メットライフ生命 ビーウィズユープラス/ 外貨建て終身保険の予定利率・保険金・保障を評価 レビュー

メットライフ生命 ビーウィズユープラス
オススメ度:
3
保険会社:
メットライフ生命
名称:
ビーウィズユープラス
通貨:
米ドル・豪ドル
支払方法:
一時払い
予定利率:
米4.6% 豪3.0%
特徴:
次の世代に価値ある資産をつなげるための外貨建の保険

メットライフ生命 ビーウィズユープラスは保障重視コースなら高利率?

ビーウィズユープラスはメットライフ生命の一時払い外貨建て終身保険で、メットライフ生命の窓口か各金融機関の窓口でのみ契約できる。横浜銀行・北洋銀行などの各県の地銀・信金でも契約できる他、みずほ銀行では「サジタリウス」、三井住友銀行では「ビーエルスマイルⅡ」、野村證券では「メットライフ終身保険(外貨建)」という名称で販売されている。保険料が一時払いではなく月払いにできるドルスマートという商品もある。以下、ビー・ウィズ・ユーの概要を記載し他社の保険と比較する。

まず一時払い外貨建て終身保険の注意点として、円建ての終身保険とは異なり、支払う保険料より受け取る保険金は必ずしも大きくならない点を抑えておきたい。例えば1ドル=100円レート時に1000万円で10万米ドルに換えて契約すれば、死亡保険金は約13万米ドルになる。しかし、3年後の死亡時が1ドル=75円なら死亡保険金は975万円(75円×13万ドル)となる。

メットライフ生命 ビーウィズユープラスの仕組み・予定利率・返戻率・解約返戻金(解約払戻金)・死亡保険金など

ビーウィズユーは保障重視コースと保障&運用コースに分かれ、前者は一般的な一時払い外貨建て終身保険だ。契約時から死亡保険金は外貨建てで保険料を上回り、積立利率に応じて解約返戻金は増えていく。為替レート次第では死亡前に解約返戻金で受け取っても利益は出る。他方で円高傾向になれば利率が為替分をカバーするか、円安になるまで待つしかない。

問題は保障&運用コースだ。このコースだと一時払い保険の10%分を特別勘定として別途で運用される。この部分は最低保証もなくゼロになる可能性もある。具体的に何に資金が回されるかというと、日英米欧の株式と米欧の債券にリスクパリティ戦略を元にしているファンドに回される。このファンドは景気拡大・上昇局面においては株式を厚めに、景気後退・下落局面においては債券を厚めに投資されるファンドに投資している。

リスクパリティ戦略の是非はともかく、いくつかの問題点と懸念がある。まずリスクパリティのわりには分散しているのが株・債券のみで、国も少なく投資対象も代表的な指数であり分散し切れていない。そのため株式と債券が同時に売られるケースが想定されていない。さらに実際の運用パフォーマンスを見ると、度々ある米国株の急落に巻き込まれており、リスクが低減されているとはいえない。これならリスクヘッジなしに米国の株式に投資しているのと変わらず、わざわざ保険でやる意味がない。

次に下図では、各社の外貨建て終身保険(予定利率変動型)を選択できる通貨・契約できる年齢・予定利率の更改時期・支払い方法・死亡保険金の増減・為替手数料・予定利率・最低保証の予定利率等で比較した。いずれも為替レートの変動は度外視して計算している点に注意してほしい。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度面も考慮した。

名称 日本生命
GOLD2
第一F
プレゼント
メットライフ
スマート
メットライフ
Be with
三井住友
しあわせ
マスミュー
MS3
三井生命
フラット
明治安田
エブリ
マニュライフ
こだわり
契約年齢 15~90歳 40~90歳 6~75歳 0~100歳 0~87歳 50~87歳 0~75歳 20~85歳 20~80歳
通貨 米豪 日米豪 米豪 米豪欧 米豪 米豪 米豪 米豪
為替手数料 50銭 50銭 50銭 50銭 50銭 50銭 25銭 50銭 50銭
支払方法 一時払 一時払 月払 一時払 一時払 一時払 月払 一時払 月払い
予定利率
更改
10年 10-30年 毎月 毎月 10年 20-25年 毎月 10年 毎月
死亡保険金
増減
漸増 2段増 一定 2段増 漸増 2段増 2段増 2段増 一定
苦情率 0.04% 0.07% 0.15% 0.15% 0.08% 0.25% 0.15% 0.07% 0.13%
予定利率
米ドル
2.8% 3.0% 3.2% 4.6% 2.8% 4.1% 3.2% 3.8% 3.4%
予定利率
豪ドル
2.3% 1.8% - 3.0% 2.3% 2.9% 3.2% 3.4% 2.7%
最低保証 0.01% 0.50% 3.0% 2.0% 0.01% 0.50% 1.5% 0.5% 2.0%
外貨建て終身保険の比較表(日本生命・第一フロンティア生命・メットライフ生命・三井住友プライマリー・マスミューチュアル生命・明治安田生命・三井生命・マニュライフ生命

上図で左から4番目のメットライフ生命 ビーウィズユープラスだが、選択できる通貨は米ドル・豪ドルで一時払いのみとなっている。死亡保険金は基本的に一定額だが、米ドルで2.0%以上、豪ドルで2.25%以上を維持できれば増額されることがある。苦情率は社全体の数値だが平均か他社よりも僅かに高く、商品内容の説明は元より顧客対応などでも一抹の安心感がある。

予定利率は現在は米ドルで4.6%で、豪ドルで3.0%と他社と比較しても一段と高い。最低保証の利率も他社よりも高めで、予定利率重視ならメットライフに及ぶものは無さそうな勢いだ。ただ、契約後も利率は毎月見直しされるため、契約後に3.2%を下回る可能性もある。最低保証で2.0%が確保されるが、これから米国・豪州の経済情勢が悪化して利下げに走るようなことになると想定以上に保険金も解約返戻金も伸びない可能性がある。

結論としては、保障重視コースであれば予定利率が高さ重視の人にはオススメできそうだ。ただ、保障面では特に目立った点はなく、最低保証もあるとはいえ利率が毎月見直されるのはメリットもデメリットもある点には注意が必要だろう。冒頭で既述したように外貨建てのため為替レート次第では、積立利率による利益が全て吹き飛ぶ可能性がある点も忘れずにおきたい。