コープ共済 ずっとあい終身生命/ 返戻率・評判・保険料・保障を比較して評価
- おすすめ度:
- 保険会社:
- コープ共済
- 名称:
- ずっとあい終身生命
- 契約年齢:
- 0~70歳
- 返戻率:
- 131.0% ※30歳契約
- 利回り:
- 0.61%※40歳契約
- 特徴:
- 一生涯の生命保障を変わらない掛金で。解約時にも安心の解約返戻金付
コープ共済 ずっとあい終身生命の返戻率は他社を圧倒する高さ!?
コープ共済は掛金を支払ってコープ(生協)組合員になることで誰でも利用できる。ずっとあい終身生命は終身保険の共済バージョンで、あいぷらすという入院特約・がん特約を付加できる共済もある。以下では終身生命共済の保障・メリット・デメリットを公式HP等を元に解説し、他社の終身保険と保険料・評判等でも比較する。
終身生命共済は保険ではなく共済だが、保障内容や仕組みは基本的には終身保険と同じだ。契約時に死亡時に受け取る保険金額と支払う保険料を決めて、死亡すれば契約時に定めた額の死亡保険金が受け取れ、解約せず保険料を支払い終えれば保障は死亡するまで続く。他社と異なるのは年齢に応じた5つのコースがある点だろう。
5つのコースは年齢で区切られており、15~60歳だと最高額の1,000万円コースが選択できるが、それ以外だと制限を受ける。0~14歳なら200万・300万・500万コースの3択で、60~70歳だと100万・300万・500万コースの3択となる。多くの人が15~60歳に該当するだろうが、子供・孫名義で契約したい人や退職後でも加入できる少額の終身保険を求めている人(葬式代だけ残したい人)は注意が必要だ。
特約は他社の保険のように用意されておらず、余命宣告6ヶ月以内だと保険金を死亡前に受け取れるリビングニーズがあるのみだ。そのため何かしらの特約を付けたいのであれば、「あいぷらす」という別の共済か別途で終身医療共済を契約する必要がある。どちらにせよ特約分か2つの保険を加入する分だけ返戻率は下落する(終身医療共済とと2つ加入するなら実質的に返戻率は下落する)ことになる。
次に下図では各社の終身保険を、契約できる年齢・保険料の払い込み期間・保険金額の増減の有無・付加できる特約に加え、支払った保険料が何%で戻るかを示す返戻率で比較した。返戻率は1000万円(一部は500万円)を30・40・50歳で保険料払込期間を60歳で契約して、保険料の支払完了後に死亡保険金を受け取った場合で比較した。評判が良いか悪いかは生命保険協会のデータで苦情率(苦情数÷契約数)を算出して判断した。
名称 | かんぽ ながいき |
かんぽ ながいき 5倍 |
住友生命 終身 |
ソニー 有期払込 |
アフラック 終身 |
ジブラルタ 終身 |
FWD富士 終身 |
コープ共済 ずっと |
SOMPO ひまわり |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
契約年齢 | 15~85歳 | 15~60歳 | 15~75歳 | 0~85歳 | 0~85歳 | 0~75歳 | 6~75歳 | 0~70歳 | 20~60歳 |
払込年齢 | 55~95歳 | 55~70歳 | 60~75歳 | 3年~ | 60~70歳 | 55~85歳 | 10年以上 | 60~70歳 | ? |
保険金 増減 |
一定 | 5倍 ~5分の1 |
一定 | 一定 | 一定 | 一定 | 一定 | 一定 | 一定 |
5年ごと 利差配当 |
○ | ○ | ○ | - | - | - | - | - | - |
特約 | 災害/傷害 疾病 |
災害/傷害 疾病 |
多数 | 多数 | 多数 | 死亡/介護 年金 |
災害/傷害 三大疾病 |
リビング | 災害/傷害 疾病 |
苦情率 | 0.24% | 0.24% | 0.47% | 0.21% | 0.08% | 0.13% | 0.09% | - | 0.03% |
保険料 返戻率 30歳 |
\28,400 97.8% |
\8,000 69.4% |
\27,670 100.3% |
\23,650 117.4% |
\15,080※ 100.4% |
\26,000 106.8% |
\8,420※ 89.9% |
\21,200 131.0% |
\26,890 103.3% |
保険料 返戻率 40歳 |
\42,600 97.8% |
\11,500 72.4% |
\34,320 97.1% |
\36,800 113.2% |
\18,840※ 98.2% |
\39,730 104.8% |
\10,580※ 87.5% |
\33,500 124.3% |
\40,950 101.7% |
保険料 返戻率 50歳 |
\84,000 99.2% |
\21,000 79.3% |
\28,610 97.0% |
- | \24,720※ 96.3% |
\83,150 100.2% |
\13,920※ 85.5% |
\69,800 119.3% |
\81,700 102.0% |
利回り | -0.05% | -0.69% | -0.07% | 0.33% | -0.04% | 0.12% | -0.04% | 0.61% | 0.04% |
上図で右から2番目のコープ共済 ずっとあい終身生命だが、契約できる年齢は0~70歳までと他社と大差が無いように見えるが、前述の通り保険金額の制限を受けるため注意したい。掛け金(保険料)の払い込み完了の年齢は60~70歳までと、こちらも自由度が高いとは言い難いため併せて注意したいところだ。特約はリビングニーズ特約のみで目立つ点は無い。苦情率も生命保険協会の会員会社ではないため評判を測ることはできない。
返戻率は他社と比較して圧倒的に高くダントツのトップだ。例えば、共済金1000万円で30歳契約(60歳払込完了)だと、
1000000÷(21200×12×30)=1.310となり返戻率は131.0%となる。2016年の日銀のマイナス金利政策により、多くの終身保険の返戻率が120~130%あったのが、2019年時点では100%台に落ちている。その中でコープ共済は驚異的な返戻率をキープしており、以前はコープ共済よりも返戻率が高かったソニー生命をも上回っている。現状で数字面で最優秀なのは間違いない。
以上のことから総合評価としては、最もオススメの終身保険といえるだろう。特約が無いシンプルなものではあるが、その保険料の安さ・返戻率の高さというメリットは他の要素を全て無視してでも大きい。とはいえ今後、返戻率が下げられる可能性もあるため契約は急いだ方が良いかもしれない。