東京海上日動 トータルアシスト住まいの保険/ 火災保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

東京海上日動火災保険
オススメ度:
1
保険会社:
東京海上日動火災保険
名称:
トータルアシスト住まいの保険
基本補償:
火災・風水災・盗難・水濡れ
サービス:
カギ・水回りの補修
割引:
なし
特徴:
あなたのお住まいを○(マル)ごと守る

東京海上 トータルアシスト住まいの保険の魅力はアシストだけ?

トータルアシスト住まいの保険は東京海上日動火災の火災保険で、トータルアシストという名称は2005年から商品ブランド名として用いている。トータルアシストは保険利用時に様々なアシスト(事故防止アシスト・緊急時助かるアシスト等)があることを表している。以下、トータルアシスト住まいの保険の概要を記載し他社の火災保険と比較する。

まず基本補償の内容だが、スタンダードプランでは火災・風水災(台風・雪災)・盗難・水濡れまでとなっている。それが充実プランにすることで偶発的な破損等が補償される仕組みをとっている。昨今増えている補償を選択できる仕組みではなく、選択の自由度は極めて低い。

東京海上のトータルアシスト住まいの保険の補償内容・付帯サービス等

災害に対する補償は他社と似通っているが、その名でもあるトータルアシストは様々なサービスとして存在している。事故・災害情報を提供する「事故防止アシスト」や医療相談・医療機関の案内をしてくれる「メディカルアシスト」の他、他社同様に水回りのトラブルやカギを無くした際の解錠をしてくれる「緊急時助かるアシスト」がある。

その中でも火災保険と親和性の高いのが「住まいの選べるアシスト」だ。これは火災後のサポートが主で、火災後に再発防止のための設備を20万円まで負担してくれる。契約者は再発防止のためにスプリンクラー・火災防止機能付きのガスコンロ等が実質無料で購入できる。ほぼ生活必需品を購入できるのはメリットだが、限度額が20万円と少額で、火災後を考えると無いよりはマシというレベルかもしれないが。。。

次に下図で各社の火災保険を、火災・風災・水災・雪災・破損汚損・水漏れ・盗難などの補償内容が基本補償かオプションか、各種特約・災害の補償以外のサービス内容を比較した。保険料面では、各社のスタンダードプランで戸建・マンションの保険料を同一条件下で比較した。その際には保険期間10年で、戸建は木造H構造で評価額1,500万円、マンションはコンクリM構造で1,000万円と設定し家財の補償は無しとした。

名称 楽天損保
ホームアシスト
セコム損保
マイホーム
日新火災
住自在
東京海上
アシスト
三井住友海上
GKすまい
AIG損保
プロテクト
SBI損保
火災保険
損ジャ日本興亜
THEすまい
火災
風災 選択 選択
水災 選択 ワイドのみ 選択 選択 選択 選択 選択
雪災 選択 選択
盗難 選択 選択 選択 選択 選択
水濡れ 選択 選択 選択 選択 選択 選択
物体飛来 選択 選択 選択 選択 選択 特約 選択
破損汚損 選択 特約 選択 ワイドのみ 選択 特約 ベーシックのみ
特約 建替え費用
防犯費用
類焼
臨時費用
類焼
ドアロック
類焼
弁護士費用
臨時費用
類焼
事故費用
バルコニー
類焼
類焼
弁護士
日弁連
受託品
類焼
失火見舞い
損害防止
類焼
事故防止
サービス カギ水廻り
ガラス
エアコン
給湯器
セキュリティ
カギ
ガラス
カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り
ガラス
電気ガス
カギ水廻り
税務法律
保険料
戸建て
\120,000 \95,020 \129,670 \180,710 \138,650 \102,920 \121,050 \153,120
保険料
マンション
\27,200 \16,990 \32,890 \26,440 \28,130 \21,270 \24,600 \30,280
火災保険・住宅総合保険の補償項目・特約・サービス・保険料の比較表(楽天損保・セコム損保・日新火災・東京海上日動・三井住友海上・AIG損保・SBI損保・損保ジャパン日本興亜)

上図で真ん中の東京海上のトータルアシスト住まいの保険だが、前述したように補償内容は他社と比較して目立った点は無いものの自由度は低い。強いて挙げれば破損(子供が物を壊した・運搬中にテレビが破損した等)の補償に関しては、スタンダードプランに含まれていない点ぐらいか。また、カギ・水回りでの応急措置があるが他社も軒並み同内容で、既述の○○アシストがサービス面でのメリットといえる。

保険料のシミュレーション比較では、他社と比較して東京海上は他社よりも明らかに高額だ。異常値ともいえそうだが、同じ損保大手の損ジャ日本興亜が似通った金額のため、さもありなんという感じだ。ただ、マンションであれば保険料はそこまで他社よりも価格差はなく(それでも高い部類だが)、決して安くはないが一応は検討できるレベルの金額ではある。

結論としては、アシストでも事故防止・医療相談に使い勝手を感じるか、火災後のサポートに魅力を感じるなら検討しても良いが、そうでもないなら他社の火災保険を選んでいいだろう。特に火災保険料の節約を目指す人は、東京海上ではなく割引項目が多いセコム、自由度の高いセゾン・SBI・日新火災、補償に不安はあるが全労済やコープの共済も検討した方が賢明だろう。