オリックス生命 がん保険Believe(ビリーブ)/ がん保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

オリックス生命 がん保険Believe(ビリーブ)
オススメ度:
3
保険会社:
オリックス生命
名称:
がん保険Believe(ビリーブ)
保障内容:
診断給付金・入通院・手術・退院一時金
保険期間:
終身
オリコン:
3位 / 10社中
特徴:
がんの保障を一生涯にわたってサポート!

オリックス生命 がん保険Believeは他社に一歩劣るのは否めないが!

がん保険Believe(ビリーブ)はオリックス生命が販売するがん保険で、同社で唯一のガン保険だ。以下、がん保険Believeの概要を記載し他社と比較する。

オリックス生命 がん保険Believe(ビリーブ)の仕組みと主な保障内容・保険料

この保険には基本給付金額が5,000円・10,000円の2コースがあるが、給付金の差だけで保障される項目には差異は無い。注意したいのは、5,000円コースは50歳以上でなければ契約できない点だ。これは50歳以上だと保険料が高額になるための配慮ともいえるが。

さて個別の保障内容だが、他社同様に100万円の診断給付金・日数無制限の入院給付金があり、手術給付金・先進医療給付金も保障に含まれる。他社と異なるのは診断給付金の扱いで、他社ではガンと診断されれば何回でも給付金を受け取れるガン保険があるが、オリックスの場合は診断給付金は1回のみで、それ以降は治療給付金(治療を目的として入院した場合に受け取れる)が診断給付金の半額だが受け取れる仕組みになっている。同一のガンで治療が長引けば、他社なら診断給付金のみだがオリックスなら治療する限り給付金が受け取れるためメリットがある。その他の保障では、ガン退院一時金がある。これは10日以上の入院を経て退院すると受け取れる給付金で、こちらは回数無制限となっており悪くはないが、請求し忘れに注意したい。ちなみに通院給付金は特約扱いだが、昨今のガン治療は通院が主流という点を考えれば付加しておきたところだ。

次に、下図ではガン保険を加入できる年齢・保険期間から、診断給付金(上段は悪性・下段は上皮内)と回数制限、入院日額と給付日数、通院日額と給付日数、手術給付金・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的である保険金を比較するためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。

保険料では、各社の最もベーシックなプランを用いて、男性で診断給付金が100万円を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約は付加した。

名称 メットライフ
ガードX
アフラック
デイズ
セコム
メディコム
オリックス
ガンBelieve
アクサ
がん保険
AIG
がんベスト
損ジャ
勇気
チューリッヒ
がんプラス
メディケア
一時払がん
年齢
期間
~80歳
終身
~80歳
終身
~74歳
5年
~75歳
終身
~75歳
10年
~70歳
終身
~75歳
終身
~70歳
10年
~75歳
終身
診断給付 100万
50万
100万
10万
100万
100万
100万
100万
- 1~300万
50万~
1~300万
1~300万
100万
100万
-
診断給付
限度
年1回
(計5回)
1回 無制限 1回 - 無制限
1回※
無制限 無制限
上皮は1回
-
入院日額
限度
1万※
無制限※
1万
無制限
実費 50+1万
無制限※
1万※
無制限
1万※
無制限
1万
無制限
1万
無制限
\2,000~1万
無制限
通院日額
限度
- 1万
無制限
実費
(1000万)
1万
無制限
- - 1万
120日
5000円
30日
-
手術給付 - 20万 実費 20万 20万 10~40万 10~40万 20万 2~10万
先進医療 2,000万 1,000万 実費 2,000万 2,000万 2,000万 1,000万 500万 2,000万
その他 ホルモン 放射線
抗がん剤
- 退院一時金 放射線
抗がん剤
緩和ケア
死亡
無事故
- 退院一時金
在宅療養
ゼロトク
死亡
放射線
骨髄移植
オリコン 4位 6位 対象外 3位 ランク外 ランク外 7位 1位 ランク外
苦情率 0.78% 0.82% - 0.31% 1.02% 0.24% 0.82% 0.42% 0.30%
保険料
40歳
\2,785
(\4,128)
\4,605 \1,930 \3,710 \1,876 \4,442
(\7,661)
\4,182 \1,347 200万~
6,000万
保険料
50歳
\4,199
(\6,223)
\7,459 \4,460 \5,500 \3,136 \6,710
(\11,877)
\6,475 \2,837 200万~
6,000万
保険料
60歳
\6,136
(\8,959)
\12,271 \8,310 \8,050 \6,346 \10,055
(\17,735)
\9,865 \5,497 200万~
6,000万
がん保険の比較表(メットライフ生命ガードX・アフラック デイズ・セコム メディコム・オリックス ガンBelieve・アクサ生命・AIGがんベスト・損ジャ日本興亜・チューリッヒ がんプラス・メディケア 一時払がん)

上図で左から4番目のオリックス がん保険ビリーブだが、契約可能な上限年齢は75歳、保険期間は終身で保険料は契約時の金額で据え置きと他社と相違ない。がん診断給付金は100万円で他社と同額だが、上皮内新生物(初期のガンでステージ0に該当)も同額なのは評価に値する。ただし、診断給付金は前述の通り1回のみで、以後は入院をすると受け取れるガン治療給付金の出番となる。他社だと100万円を無制限に受け取れる点を考慮すれば、50万は何とも物足りない。その他では、退院一時金がある一方で、他社のように放射線治療や抗がん剤(主に通院で受ける)を利用すると得られる一時金が無く、通院面での保障はイマイチだ。顧客満足度の面では、オリコンでは3位と上々の位置で、苦情率も他社よりも高くない点は評価に値する。

上図の保険料は通院特約を付加した額だが、他社比較して平均か若干高い部類に入る。とはいえ、同じく通院をカバーするアフラック・損保ジャパン日本興亜ひまわりよりは安く、その意味では保険料は割安とも考えられる。

結論としては、総じて悪くない保険といえる。通院までカバーする保険の中では保険料は若干安く、顧客万度の面でも不安が薄いのが良い。診断一時金は他社に一歩劣るが、治療給付金なら再発ではなく同一のガンの治療が長引いた場合にカバーできるメリットがある。しかし、メットライフの1年に1回に比べて2年に1回の給付になるため、治療が継続していても丸1年間は給付金が受け取れない期間ができてしまう。そのため治療給付金だけ考えればメットライフに分がある。また、がんの最大のリスクは先進医療・自由診療で保険適用外の数百万円の自己負担額だとと考えるなら、セコムのメディコムやSBIなどを検討することになる。やはり一番オススメできる保険とまではいかない保険だ。