AIG損保 ホームプロテクト/ 火災保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

AIG損保 ホームプロテクト
オススメ度:
4
保険会社:
AIG損保
名称:
ホームプロテクト総合保険
基本補償:
火災・風災・雪災以外は自由選択
サービス:
カギ・水回りの補修
割引:
Web申し込み割引
特徴:
お住まいや家財を様々なリスクからお守りします

AIG損保 ホームプロテクトは補償と保険料から考えてベストな火災保険か?

ホームプロテクトはAIG損保が販売している火災保険だ。AIG損保は2018年にAIU損保と富士火災が合併して誕生した保険会社で、新規で日本に入ってきた保険会社というわけではない。以下、ホームプロテクトの概要を記載し他社と比較する。

まず、この保険はA~Fの6つのプランに分かれ、それぞれのプランによって補償内容が異なる。最もスリムなFプランだと火災・風災・雪災だけがカバーされ、それ以外のプランはFプランよりも何かしら補償が拡充されたプランとなっている。

AIG損保 ホームプロテクトの補償内容・付帯サービス等

また、6つのプランは水災を含むか否かで二分される。マンション等であれば水災を省いてもいいかもしれないが、戸建てあれば外すか否かは慎重に判断したいところだ。居住地ににもよるが昨今の異常気象による豪雨被害の広がりを考えると、河川から相当に離れていたり高台にあるとしても本当に大丈夫なのか要確認だ。また、物体飛来・水濡れと盗難が離れているプランがない点にも注意したい。

それ以外のオプションや特約などで特筆すべき点はないが、強いて挙げれば日弁連弁護士紹介サービスだろうか。このサービスでは弁護士費用等補償特約の対象となる事故が発生すると、AIG損保から日本弁護士連合会(日弁連)を通じて、各都道府県の弁護士を契約者に紹介してくれる。弁護士といえど玉石混交のため誰を選ぶか手間を省けるのは良い。ただ、個人賠償責任・類焼損害・弁護士費用特約の3つを付帯した人だけが利用できる点に注意が必要だ。

次に下図で各社の火災保険を、火災・風災・水災・雪災・破損汚損・水漏れ・盗難などの補償内容が基本補償かオプションか、各種特約・災害の補償以外のサービス内容を比較した。保険料面では、各社のスタンダードプランで戸建・マンションの保険料を同一条件下で比較した。その際には保険期間10年で、戸建は木造H構造で評価額1,500万円、マンションはコンクリM構造で1,000万円と設定し家財の補償は無しとした。

名称 楽天損保
ホームアシスト
セコム損保
マイホーム
日新火災
住自在
東京海上
アシスト
三井住友海上
GKすまい
AIG損保
プロテクト
SBI損保
火災保険
損ジャ日本興亜
THEすまい
火災
風災 選択 選択
水災 選択 ワイドのみ 選択 選択 選択 選択 選択
雪災 選択 選択
盗難 選択 選択 選択 選択 選択
水濡れ 選択 選択 選択 選択 選択 選択
物体飛来 選択 選択 選択 選択 選択 特約 選択
破損汚損 選択 特約 選択 ワイドのみ 選択 特約 ベーシックのみ
特約 建替え費用
防犯費用
類焼
臨時費用
類焼
ドアロック
類焼
弁護士費用
臨時費用
類焼
事故費用
バルコニー
類焼
類焼
弁護士
日弁連
受託品
類焼
失火見舞い
損害防止
類焼
事故防止
サービス カギ水廻り
ガラス
エアコン
給湯器
セキュリティ
カギ
ガラス
カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り
ガラス
電気ガス
カギ水廻り
税務法律
保険料
戸建て
\120,000 \95,020 \129,670 \180,710 \138,650 \102,920 \121,050 \153,120
保険料
マンション
\27,200 \16,990 \32,890 \26,440 \28,130 \21,270 \24,600 \30,280
火災保険・住宅総合保険の補償項目・特約・サービス・保険料の比較表(楽天損保・セコム損保・日新火災・東京海上日動・三井住友海上・AIG損保・SBI損保・損保ジャパン日本興亜)

上図で右から3番目のAIG損保 ホームプロテクトだが、前述したように6つのプランによって補償される項目は異なる。ただ、水災を軸に二分されるため、実質は3択からの選択ということになる。災害補償以外のサービスは「住まいのかけつけサービス」というカギ・水廻りの応急サービスがある。サービス内容は火災保険としてはベーシックなもので、取り立てて他社よりもサービス内容が秀でているということは無さそうだ。

保険料は他社と比較すると、戸建・マンション共に他社よりも安い部類に入る。最安値のセコムよりは高いが、セコムは水災が唯一入るプランがワイドだけで、そうすると保険料は1~2万円上昇する。セコムを除けば他社よりも1~2万円ほど保険料は安いため、保険料面ではAIG損保にメリットがありそうだ。

結論としては、補償・サービス面では目立つ点はないが、一通りの補償が揃って保険料が他社よりも安いため上々の保険といえそうだ。補償の選択にあたっては自由設計型よりも自由度は低いが、それでもプランが多いため選択に困ることは大手損保よりは無いだろう。同じような構成の楽天損保と共に、総合的な火災保険を探している人には最適な保険かもしれない。その一方で、徹底的に保険料の節約を目指すなら割引項目が多いセコム、選択の自由度の高いセゾン・SBI、補償に不安はあるが保険料が安い全労災・コープの火災共済も視野に入れても良いかもしれない。