アフラック WAYS(ウェイズ)/ 低解約返戻金型終身保険の返戻率・利回り・保険料・保険金・保障を評価 レビュー

アフラック WAYS(ウェイズ)
オススメ度:
2
保険会社:
アフラック
名称:
未来の自分が決める保険 WAYS(ウェイズ)
契約年齢:
0~65歳
返戻率:
106.3%
利回り:
0.21%
特徴:
将来、ニーズに合わせて医療保障・介護年金・年金コースに変更できる

アフラック WAYS(ウェイズ)は介護年金コースは魅力的だが!?

未来の自分が決める保険 WAYS(ウェイズ)はアフラックの低解約返戻金型の終身保険で、この保険以外にスタンダードな終身保険も存在する。以下、WAYS(ウェイズ)の概要を記載し、他社の低解約返戻金型の終身保険と比較する。

アフラック WAYS(ウェイズ)の仕組み・保険料・解約返戻率・解約返戻金・死亡保険金など

この保険は明記こそされていないが、中身は低解約返戻金型の終身保険で、保険料の払込を完了するまでの解約返戻率を低くすることで保険料を割安にし、保険料を払込完了後の解約返戻金を増額させている。

他社と異なり、保険料の払い込み中は死亡保障と定められており、払い込みが完了すると4つのコースから選択する仕組みになっている。他社のように始めからコース選択はしない点が、この保険の冠名の「未来の自分が決める保険」の由来と考えていい。医療保障・年金コースは返戻率を削るだけのため、死亡保障・介護の二択となろう。特に医療保障は、わざわざ溜めて増加してきた返戻金をゼロに近い状態にするためオススメできない。医療保障が欲しいなら大人しく終身医療保険を別途で契約した方がいい。終身保険とのセット割引は存在しないため、医療保険はアフラック以外でもいい。死亡・介護の二択を考慮する上で介護の方が返戻率が高いが、公的介護保険の対象となるのが条件で最低でも介護レベル1が想定され、条件は緩くはない点は覚えておきたい。基本は目的(相続対策か貯蓄か等)で決めるのが妥当だ。

次に下図では、各社の低解約返戻金型の終身保険を加入できる年齢・保険料の払込完了の年齢・死亡保険金の額と増減・付加できる特約などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度面も考慮した。さらに30・35・40・50歳で60歳払込完了とし、500万円※一部は1,000万円で契約して、保険料の払い込みの完了直後に解約した場合の解約返戻率(保険料から何%で解約返戻金が戻ってくるか)で比較した。また、定期預金・国債・社債等より得かを計るため、30歳の場合で保険料を何%で運用したかを表す利回りでお得さを比較した。

名称 住友生命
バラ色
住友生命
バリュー
メットライフ
つづけトク
アフラック
Ways
アクサ
カチッと
オリックス
ライズ
東京海上
長割り
東京海上
長生き
AIG富士
E-終身
契約年齢 15~68歳 15~66歳 20~70歳 0~65歳 20~69歳 15~75歳 0~55歳 0~55歳 0~75歳
保険料
払込年齢
50~70歳
5歳刻み
60~70歳 60~90歳 60~70歳 15年
55~65歳
50~80歳
5歳刻み
~65歳
1歳刻み
~65歳
保険金
増減
一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定 一定
特約 がん
リビング
介護/がん
リビング
年金 コース リビング - - 祝い金
三大疾病
特定疾病
傷害/介護
苦情率 0.84% 0.84% 0.78% 1.09% 0.22% 0.31% 0.34% 0.34% 0.24%
解約返戻率
30歳
107.4% 106.6% 113.3% 106.3% 112.7% 115.9% 111.7% 99.8% -
解約返戻率
35歳
104.0% 103.8% 109.0% 103.3% 108.8% 111.3% 108.3% 96.6% 106.6%
解約返戻率
40歳
100.6% 100.4% 105.0% 100.2% 105.0% 106.8% 104.5% 93.3% -
解約返戻率
50歳
95.0% 93.1% 98.3% 95.9% 99.3% 97.4% 98.5% 87.6% -
利回り 0.25% 0.22% 0.44% 0.21% 0.42% 0.53% 0.39% -0.01% 0.22%※
低解約返戻金型終身保険の保障・保険料の比較表(住友生命 バラ色人生・バリュー・メットライフ つづけトク・アフラックWays・アクサ カチッと・オリックス ライズ・東京海上 長割り・長生き・AIG富士 E-終身)

上図で左から4番目のアフラック WAYS(ウェイズ)だが、契約できる年齢は0~65歳で下限の0歳は最も低く他社より緩い。この点を活かすなら子供が0歳で契約して、子供が成人したら支払いを引き継ぐという手があるが、子供が成人した後に引き継ぐことを拒む可能性もあり保険料の払い込みを完了前に解約することになると大きく損をする可能性がある。そう考えると、あまり良い手とはいえない。また、苦情率は他社と比較して高めではあるが、これは医療保険・ガン保険が主力という免罪符が付く。これらの保険と違い支払条件が死亡であるため明確なのだが一定の注意はしておきたい。

解約返戻率は死亡保障コースの数字を用いているが、どの年齢帯でも他社に劣る数字だ。その差も決して小さいとはいえず、アフラックの医療保険・ガン保険を契約しているついでに契約、というレベルではない。30歳契約の解約返戻率を利回りに換算しても0.21%と、個人向け国債より低く定期預金に近い数字になっている。これでは貯蓄性がある保険とはいえない。

結論としては、解約返戻率が低くオススメできそうにない。強いて挙げれば、コース選択で介護コースを選択して比較的高い返戻率を狙いつつ、自分の介護に備えるという利用方法があるが、それなら目的からして介護保険を検討すべきだ。わざわざ死亡・相続に備える(ないしは貯蓄性を求める)目的で終身保険を検討している人にはお門違いといえる。