\1,800
4,629%
\2,380
3,501%
\2,351
3,544%
\2,374
3,510%
\2,400
3,472%
\2,414
3,452%
\1,720
4,844%
\14,800
2,815%
保険料
返戻率
50歳
\7,200
1,157%
\3,860
2,158%
\5,290
1,575%
\5,361
1,554%
\5,393
1,545%
\5,290
1,575%
\5,297
1,573%
\3,940
2,115%
\30,600
1,361%
定期保険の保障・保険料の比較表(かんぽ生命 新普通定期保険・メットライフ スーパー・アクサ カチッと・ライフネットかぞく・楽天生命ラブ・オリックス ブリッジ・チューリッヒ 定期保険・三井住友海上あいおい生命の定期保険)

上図で1番右の三井住友海上あいおい生命の定期保険だが、加入年齢が不明瞭なものの基本的に他社と相違ない水準のはずだ。選択できる保険期間は10年以外に歳満了で100歳という他社を圧倒する数字を提示しているのは長期保障を検討している人にはポイントとなりそうだ。また、100歳までであれば解約返戻金が減少してゼロになるタイミングを限りなく遅らせられるため、経営者にとっては都合がいいかもしれない(終身保険では最後まで解約返戻金は上昇するが、定期保険では満了に向けて減少する)

保険料は保険金が5,000万円のため一律で比較できないが、単純に5分の1にして30歳で1,700円とすると保険料は悪くはなさそうだ。ただ、ネット系生保の保険料と比較すると見劣りはする。

結論としては、長期保障で考えている人であれば検討の余地が無くはない保険だ。ただ、冒頭でも既述したように長期保障なら基本は終身保険を選択した方が賢明だ。また、経営者であれば税金の繰り延べ効果を含めて検討する価値がある保険といえそうだ。