コープ共済 CO・OP火災共済+自然災害共済/ 火災保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

コープ共済 CO・OP火災共済+自然災害共済
オススメ度:
3
保険会社:
コープ共済(CO・OP共済)
名称:
CO・OP火災共済+自然災害共済
基本補償:
火災・風水災・水濡れ
サービス:
地震共済がセット
割引:
-
特徴:
火災・落雷などに備え組合員の住まいと家財を守ります

コープ共済 火災共済+自然災害共済は諸々の注意点を承知できるなら!?

コープ共済 CO・OP火災共済+自然災害共済は、生協の1つであるコープ共済の火災共済(火災保険)だ。数千円の供託金を預けて(後に返還される)組合員になれば各種サービスを受けられ誰でも利用できる。以下、同共済の火災共済+自然災害共済の概要を記載し他社と比較する。

まずコープ共済の火災共済は、他社の火災保険のようにプランを選択したり個別の補償を選択するのではなく、大まかに火災の補償に自然災害の補償をプラスするか否かを選択することになる。火災共済だけでも風災・水災などの補償はあり、その方が格段に保険料(掛け金)は安くなる。ただ、そこに非常に大きな落とし穴がある。

コープ共済 CO・OP火災共済+自然災害共済の補償内容・付帯サービスなど

同じ共済である全労済の住まいる共済でも詳細に記述したように、火災共済だけでは最高300万円の風水害の補償があるとはいえ補償額は非常に少額に留まる。具体的には風水害の全壊で最高300万円、半壊なら150万円、一部損壊なら最高40万円となる。一部損壊でも損害額が100万円以上なら40万円だが、50~100万円なら20万円、50万円以下なら10万円となる。もちろん実際の損害額と共済金の差額は自腹となる。ただ、自然災害共済をセットにすれば水災害の全壊で3000万円、一部損壊でも損害額が100万円以上なら600万、損害100万円なら100万円までに上昇する。そのため自然災害共済は必須といえる。

ただ、その自然災害共済も地震に対しては全壊でも最高1200~1800万円と上限額が民間の火災保険よりも少額で少し不安がある。さらに大地震が起きた際の政府によるセーフティネットがないため一抹の不安(地震保険 共済編を参照)もある。その他の補償では盗難・火災時の持ち出し家財の補償・風呂の空焚きによる損害等の補償がある。その中でも特に保険の契約者・親族が火災で死亡・傷害を負った場合にも保険金(最大300万円)が出る点で補償は幅広いといえる。その反面、現代社会においては風呂の空焚きによる損害は有用性が乏しくなってきているといえる。

次に下図で各社の火災保険を、火災・風災・水災・雪災・破損汚損・水漏れ・盗難などの補償内容が基本補償かオプションか、各種特約・災害の補償以外のサービス内容を比較した。保険料面では、各社のスタンダードプランで戸建・マンションの保険料を同一条件下で比較した。その際には保険期間10年で、戸建は木造H構造で評価額1,500万円、マンションはコンクリM構造で1,000万円と設定し家財の補償は無しとした。

名称 楽天損保
ホームアシスト
セコム損保
マイホーム
日新火災
住自在
三井住友海上
GKすまい
AIG損保
プロテクト
SBI損保
火災保険
コープ共済
火災共済
JA共済
むてきプラス
火災
風災 選択 選択
水災 選択 ワイドのみ 選択 選択 選択 選択
雪災 選択 選択
盗難 選択 選択 選択 選択 選択
水濡れ 選択 選択 選択 選択 選択
物体飛来 選択 選択 選択 選択 選択 特約
破損汚損 選択 特約 選択 選択 特約
特約 建替え費用
防犯費用
類焼
臨時費用
類焼
ドアロック
類焼
弁護士費用
事故費用
バルコニー
類焼
類焼
弁護士
日弁連
受託品
類焼
失火見舞い
盗難
ケガ死亡
類焼
ケガ死亡
満期割り戻し
実損てんぽ
サービス カギ水廻り
ガラス
エアコン
給湯器
セキュリティ
カギ
ガラス
カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り
ガラス
電気ガス
風呂
バルコニー
水道管
-
保険料
戸建て
\120,000 \95,020 \129,670 \138,650 \102,920 \121,050 \90,190 \111,251
保険料
マンション
\27,200 \16,990 \32,890 \28,130 \21,270 \24,600 \38,840
(\14,400)
\50,807
火災保険・住宅総合保険の補償項目・特約・サービス・保険料の比較表(楽天損保・セコム損保・日新火災・三井住友海上・AIG損保・SBI損保・コープ共済・JA共済)

上図で右から2番目のコープ共済 火災共済+自然共済だが、基本的に補償に対して選択の余地は無い。破損・汚損は自分で賄うから、その分だけ保険料を安くするといったことはできない。補償項目は変化しないが補償額の増減は可能で、住宅の破損は大型タイプと標準タイプで補償額が異なり、地震関連の補償についても全壊・半壊などで受け取れる保険金のパーセンテージは大型タイプが標準タイプよりも大きく(大型タイプは最大1,800万、標準プランは最大1,200万)なっている。昨今の地震の規模の拡大と損害のの増大を考えると大型タイプの方がいいだろう。その他、民間の火災保険にあるようなカギ水回り修理サービスは存在しない。

保険料のシミュレーション比較では、戸建であれば他社よりも明らかに安い。上図の金額は自然共済とセットの金額だが、それでも他社よりも安いのは評価できる。もちろん火災共済単体にすれば半額近い保険料になるが、前述したように、それはリスクを考えれば避けた方が賢明だ。また、マンションだと他社よりも高額で、こちらも火災共済単体にする手はあるが、そうなると地震共済も外れてしまうため元も子もない。

結論としては、火災保険の保険料を節約したい人は検討すべき余地のある保険といえるだろう。諸々の注意点はあるが、それを全て承知できるなら、この保険料の安さは大きな魅力といえる。上限額が民間よりも低いのも所有する建物によっては問題にはならないだろう。また、地震保険(地震共済)は地域によって保険料は若干変動するが、コープ共済の火災共済は全国一律の掛け金だ。そのため地域によっては他の火災保険よりも有利になる可能性がある。この保険の仕組みが分かりにくい、ないしはマンションで自然災害共済が無駄になりそうな人は、民間のベーシックな火災保険を選択した方が賢明だろう。