三井住友海上プライマリー生命 たのしみずっと/ 外貨建て終身保険の返戻率・予定利率・保険金・保障を評価 レビュー

三井住友海上プライマリー生命 たのしみずっと
オススメ度:
2
保険会社:
三井住友海上プライマリー生命
名称:
たのしみずっと(しあわせの架け橋 定期支払いプラン)
通貨:
米ドル・ユーロ・豪ドル
支払方法:
一時払い
予定利率:
米2.8% 欧0.01% 豪2.0%
特徴:
ご本人にも、ご家族にも、たのしみをずっと

三井住友海上プライマリー生命 たのしみずっとは柔軟に対応できるなら?

たのしみずっとは三井住友海上プライマリー生命の一時払いの外貨建て終身保険で、金融機関窓口限定の保険のため全国の銀行や証券会社でのみ契約できる。みずほ銀行でも「しあわせの架け橋 定期支払いプラン」という名称で中身は同一の保険が募集・販売されている。以下、たのしみずっとの概要を記載し他社の同型の保険と比較する。

この保険の特徴の1つに生涯に渡って毎年受け取れる定期支払金がある。特徴とはいっても他社にも名称こそ違えど生存給付金・累積追加額として同じように受け取れる保険は存在する。この生存給付金は為替レートの影響を受けるためセカンドライフの足しにする場合は円で受け取る額は毎年変動する点に注意が必要だ。さらに本来であれば為替変動のクッションとなる金利による増加分を受け取っているため、死亡保険金は為替レートの影響が通常よりも大きい点も忘れずにおきたい。

三井住友海上プライマリー生命 たのしみずっとの仕組み・予定利率・返戻率・解約返戻金(解約払戻金)・死亡保険金など

この保険で他社と異なるのは死亡保障充実開始日が設定されている点だろうか。契約から一定期間は定期支払金を年金の補完として受け取りつつも、一定の年齢に達して定期支払金が不要だと感じる(もしくは死期を悟る)といった場合に、定期支払金を止めて死亡保険金に回すことができる。

死亡保障充実の開始は当初は10年後に設定されているが、自分の年齢と都合に合わせて調整できる点がミソだ。定期支払金は現在の利率だと1,000万円の契約で年間25万円ずつ受け取れるのため、死亡保障充実開始後は25万円ずつ死亡保険金が増加していくことになる。とはいえ、為替レートが影響するため5~20%の変動(25万なら5万円程度の上下)は覚悟しておいた方がいいだろう。

次に下図では、各社の外貨建て終身保険(予定利率変動型)を選択できる通貨・契約できる年齢・予定利率の更改時期・支払い方法・死亡保険金の増減・為替手数料・予定利率・最低保証の予定利率等で比較した。いずれも為替レートの変動は度外視して計算している点に注意してほしい。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度面も考慮した。

名称 日本生命
GOLD2
第一F
プレゼント
メットライフ
スマート
メットライフ
Be with
三井住友
たのしみ
マスミュー
MS3
三井生命
フラット
明治安田
エブリ
マニュライフ
こだわり
契約年齢 15~90歳 40~90歳 6~75歳 0~100歳 15~80歳 50~87歳 0~75歳 20~85歳 20~80歳
通貨 米豪 日米豪 米豪 米豪欧 米豪 米豪 米豪 米豪
為替手数料 50銭 50銭 50銭 50銭 50銭 50銭 25銭 50銭 50銭
支払方法 一時払 一時払 月払 一時払 一時払 一時払 月払 一時払 月払い
予定利率
更改
10年 10-30年 毎月 毎月 10年 20-25年 毎月 10年 毎月
死亡保険金
増減
漸増 2段増 一定 2段増 2段増 2段増 2段増 2段増 一定
苦情率 0.04% 0.07% 0.15% 0.15% 0.08% 0.25% 0.15% 0.07% 0.13%
予定利率
米ドル
2.8% 3.0% 3.2% 4.6% 2.8% 4.1% 3.2% 3.8% 3.4%
予定利率
豪ドル
2.3% 1.8% - 3.0% 2.0% 2.9% 3.2% 3.4% 2.7%
最低保証 0.01% 0.50% 3.0% 2.0% 0.01% 0.50% 1.5% 0.5% 2.0%
外貨建て終身保険の比較表(日本生命エバー・第一フロンティア生命レシーブ・ギフト・メットライフ生命・Be with・三井住友プライマリー・マスミューチュアル生命・三井生命・メットライフ生命

上図で真ん中の三井住友海上プライマリー生命 たのしみずっとだが、選択できる通貨は米ドル・豪ドル・ユーロの3通貨となっている。貴重なユーロが利用可能なのだが、いかんせんユーロの予定利率は低く利用価値は乏しい。欧州はECB(欧州中央銀行)がマイナス金利を導入するなど低金利策をとっている。これらが解除されてから金利上昇し始めたら出番があるかもしれない。ただ、10年スパンで物事を考えるにしても現状判断では利用価値は乏しいと言わざるを得ない。

死亡保険金は外貨換算で一定で予定利率によって増減もしない。増加分は定期支払金として契約者に支払われてしまうからだ。そのため死亡返戻率は100%で一時払い保険料から上昇することはないが、前述した死亡保障充実開始を利用すれば順次増加させることも可能だ。また、為替レート次第では死亡保険金は通常の外貨建終身よりも大きく減る点は重ねて注意したい。予定利率は定期支払金の大小に影響するため高い方がベターだが、この保険は米ドル・豪ドル共に他社に劣る。定期支払金を重視するなら他社にも食指を伸ばす必要がある。

結論としては、柔軟に死亡保障と貯蓄性を変更できる自信があるなら検討しても良いだろう。もしくは「いつ死亡するかは分からないから死亡時の為替レートは無視する」と割り切った考えができるなら良いかもしれない。ただ、為替レート次第では普通に終身保険に加入した方が死亡保険金では得だった、ということも十二分に可能性としてはある。また、予定利率が他社より低いため、予定利率を重視するなら他社の保険の方がいい。とはいえ利率を重視するなら、そもそも保険ではなく外貨定期預金・外債・投資信託にした方が、同じ為替リスクを負いながらも利益は大きくなる可能性が高まる。そのため死亡保障に移すことを前提にしているなら、という条件付きで検討の余地がある保険ということになる。