マスミューチュアル生命 エムソリューションⅢ/ 外貨建て終身保険の予定利率・保険金・保障を評価 レビュー

マスミューチュアル生命 エムソリューションⅢ 豪ドル建
オススメ度:
2
保険会社:
マスミューチュアル生命
名称:
エムソリューションⅢ
通貨:
米ドル・豪ドル
支払方法:
一時払い
予定利率:
米4.1% 豪2.9%
特徴:
次世代に引き継ぐ資産を外貨建の終身保険でふやしてのこす

マスミューチュアル エムソリューションⅢは悪くはないが!?

エムソリューションⅢはマスミューチュアル生命の一時払い外貨建て終身保険で、三菱UFJモルガンスタンレー証券でのみ契約できる。みずほ証券では「終身保険プレミアム」、野村證券では「マスミューチュアル定額終身保険」として販売されているが中身は同一だ。ちなみにエムソリューションには円建てバージョンも存在する。以下、エムソリューションⅢの概要を記載し他社と比較する。

この保険では契約者は一時払いで保険料を支払い、その際に年齢・予定利率に応じて外貨建ての死亡保険金が決定される保険だ。死亡保険金は25年間は固定で、予定利率が25年以降は最低保証の0.5%を上回っていれば死亡保険金が増額される。

マスミューチュアル生命 エムソリューションⅢ 豪ドル建の仕組み・予定利率・返戻率・解約返戻金(解約払戻金)・死亡保険金など

予定利率は現在のところは米ドルで4.1%、豪ドルで2.9%のため仮に2%下がったとしても保険金は増額されていく。平均寿命の男80歳・女85歳から考えると、最低でも60~65歳までには契約しておけば増額されるタイミングには間に合う計算だ。ただ、増額されるといっても外貨建てで10%ほどののため為替レートが円高に振れていれば損失が軽減される程度の可能性がある。

また、この保険には幾つかの他社の保険と同様に目標設定が可能になっている。この保険は外貨建てのため、解約返戻金が契約時よりも円高になっていると想定よりも金額が少額になる。そのため、貯蓄目的(解約返戻金狙い)で確実に勝ち逃げしたいなら目標設定を有効活用する必要がある。目標は一時払い保険料の120~200%の範囲内に設定できる。目標は途中で変更できるため、最初は200%に設定しておいて、無理そうであれば妥当な水準に訂正するという方法もアリだ。

次に下図では、各社の外貨建て終身保険(予定利率変動型)を選択できる通貨・契約できる年齢・予定利率の更改時期・支払い方法・死亡保険金の増減・為替手数料・予定利率・最低保証の予定利率等で比較した。いずれも為替レートの変動は度外視して計算している点に注意してほしい。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度面も考慮した。

名称 日本生命
GOLD2
第一F
プレゼント
メットライフ
スマート
メットライフ
Be with
三井住友
しあわせ
マスミュー
MS3
三井生命
フラット
明治安田
エブリ
マニュライフ
こだわり
契約年齢 15~90歳 40~90歳 6~75歳 0~100歳 0~87歳 50~87歳 0~75歳 20~85歳 20~80歳
通貨 米豪 日米豪 米豪 米豪欧 米豪 米豪 米豪 米豪
為替手数料 50銭 50銭 50銭 50銭 50銭 50銭 25銭 50銭 50銭
支払方法 一時払 一時払 月払 一時払 一時払 一時払 月払 一時払 月払い
予定利率
更改
10年 10-30年 毎月 毎月 10年 20-25年 毎月 10年 毎月
死亡保険金
増減
漸増 2段増 一定 2段増 漸増 2段増 2段増 2段増 一定
苦情率 0.04% 0.07% 0.15% 0.15% 0.08% 0.25% 0.15% 0.07% 0.13%
予定利率
米ドル
2.8% 3.0% 3.2% 4.6% 2.8% 4.1% 3.2% 3.8% 3.4%
予定利率
豪ドル
2.3% 1.8% - 3.0% 2.3% 2.9% 3.2% 3.4% 2.7%
最低保証 0.01% 0.50% 3.0% 2.0% 0.01% 0.50% 1.5% 0.5% 2.0%
外貨建て終身保険の比較表(日本生命・第一フロンティア生命・メットライフ生命・三井住友プライマリー・マスミューチュアル生命・明治安田生命・三井生命・マニュライフ生命

上図で右から4番目のマミューチュアル生命 エムソリューションⅢだが、選択できる通貨は米ドル・豪ドルとなっている。契約できる年齢幅は50~87歳で他社と上限は差は無いが、下限が50歳という点に注意したい。この保険は予定利率改定(死亡保険金が増加)するのは改定時に年齢が81歳を超えるとストップされる。そのため50歳だと2回のチャンスがあるが、どれだけ長生きしようともそれ以上のチャンスは無い点は覚えておきたい。

死亡保険金は前述の通り契約時から20年間は一定で21年目から最低保証の予定利率を超えると増額される。他社と異なり、現在の予定利率を上回った場合ではなく最低保証を超えるのが条件のため、死亡保険金が増額されるハードルは相対的には低い。予定利率は現在のところ他社と比較して高めだが、50歳スタートのため利率が適用される期間は実は短い。さらに契約時の年齢が75歳を超えると利率の条件は0.2%ほど悪化するため、そこを節目に契約如何を判断するのも手だ。

結論としては、悪くはない保険だが20年後も生存しているのが前提となる点に注意が必要な保険だ。それであれば死亡保険金も支払った保険料のわりには得になる。解約返戻金に焦点を当てると、100%を上回るタイミングこそ不明瞭だが、予定利率は他社を超える数字で遜色ないため検討の余地が十分にある。ただし、長期で考えれば最低保証の数字が他社よりも心もとなく、金利情勢によっては思わぬ状況に陥る可能性がある。そのため万難を排するなら、他社の最低保証の予定利率が高い保険を選んだ方が賢明だろう。