損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 一生のお守り/ 低解約返戻金型終身保険の返戻率・利回り・保険料・保険金・保障を評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
- 名称:
- 一生のお守り
- 契約年齢:
- 18~60歳
- 返戻率:
- 107.4%
- 利回り:
- 0.25%
- 特徴:
- もしものときの一時的な費用をサポートする保険です
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 一生のお守りは三大疾病が心配なら!?
一生のお守りは損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の低解約返戻金型の終身保険で、同社には他にスタンダードな終身保険なども存在する。以下、一生のお守りの概要を記載し、他社の低解約返戻金型の終身保険と比較する。
この保険は他社同様に、保険料の払込期間中の解約返戻金を低額に抑え、払込完了後の解約返戻金は大きく増加する。他方で死亡保険金は一定額が維持され死亡すれば受け取れる。この保険の場合は30歳で500万円の契約で60歳で保険料の払込完了をするなら、60歳時の解約返戻率は107%で約27万円の得をする計算だ。得をするのは間違いないが、他社と比較して優秀かは話は別だ(後述の図を参照)
オプションにはリビングニーズ・介護特約・年金移行特約・指定代理・三大疾病特約の5つがある。特に三大疾病特約は、ガン・脳卒中・心筋梗塞に罹患すると以降の保険料の支払いが免除される。それだけでなく三大疾病に罹患した段階で解約返戻金(解約返戻率)も急上昇するため、即座に解約して治療費や生活費に回すことも可能だ。とはいえ60歳までに三大疾病に罹患する確率や、保険料が僅かに上昇する点を考えると微妙なところだ。
次に下図では、各社の低解約返戻金型の終身保険を加入できる年齢・保険料の払込完了の年齢・死亡保険金の額と増減・付加できる特約などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度面も考慮した。さらに30・35・40・50歳で60歳払込完了とし、500万円※一部は1,000万円で契約して、保険料の払い込みの完了直後に解約した場合の解約返戻率(保険料から何%で解約返戻金が戻ってくるか)で比較した。また、定期預金・国債・社債等より得かを計るため、30歳の場合で保険料を何%で運用したかを表す利回りでお得さを比較した。
名称 | 住友生命 バラ色 |
住友生命 バリュー |
メットライフ つづけトク |
アフラック Ways |
アクサ カチッと |
オリックス ライズ |
東京海上 長割り |
東京海上 長生き |
損ジャ 日本興亜 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
契約年齢 | 15~68歳 | 15~66歳 | 20~70歳 | 0~65歳 | 20~69歳 | 15~75歳 | 0~55歳 | 0~55歳 | 18~60歳 |
保険料 払込年齢 |
50~70歳 5歳刻み |
60~70歳 | 60~90歳 | 60~70歳 | 15年 55~65歳 |
50~80歳 5歳刻み |
~65歳 1歳刻み |
~65歳 | 60~70歳 |
保険金 増減 |
一定 | 一定 | 一定 | 一定 | 一定 | 一定 | 一定 | 一定 | 一定 |
特約 | がん リビング |
介護/がん リビング |
年金 | コース | リビング | - | - | 祝い金 三大疾病 |
三大疾病 リビング |
苦情率 | 0.84% | 0.84% | 0.78% | 1.09% | 0.22% | 0.31% | 0.34% | 0.34% | 0.17% |
解約返戻率 30歳 |
107.4% | 106.6% | 113.3% | 106.3% | 112.7% | 115.9% | 111.7% | 99.8% | 107.4% |
解約返戻率 35歳 |
104.0% | 103.8% | 109.0% | 103.3% | 108.8% | 111.3% | 108.3% | 96.6% | - |
解約返戻率 40歳 |
100.6% | 100.4% | 105.0% | 100.2% | 105.0% | 106.8% | 104.5% | 93.3% | - |
解約返戻率 50歳 |
95.0% | 93.1% | 98.3% | 95.9% | 99.3% | 97.4% | 98.5% | 87.6% | - |
利回り | 0.25% | 0.22% | 0.44% | 0.21% | 0.42% | 0.53% | 0.39% | -0.01% | 0.25% |
上図で1番右の損ジャ日本興亜ひまわり生命 一生のお守りだが、契約できる年齢幅は18~60歳で他社と比較して上限が若干厳しい。また、特約には前述した三大疾病特約があり、他社のガン特約のようにガンに罹患すると死亡保険金が死亡保険に受け取れるだけでなく、保険料の払込が免除され解約返戻金も増額されるメリットがある。また、苦情率は他社よりも低めだが、合併前の損保ジャパン単体であった頃の苦情率は高かったことを考えれば、今後は苦情率が高くなる(苦情が増えてくる)可能性は否定できない。
解約返戻率は30歳契約の数字しか明らかではなく、それも三大疾病特約を付加した場合の数字のため、他社よりも数字は明らかに低い。利回りでも0.25%で個人向け国債以下で、定期預金なみの数字になっており貯蓄性は乏しい。
結論としては、解約返戻金目当てで解約返戻率を重視するならオススメできない保険だ。しかし、若くして三大疾病になることを懸念している人、親類縁者や両親などで60歳手前で三大疾病になっているような人ならば、一般的な確率は度外視して多少の解約返戻率を犠牲にしてでも検討する価値がありそうだ。