三井住友海上プライマリー生命 しあわせずっと/ 外貨建て終身保険の予定利率・保険金・保障を評価 レビュー

三井住友海上プライマリー生命 しあわせずっと
オススメ度:
3
保険会社:
三井住友海上プライマリー生命
名称:
しあわせずっと(しあわせの架け橋/外貨建定額終身保険/GROWING LIFE)
通貨:
米ドル・ユーロ・豪ドル
支払方法:
一時払い
予定利率:
米2.8% ユーロ0.01% 豪2.4%
特徴:
安心して確実に「しあわせをずっと」その手に

三井住友海上プライマリー生命 しあわせずっとは見た目の予定利率は低いが?

しあわせずっとは三井住友海上プライマリー生命の一時払い外貨建て終身保険で、金融機関窓口でのみ契約できる。各県の地方銀行の他、みずほ銀行では「しあわせの架け橋」、SMBC信託銀行では「GROWING LIFE」という別名称で中身は同一で販売されている。以下、しあわせずっとを加入・契約すべきか否かを、メリット・デメリットを記載し他社と比較する。

まず、この保険の基本的な仕組みだが、契約者は一時払いで一気に保険料を支払い、それが米ドル・ユーロ・オーストラリアドルのうち自分が選択した外貨で運用される。独立した別商品になるが「しあわせずっとNZドル」ではニュージーランドドルも選択できる。他社ではNZドルを取り扱っていないため、NZドルの外貨建て終身としては唯一無二の存在といえる。

三井住友海上プライマリー生命 しあわせずっとの仕組み・予定利率・返戻率・解約返戻金(解約払戻金)・死亡保険金など

死亡保険金はスタート時には一時払い保険料相当額に抑えられるが、その後は通貨毎の予定利率に応じて増加していく。他社の同型の保険は契約時から一時払い保険料よりも死亡保険金が大きい反面、その後は予定利率を上回った場合のみ死亡保険金が増加する。この保険は予定利率に応じて増え続けるため、長生きするほどに死亡保険金は増加する。この外貨換算ではあるが長生きするほどに確実に増えていくのが最大のメリットといえる。

そのため、他社よりも考慮しなければならないのが自分の年齢だ。豪ドルの場合だと10年後に為替レート度外視で死亡保険金が30%程度は増加するが、それだと他社の保険の死亡返戻率に劣る。平均寿命を男80歳・女85歳とすると今現在で60代後半なら、この保険を利用する価値は小さいといえる。他方で自分の年齢が60歳以下だと15年以上の運用期間があるため価値は大きくなってくる。注意すべきは長生きするほどに増えるのは外貨換算であり、日本円に換算すると為替レート次第では増えていないor減っている可能性がある点だ。これが最大のデメリットでありリスクといえる。そのため定期的に為替レートをチェックし、相場環境次第では解約返戻金を狙うという選択肢も頭の片隅に入れることが必要だ。

次に下図では、各社の外貨建て終身保険(予定利率変動型)を選択できる通貨・契約できる年齢・予定利率の更改時期・支払い方法・死亡保険金の増減・為替手数料・予定利率・最低保証の予定利率等で比較した。いずれも為替レートの変動は度外視して計算している点に注意してほしい。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度面も考慮した。

名称 日本生命
GOLD2
第一F
プレゼント
メットライフ
スマート
メットライフ
Be with
三井住友
しあわせ
マスミュー
MS3
三井生命
フラット
明治安田
エブリ
マニュライフ
こだわり
契約年齢 15~90歳 40~90歳 6~75歳 0~100歳 0~87歳 50~87歳 0~75歳 20~85歳 20~80歳
通貨 米豪 日米豪 米豪 米豪欧 米豪 米豪 米豪 米豪
為替手数料 50銭 50銭 50銭 50銭 50銭 50銭 25銭 50銭 50銭
支払方法 一時払 一時払 月払 一時払 一時払 一時払 月払 一時払 月払い
予定利率
更改
10年 10-30年 毎月 毎月 10年 20-25年 毎月 10年 毎月
死亡保険金
増減
漸増 2段増 一定 2段増 漸増 2段増 2段増 2段増 一定
苦情率 0.04% 0.07% 0.15% 0.15% 0.08% 0.25% 0.15% 0.07% 0.13%
予定利率
米ドル
2.8% 3.0% 3.2% 4.6% 2.8% 4.1% 3.2% 3.8% 3.4%
予定利率
豪ドル
2.3% 1.8% - 3.0% 2.3% 2.9% 3.2% 3.4% 2.7%
最低保証 0.01% 0.50% 3.0% 2.0% 0.01% 0.50% 1.5% 0.5% 2.0%
外貨建て終身保険の比較表(日本生命・第一フロンティア生命・メットライフ生命・三井住友プライマリー・マスミューチュアル生命・明治安田生命・三井生命・マニュライフ生命

上図で真ん中の三井住友プライマリー しあわせずっとだが、選択できる通貨は米ドル・豪ドルの他に、同じタイプの保険では数少ないユーロ・NZドルが選択できる。NZドルは豪ドルと同様に高金利で知られるが、ユーロは金融緩和によって長らく低金利だ。ただ、昨今では出口を模索しているため、もしかすると数年後には金利が上昇して出番があるかもしれない。契約できる年齢幅は0~87歳で他社と大差は無いが、0歳からのため子供(孫)名義で長期を見据えて契約するという手もある。

苦情率は他社と比較して低めのため好感が持てる。商品内容が複雑ではないのもあるかもしれないが、顧客対応も相応に良い可能性がある。予定利率は現在のところ米ドル2.8%、豪ドルで2.3%で他社よりも低い。しかし、既述の通り半永久的に利率で増加するため他社の保険よりもお得度は高い。ただ、最低保証の金利は低いため各国が金利引き下げ政策をとるようなら想定よりも増えない可能性がある。ちなみにNZドルは2.2%、ユーロは0.01%となっている。利率だけで考えれば米ドルがトップだが、NZドルも決して悪くはない。

結論としては、見た目の予定利率こそ低いが中長期を見据えるならオススメできそうだ。死亡保障(死亡保険金)でも貯蓄目的(解約返戻金)狙いでも、中長期なら他社より有利な可能性が高い。重ね重ねになるが、中長期とは最低でも15年以上が目安となる。実際には為替レートの影響を受けるため、タイミング次第では思った以上に利益にならなかったり元本割れになるケースも想定される。とはいえ、円換算で15年後に150%近い返戻率となっていれば、10~15円程度の円高なら容易に耐えられるため、為替も中長期で円安になると考えるなら、この保険の有用度は更に高まるといえるだろう。