楽天生命 スーパーがん保険/ がん保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

楽天生命 スーパーがん保険
オススメ度:
2
保険会社:
楽天生命
名称:
スーパーがん保険
保障内容:
診断給付金・入院・手術・三大治療
保険期間:
終身
顧客満足度:
17位 / 26社中
特徴:
がんの治療を手厚くサポートするがん保険

楽天生命 スーパーがん保険は50代・60代でも格安の保険料が魅力?

スーパーがん保険は楽天生命のがん保険で、2018年9月から発売を開始している。この保険とは別に同社には「あんしんプラス(がんサポート)」もある。以下、スーパーがん保険の概要を記載し他社のガン保険と比較する。

まず保障内容だが、基本保障(主契約)は抗がん剤・放射線・ホルモン剤を含む三大治療給付金と手術給付金と、がん治療給付金という名の診断一時金で構成される。他社と異なり、がん治療給付金は上皮内新生物は対象外、ホルモン剤のみ2万円に減額されてる点に注意が必要だ。

楽天生命 スーパーがん保険の仕組みと主な保障内容・保険料

特約には診断給付金・入院給付金・上皮内新生物診断給付金・先進医療給付金などがある。先進医療給付金の必要性は疑いようがないが、それ以外は微妙なところだ。がん診断給付金は1回限りだが、がん治療給付金だと年1回で通算6回まで受け取れるため、がん再発を見込めば価値はある。ただ、この特約を付加すると月額の保険料が1~2,000円は上昇してしまう。それなら付加せずに保険料節約に努めるのもありだろう。

また、上皮内新生物診断給付金は1回限り、さらに通院給付金は付加できない点にも一応は注意が必要だ。長引きがちな通院治療は三大治療の給付金で賄うことになる。その他に特に目立った特約は存在せず、注目は保険料ということになるだろう。

次に、下図ではガン保険を加入できる年齢から、診断給付金(上段は悪性・下段は上皮内)と回数制限、入院・通院給付金の日額と給付日数、先進医療給付金等で比較した。顧客満足度ではJDパワーの生命保険満足度調査(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)で比較した。さらに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料は各社の最もベーシックなプランで男性が診断給付金が100万円を選択した場合の、30~60歳の月額保険料で比較した。

名称 メットライフ
ガードX
アフラック
デイズ1
オリックス
ガンBelieve
FWD
ガンベスト
チューリッヒ
プレミアムDX
アクサ
がん
楽天
スーパー
東京海上
がんNEO
ライフネット
ダブル
年齢
期間
~80歳
終身
~85歳
終身
~75歳
終身
~80歳
終身
~80歳
終身
~69歳
終身
~75歳
終身
~75歳
終身
~70歳
終身
診断給付 100万
50万
50万
5万
100万
100万
100万
50万※
100万
100万
100万
100万
100万
50万※
100万
100万
100万
50万※
診断給付
限度
年1回
(計5回)
1回 1回 年2回
(無制限)
無制限 1回 1回 無制限
※上皮1回
1回
入院日額
限度
1万※
無制限※
1万
無制限
50+1万
無制限※
- 1万※
無制限
1万※
無制限
1万
無制限
1万
無制限
-
通院日額
限度
- 1万
無制限
1万
無制限
- 1万※
無制限
- - 1万
730日
-
手術給付 - 20万 20万 - 10~30万 10万 10万 20万 10万
三大治療 10万 5~20万 - 10万 10~30万※ 10万 2~10万 10万 10万
先進医療 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 500万 2,000万 2,000万 2,000万
顧客満足 5位 12位 9位 ランク外 13位 26位 17位 4位 3位
苦情率 0.64% 0.82% 0.15% 0.58% 0.58% 0.22% 0.09% 0.29% 0.60%
保険料
30歳
\3,440 \4,310 \3,572 \2,100
(\2,666)
\4,329 \2,360 \4,016
(\1,416)
\3,913 \2,341
(\3,646)
保険料
40歳
\5,352 \4,310 \5,025 \3,052
(\3,920)
\5,975 \3,440 \5,966
(\1,856)
\5,712 \3,307
(\5,297)
保険料
50歳
\8,609 \6,990 \7,291 \4,613
(\6,041)
\9,052 \5,280 \9,436
(\2,506)
\9,477 \5,006
(\8,211)
保険料
60歳
\13,525 \11,600 \10,538 \6,820
(\9,291)
\13,851 \8,290 \15,166
(\3,536)
\16,317 \7,503
(\12,348)
がん保険の比較表(メットライフ生命ガードX・アフラック デイズ1・オリックス ガンBelieve・FWD富士がんベスト・チューリッヒ プレミアムDX・アクサダイレクト・楽天生命 スーパーがん・東京海上 がんNEO・ライフネット ダブルエール)

上図で右から3番目の楽天生命のスーパーがん保険だが、まず加入できる年齢は他社と同等レベルだ。前述したように診断給付金は上皮内新生物は特約扱い、通院給付金は付加できず、三大治療でもホルモン剤だけは大きく減額される点に注意が必要だ。顧客満足度は17位と低く、商品内容と顧客対応には大いに不安がある。ただ、苦情率は他社と比較して低めのため、意外と顧客対応は良い可能性も無くはない。

保険料は他社同様に一通りの保障を付加すると、他社と同等か少し高額な部類に入る。ただ、三大治療・診断給付金(1回のみ)・手術・先進医療だけに絞れば保険料は格段に安くなる。特に50代・60代でも保険料は他社の半額以下の安さとなっている。ここが最大のポイントといえそうだ。

結論としては、50~60代で保険料が安いガン保険を探している人は検討の余地がある保険といえる。もちろん保障は手厚いとはいえないが、ガンへの最低限の備えとしては悪くない。ただ、三大治療でも抗がん剤・ホルモン剤の期限が他社とは異なり80歳までに区切られている点に注意が必要だ。がん罹患率は80代でピークを迎えるため、そこで役に立たない可能性はある。その点さえ重々承知しておけば、この安い保険料は大いに魅力的といえる。一方で 保障が手厚い保険が希望であればオリックス・メットライフあたり、長引く治療での収入減を懸念するならライフネットを検討した方が賢明だろう。