みらいの約束を比較・評価

リトルファミリー少額短期保険
オススメ度:
3
保険会社:
リトルファミリー少額短期保険
名称:
みらの約束
加入年齢:
~80歳
保障期間:
1年間
保障内容:
死亡で保険金
特徴:
うちの子の未来をつむぐ保険

みらいの約束はリトルファミリー少額短期保険が2025年2月から募集・販売している保険です。リトルファミリー少額短期保険はペット保険「わんデイズ・にゃんデイズ」も販売しています。

この保険は飼い主が死亡後のペットの引き取り先に焦点を当てた保険のため、死後のお葬式代に備える葬式・葬儀保険とは一線を画します。ただ、死亡時に保険金を受け取れるで特定の目的に備えるという意味では同じともいえます。それでは以下で保障内容・保険料・評判等を解説し、他社の葬式・葬儀保険と比較していきます。

保障内容

この保険は飼い主が死亡・高度障害になった時に加えて、公的介護保険の要介護4以上の介護状態になっても保険金が受け取れます。これらの状態になった時に、保険金と同時にリトルファミリー少短が提携している動物保護団体が飼い主か保険金受取人に紹介されます。飼い主か保険金受取人が了承すると、飼っていた愛犬・愛猫が保護団体に預け入れられます。

みらいの約束の3つのポイント(出典:みらいの約束パンフレット2025年2月版)

保護団体への預け入れは費用が必要で、その金額は年齢・品種・大きさ等によって異なります。最低でも1頭あたり10~30万円のため、保険金額は10万円・50万円・100万円の3つのプランがあります。10万円プランは最低限の保障と預入先探しサポートサービスを希望する人に推奨されており、1~3頭程度を飼っている人には50万円プラン、4頭以上を飼っている人には100万円プランが推奨されています。

当然ながら、保険金額が大きくなるほど保険料は高くなります。さらに飼い主が年齢を重ねるほどに保険料は高くなり、5年毎に数百円~数千円ほど高くなります。保険料はクレジットカード払いのみで、いつでも途中解約は可能となっています。

主契約の保障とは別に医療保障オプションが任意で付けられます。このオプションを付けると、飼い主が入院すると入院1日あたり5000円の入院給付金が受け取れます。さらに手術を1回するごとに25000円の手術給付金、先進医療を受けた時には施術料の実費が保障がされます。

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保険料を他社と比較

この保険の保険料は性別・年齢・保険金額・医療保障オプションの有無で変動します。女性よりも男性の方が保険料は高く、年齢によっては1.5倍近い保険料の差があります。契約時の年齢が高いほど保険料は高く、更新して年齢が上昇すると5歳刻みで保険料は高くなります。

みらいの約束の保険料一覧表(出典:みらいの約束パンフレット2025年2月版)

さらに医療保障オプションを付けると保険料は高くなります。60歳ならオプションの有無で保険料は1000円程度の差ですが、80歳以上になるとオプションの有無で保険料は倍近い差になります。

次に保険料は他社より安いのか高いのか、下図で返戻率にして他社の葬式・葬儀保険と一覧表で比較しました。冒頭で既述した通り、この保険の死亡保障はペットのためですが、特定の目的に備えるという意味では葬式保険と同じため他社の葬式・葬儀保険と参考までに比較しています。保険金額は100万、男性で60歳・70歳・80歳での契約を想定して、各々のケースで85歳で死亡した場合の返戻率をシミュレーションして比較しました。

葬式保険・葬儀保険の60歳と70歳と80歳の保険料・返戻率の比較一覧表(SBIいきいき少短・メモリードライフ・フローラル共済・ベル少額短期保険・あおい少額短期保険・もしあん少額短期保険・アイアル少短・あんしん少短・オリーブ少短・富士少額短期保険・健康年齢少短・愛グループ少額短期保険・リトルファミリー少短)出典※各社の公式HPを元にして当社が独自に作成

この保険の返戻率は平均値(60歳で65%・70歳で83%・80歳で175%)に近いです。そのため他社と比べて保険料は高くも安くもありませんが、80歳で契約時の返戻率は平均値よりも低く、他社と比べても明らかに見劣りします。とはいえ、あくまで返戻率は参考程度にするのが妥当でしょう。返戻率・保険料以外でメリットがあるのか、続いてメリットを記述していきます。

メリット

この保険のメリットは、まずはペットの預入探しサポートが付いている点です。このサービスを利用すると、飼い主が死亡・高度障害・要介護4以上になっても、愛犬・愛猫は保護団体で引き取られて生き続けられます。他社を見渡しても2025年現在で類似の保険は見当たらず、唯一無二の存在という点でもメリットです。

また、預け入れ先は自分で指定はできませんが、紹介される保護団体は審査基準で選定されています。1年以上の活動実績や団体としての活動、さらに定期的な収支報告を公の場で行っているかという透明性まで求めています。飼い主の居住地等も預け入れ選定で考慮されるため、居住地から遠方までペットを連れて行くということもないでしょう。

みらいの約束の3つのポイント(出典:みらいの約束パンフレット2025年2月版)

保障面では医療保障オプションが付けられるのもメリットです。このオプションを付けると、入院・手術・先進医療を受けると医療給付金が受け取れます。給付金は治療費に充てる手もありますが、入院・治療中のペットホテル代にも充てられます。

ちなみにリトルファミリー少額短期保険は少額短期保険業者のため、保険会社と異なり契約者保護機構に加入していません。そのため経営破綻すると供託金を契約者等で分配するだけで、経営破綻すると保険金が受け取れない可能性もあります。その点、リトルファミリー少短は主要株主にあいおいニッセイ同和損保という大手が付いており、独立系の少額短期保険業者よりも経営破綻の不安は薄いです。

デメリット・弱点・落とし穴

この保険のデメリットには、返戻率が他社よりも低い点が挙げられます。お金に色はないため他の返戻率が高い保険に加入して、その保険金をペットを保護団体に預け入れる費用にすれば良いとも考えられます。ペットの預入探しサポートがある分だけ預け入れに安心感があるともいえますが、ペットについて自分で保護団体を探して親戚か知人・友人に生前に死後の預け入れを頼むという手もあります。

また、保険料が年齢に応じて上昇するのもデメリットで、高齢になるほど保険料負担が大きくなり保険を継続するのが難しくなります。保険金100万円プランの場合は、男性は80歳で保険料が月額1万円を超え、90歳になると保険料は月額3万円台になります。女性でも85歳で保険料は月額1万円を超え、90歳になると保険料は月額2万円台になります。保険金10万円プランなら保険料は数千円で済むため、そちらを選ぶのが無難かもしれません。

みらいの約束の保険料一覧表(出典:みらいの約束パンフレット2025年2月版)

その一方で、保険金が最高で100万円までという点もデメリットかもしれません。保障内容で既述の通り、保護団体への預け入れ費用は1頭あたり10~30万円でした。保護団体に空きがなく30万円の団体のみあった場合、愛犬・愛猫が4頭いると保険金をオーバーしてしまいます。

また、更新できるのが94歳までという点にも注意が必要です。目的は違うとはいえ葬式・葬儀保険の多くは99歳か100歳まで更新できます。この保険だと万が一95歳まで長生きして死亡すると、それまで保険に加入していたとしても保険金が受け取れません。

保障面ではオプションの医療保障が入院・手術・先進医療だけというのも見逃せません。本家の医療保険と比べると明らかに保障内容では劣っているため、病気・ケガが心配なら医療保険に加入した方が良いでしょう。オプション分の保険料も年齢に応じて高くなり、高齢になってからの保険料負担増に拍車をかけます。最近の医療保険は加入時から保険料が変わらない(一定額)のが一般的です。

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評判・苦情・口コミ

リトルファミリー少額短期保険の決算資料によると、2024年度の保険料等収入を含めた経常収益は2639万円で前年度の5.5億円から急減かつ大幅減でした。主力商品である「わんデイズ・にゃんデイズ」の影響が大きいと考えられ、2025年2月発売のみらいの約束は数字に含まれていません。とはいえ申込数・契約数等からすると評判は悪そうです。

リトルファミリー少額短期保険の2024年度損益計算書(出典:リトルファミリー少額短期保険 2024年度決算公告)

また、経営破綻の不安は薄いと既述しましたが、現状では厳しい状況が続いています。2020年から2024年まで純利益はマイナス(赤字)が続いています。2022年度から直近の2024年度まで3期連続で約10億円の純損失となっています。あいおいニッセイ同和損保から2023年度に第三者割当増資をしていますが、再び第三者割当増資が行われる可能性があります。

その他に、契約数については保険市場や価格.comの人気ランキングを確認したいところですが、この保険の他に類似の保険が無いためかランキングが存在していません。さらに調査会社のJ.D.パワーの生命保険満足度調査でも、少額短期保険のためか調査の対象外でした。

一応、ペット保険の分野なら、オリコンの顧客満足度ランキングでリトルファミリー少短はランキング対象でしたが、順位は9位以下と下位に沈んでいます。専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)評価のランキングでは1位だったため、専門家からは一定の評価を受けているかもしれません。とはいえペットの治療代をカバーするペット保険の話しのため、この保険とは無関係ではないものの直接関係はありません。

以上のデータから考えると、リトルファミリー少額短期保険の評判は少し悪そうですが、みらいの約束の評判は未知数です。リトルファミリー少短の評判については、契約数が伸びていないため評判が良いとはいえません。みらいの約束については販売から間もないため、今後に期待としか言いようがなさそうです。

総合評価・おすすめか?

結論としては、みらいの約束は悪くない保険です。デメリットもあるにはありますが、他社にないオリジナリティがあるため検討の余地はあります。ペットの預入探しサポートは死後にペットをどうするか不安のある人には、返戻率等と無関係に魅力のあるサービスでしょう。

そうではなく親戚・知人・友人に頼めそうな人は、他社の保険で預け入れ費用だけ備えておくのも手です。今回比較した葬式・葬儀保険の他、まだ年齢が若ければ定期保険や終身保険を検討するのも良いでしょう。