コープ 団体がん保険/ がん保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

コープ 団体がん保険
オススメ度:
1
保険会社:
コープ(東京海上)
名称:
団体がん保険
保障内容:
診断給付金・入通院・手術・特定・葬祭
保険期間:
1年更新
オリコン:
対象外
特徴:
充実補償で、がんと闘い、生きるため、治すための保険

コープ 団体がん保険は団体割引で保険料は安くなるが?

コープ 団体がん保険は、コープ(生協)が募集販売しているガン保険だ。掛金を支払いコープ組合員になれば加入できる。がん保険は貯金額によっては必要(がん保険は必要か?不要か?を参照)だが、このコープ団体保険に加入・契約すべきか否かを、メリット・デメリットを明らかにして他社と比較して考えてみる。

まず、この保険はあくまで東京海上日動火災のがん保険である点を押さえておきたい。コープの組合員が団体で東京海上日動火災のガン保険に加入することで、団体割引によって保険料が割安になる。次に加入できるコースだが、この保険はノーマルコースとハーフコースの2つがある。ハーフコースはノーマルコースの各保障の給付金が半額になり保険料が安くなるメリットがあるが、加入できるのは50歳以上となっている点に注意したい。保障を自由選択できない点はデメリットともいえるだろう。

コープ 団体がん保険の仕組みと主な保障内容・保険料

保障には他社と同様に診断給付金・入院給付金・通院給付金・手術給付金・先進医療給付金などが含まれる。あまり他社には無い保障には、特定手術保険金・がん重度一時金・がん葬祭費用保険金がある。特定手術保険金は東京海上が定める(部位などで分かれる)特定の手術を受けた場合に他の給付金とは別に受け取れる。がん重度一時金はガンで重度の症状と診断された場合、ガン葬祭費用保険金はガンで死亡した場合に受け取れる。気づけばガンでもステージⅣまで進行しており、それが原因で死亡すれば受け取れるわけだが有用性には疑問がある。

次に、下図ではガン保険を加入できる年齢・保険期間から、診断給付金(上段は悪性・下段は上皮内)と回数制限、入院日額と給付日数、通院日額と給付日数、手術給付金・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)さらに参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料は各社の最もベーシックなプランを用いて、男性で診断給付金が100万円を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。

名称 メットライフ
ガードX
アフラック
デイズ
セコム
メディコム
オリックス
ガンBelieve
AIG
がんベスト
JA
がん共済
コープ
団体
チューリッヒ
がんプラス
メディケア
一時払がん
年齢
期間
~80歳
終身
~80歳
終身
~74歳
5年
~75歳
終身
~70歳
終身
~75歳
終身
~70歳
1年
~70歳
10年
~75歳
終身
診断給付 100万
50万
100万
10万
100万
100万
100万
100万
1~300万
50万~
100万
100万
100万
100万
100万
-
診断給付
限度
年1回
(計5回)
1回 無制限 1回 無制限
1回※
1回 1回 無制限
上皮は1回
-
入院日額
限度
1万※
無制限※
1万
無制限
実費 50+1万
無制限※
1万※
無制限
50+1万
無制限
1万
無制限
1万
無制限
\2,000~1万
無制限
通院日額
限度
- 1万
無制限
実費
(1000万)
1万
無制限
- - 5000円
前後
5000円
30日
-
手術給付 - 20万 実費 20万 10~40万 10・40万 10~40万 20万 2~10万
先進医療 2,000万 1,000万 実費 2,000万 2,000万 1,000万 500万 500万 2,000万
その他 ホルモン 放射線
抗がん剤
- 退院一時金 死亡
無事故
治療給付
放射線
特定
退院
葬祭
退院一時金
在宅療養
ゼロトク
死亡
放射線
骨髄移植
オリコン 4位 6位 対象外 3位 ランク外 - - 1位 ランク外
苦情率 0.78% 0.82% - 0.31% 0.24% - - 0.42% 0.30%
保険料
40歳
\2,785
(\4,128)
\4,605 \1,930 \3,710 \4,442
(\7,661)
\4,033 \860 \1,347 200万~
6,000万
保険料
50歳
\4,199
(\6,223)
\7,459 \4,460 \5,500 \6,710
(\11,877)
\5,373 \1,900 \2,837 200万~
6,000万
保険料
60歳
\6,136
(\8,959)
\12,271 \8,310 \8,050 \10,055
(\17,735)
\7,233 \4,260 \5,497 200万~
6,000万
がん保険の比較表(メットライフ生命ガードX・アフラック デイズ・セコム メディコム・オリックス ガンBelieve・アクサ生命・AIGがんベスト・コープ共済・JA共済・メディケア 一時払がん)

上図で右から3番目のコープ 団体がん保険だが、契約可能な年齢は70歳までだが保険期間は1年更新の定期のため注意が必要だ。1年おきの更新で保障は受けられるわけだが、終身と異なり保険料は年齢に応じて上昇する。実際には1年間隔ではなく5年おきではあるが。保障面ではがん診断給付金は100万円としたがハーフプランなら50万円も選択できる。診断給付金は1回限りで他社に劣るが、通院給付金は入院前の通院までも保障の対象となる点は悪くない。それ以外では前述した特定手術保険金・退院一時金・葬祭費用保険金があるが、その活用シーンが限定的過ぎる。。。

顧客満足度の面ではオリコンは対象外で苦情率も見えず、他社と比較はできない。保険料は他社と比較すると一見すると安いが、特に安いわけではない。例えば40歳契約で75歳までの保険料を比較すると、メットライフの合計保険料が117万円に対して、コープだと合計144万円となる。長期での契約だと保険料面でのメリットは乏しい。

結論としては、保障・保険料の面から特にメリットがなくオススメはしない保険だ。これならバランスを考えるならオリックス・メットライフあたり、また、がんの最大のリスクは先進医療・自由診療で数百万円から青天井で自己負担額が増える(未承認の抗がん剤を利用する場合など)点と考えるなら、セコムのメディコムやSBIなどを検討することになる。