フコクしんらい生命 NOぷろぶれむ/ 低解約返戻金型終身保険の返戻率・利回り・保険料・保険金・保障を評価 レビュー

フコクしんらい生命 NOぷろぶれむ
オススメ度:
3
保険会社:
フコクしんらい生命
名称:
NOぷろぶれむ
契約年齢:
?歳
返戻率:
117.4%
利回り:
0.58%
特徴:
ご契約を長期にご継続されると割安な保険料で生涯保障が得られます

フコクしんらい生命 NOぷろぶれむは不明瞭な点もあるが!?

NOぷろぶれむはフコクしんらい生命の低解約返戻金型の終身保険で、一時払い終身保険を除けば同社で唯一の終身保険となる。以下、フコクしんらい生命 NOぷろぶれむの概要を記載し、他社の低解約返戻金型の終身保険と比較する。

フコクしんらい生命 NOぷろぶれむの仕組み・保険料・解約返戻率・解約返戻金・死亡保険金など

この保険は低解約返戻金型のため、保険料が払済になるまでは解約による解約返戻金が、通常の終身保険よりも低額になっている。しかし、その分だけ保険料は安く結果的に解約返戻金(解約返戻率)は通常の終身保険よりも大きくなる。

注意すべきは保険料の払い込み前の解約となると、大きく損失が出る点だ。早期解約の場合には合計保険料から解約返戻金を差し引いて数十万円(保険金額が500万・1000万でなければ更に大きくなる)の損失が出ることは覚悟せねばならない。損失額の可能性をリスクととれば、リターンである利益のバランスがとれているとは言い難いが、それは他社も同じで止むを得ないだろう。

次に下図では、各社の低解約返戻金型の終身保険を加入できる年齢・保険料の払込完了の年齢・死亡保険金の額と増減・付加できる特約などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度面も考慮した。さらに30・35・40・50歳で60歳払込完了とし、500万円※一部は1,000万円で契約して、保険料の払い込みの完了直後に解約した場合の解約返戻率(保険料から何%で解約返戻金が戻ってくるか)で比較した。また、定期預金・国債・社債等より得かを計るため、30歳の場合で保険料を何%で運用したかを表す利回りでお得さを比較した。

名称 住友生命
バラ色
住友生命
バリュー
住友生命
ふるはーと
メットライフ
つづけトク
アフラック
Ways
アクサ
カチッと
オリックス
ライズ
東京海上
長割り
フコク
NOぷろ
契約年齢 15~68歳 15~66歳 15~75歳 20~70歳 0~65歳 20~69歳 15~75歳 0~55歳 ?歳
保険料
払込年齢
50~70歳
5歳刻み
60~70歳 5~45日 60~90歳 60~70歳 15年
55~65歳
50~80歳
5歳刻み
~65歳
1歳刻み
?歳
保険金
増減
一定 一定 漸増 一定 一定 一定 一定 一定 一定
特約 がん
リビング
介護/がん
リビング
年金 年金 コース リビング - - 年金
リビング
苦情率 0.84% 0.84% 0.84% 0.78% 1.09% 0.22% 0.31% 0.34% 0.72%
解約返戻率
30歳
107.4% 106.6% 107.5% 113.3% 106.3% 112.7% 115.9% 111.7% 117.4%
解約返戻率
35歳
104.0% 103.8% - 109.0% 103.3% 108.8% 111.3% 108.3% -
解約返戻率
40歳
100.6% 100.4% 106.5% 105.0% 100.2% 105.0% 106.8% 104.5% -
解約返戻率
50歳
95.0% 93.1% 100.1% 98.3% 95.9% 99.3% 97.4% 98.5% -
利回り 0.25% 0.22% 0.25% 0.44% 0.21% 0.42% 0.53% 0.39% 0.58%
低解約返戻金型終身保険の保障・保険料の比較表(住友生命 バラ色人生・バリュー・メットライフ つづけトク・アフラックWays・アクサ カチッと・オリックス ライズ・東京海上 長割り・長生き・AIG富士 E-終身)

上図で1番右のフコクしんらい生命 NOぷろぶれむだが、年齢に関する情報は少なく比較できず、それ以外には目だった点はない。苦情率は他社よりも高めだが、資産運用系の保険が多い点を考えれば止むを得ない部分もある。

解約返戻率は30歳時だが、他社と比較して優秀でトップクラスの数字だ。とはいえ1,000万円契約で他社よりも高めになっている可能性は否定できない。ただ、数字が真実であれば利回りでも0.58%は個人向け国債の利回りを超え定期預金も軽く超えているため、貯蓄性は十分にあるといっていい。

結論としては、不明瞭な点が散見されるが解約返戻率が高い以上は、検討の余地がある保険といえそうだ。しかし、未確認の項目・情報が多いため様々な要素を自分で確認して、他社の保険よりも本当に有利かを確認する必要がある。