アクサダイレクト生命 がん終身/ がん保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

アクサダイレクト生命 がん終身
オススメ度:
2
保険会社:
アクサダイレクト生命
名称:
がん終身(がん保険 終身型)
保障内容:
診断給付金・手術・入院・抗がん剤
保険期間:
終身
顧客満足度:
26位 / 26社中
特徴:
できるだけ負担をかけずに一生涯がんに備えたい方へ

アクサダイレクト生命 がん終身は保険料は激安になるが!?

がん終身(がん保険終身型)はアクサダイレクト生命のがん保険で、同じアクサの冠では「アクサ生命 治療保障のがん保険」というガン保険も存在する。ただ、両者は別物で保障内容・保険料も異なる。以下、アクサダイレクトのガン終身の概要を記載し他社と比較する。

まず保障内容だが、基本保障は入院給付金・診断給付金で構成され、それ以外はオプション(特約)として付加していく形になっている。昨今の入院短期化かつ通院長期化の流れからすれば、入院給付金を基本保障にするのは無駄な感がある。現に他社では基本保障を診断給付金や抗がん剤治療給付金にするガン保険も出てきている。

アクサダイレクト生命 がん終身の仕組みと主な保障内容・保険料

特約には手術・入院・抗がん剤治療・先進医療・退院給付金などがある。抗がん剤治療特約はその名の通り抗がん剤治療だけが対象で、放射線・ホルモン剤は対象外となる点に注意が必要だ。先進医療給付金も他社の2000万円よりも格段に低い500万円という点にも注意が必要だ。

さらにガン無事故給付特約では、ガンに罹患しなければ3年毎に5~10万円が受け取れるが、保険料が30歳で月額1,345円ほど上昇する。3年間で合計48,420円を支払って無事なら50,000円を貰える計算だ。それでガンに罹患すれば受け取れないのだから、これなら貯金するなり定期預金をするなりした方がマシだろう。

次に、下図ではガン保険を加入できる年齢から、診断給付金(上段は悪性・下段は上皮内)と回数制限、入院・通院給付金の日額と給付日数、先進医療給付金等で比較した。顧客満足度ではJDパワーの生命保険満足度調査(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)で比較した。さらに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料は各社の最もベーシックなプランで男性が診断給付金が100万円を選択した場合の、30~60歳の月額保険料で比較した。

名称 メットライフ
ガードX
アフラック
デイズ1
オリックス
ガンBelieve
FWD
ガンベスト
チューリッヒ
プレミアムDX
アクサ
がん
三井住友
スマート
東京海上
がんNEO
ライフネット
ダブル
年齢
期間
~80歳
終身
~85歳
終身
~75歳
終身
~80歳
終身
~80歳
終身
~69歳
終身
~85歳
終身
~75歳
終身
~70歳
終身
診断給付 100万
50万
50万
5万
100万
100万
100万
50万※
100万
100万
100万
100万
100万
100万
100万
100万
100万
50万※
診断給付
限度
年1回
(計5回)
1回 1回 年2回
(無制限)
無制限 1回 年1回
(無制限)
無制限
※上皮1回
1回
入院日額
限度
1万※
無制限※
1万
無制限
50+1万
無制限※
- 1万※
無制限
1万※
無制限
1万
無制限
1万
無制限
-
通院日額
限度
- 1万
無制限
1万
無制限
- 1万※
無制限
- 1万
無制限
1万
730日
-
手術給付 - 20万 20万 - 10~30万 10万 10万 20万 10万
三大治療 10万 5~20万 - 10万 10~30万※ 10万 10万※ 10万 10万
先進医療 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 500万 2,000万 2,000万 2,000万
顧客満足 5位 12位 9位 ランク外 13位 26位 8位 4位 3位
苦情率 0.64% 0.82% 0.15% 0.58% 0.58% 0.22% 0.14% 0.29% 0.60%
保険料
30歳
\3,440 \4,310 \3,572 \2,100
(\2,666)
\4,329 \2,360 \4,262 \3,913 \2,341
(\3,646)
保険料
40歳
\5,352 \4,310 \5,025 \3,052
(\3,920)
\5,975 \3,440 \5,985 \5,712 \3,307
(\5,297)
保険料
50歳
\8,609 \6,990 \7,291 \4,613
(\6,041)
\9,052 \5,280 \8,872 \9,477 \5,006
(\8,211)
保険料
60歳
\13,525 \11,600 \10,538 \6,820
(\9,291)
\13,851 \8,290 \13,258 \16,317 \7,503
(\12,348)
がん保険の比較表(メットライフ生命ガードX・アフラック デイズ1・オリックス ガンBelieve・FWD富士がんベスト・チューリッヒ プレミアムDX・アクサダイレクト・三井住友あいおい がんスマート・東京海上 がんNEO・ライフネット ダブルエール)

上図で右から4番目のアクサダイレクトのガン終身保険だが、加入できる年齢は69歳までと他社よりも厳しめだ。その他の診断給付金・入院給付金は他社と大差はないが、通院給付金は付加できず、先進医療給付金も他社よりも低い500万円となっている。一応、通院給付金は抗がん剤特約でカバーできるが、抗がん剤治療だけとなると物足りない感がある。顧客満足度は26位と低く、顧客対応には大いに不安がある。ただ、苦情率は高くはないため商品内容にだけ不満がある可能性も無くはないが。。。

保険料は他社と比較すると安価な部類に入る。FWD富士生命だと入院給付金が無い点を考慮すれば、実質は最安のガン保険といえなくもない。さらに特約を全て排して、入院給付金1万円と診断給付金の100万円だけを狙うなら、保険料は30歳(1,710円)40歳(2,550円)50歳(3,860円)60歳(5,760円)まで下がる。がんに罹患したら即座に解約という考えなら悪くない額だ。

結論としては、とにかく保障と保険料を削って診断給付金の100万円を狙うなら一考の余地はある。特約は全て付加せずに確実に一定額が受け取れる診断給付金を主目的にするという考え方だ。ただ、単純計算で30歳で1,710円を毎月支払って70歳でガンに罹患したなら、支払った保険料が約80万円で診断給付金の100万円を受け取れることになる。この計算だと保険の意味は決して大きくは無い点は覚えておきたい。その反面、やはり保障が手厚い保険が良ければオリックス・メットライフのガン保険、長引く治療での収入減を懸念するならライフネットを検討した方が賢明だ。