SBIいきいき少短の死亡保険を比較・評価

SBIいきいき少額短期保険
オススメ度:
2
保険会社:
SBIいきいき少短
名称:
死亡保険
加入年齢:
~84歳
保障期間:
1年間
保障内容:
死亡で保険金
特徴:
手ごろな保険料で万が一に備える

SBIいきいき少短の死亡保険は、お葬式代程度を準備できる死亡保険として募集・販売されています。かつては「あんしん世代」という名称でしたが、現在は「SBIいきいき少短の死亡保険」という名称になっています。

また、通院中・手術経験あり等の人向けに「SBIいきいき少短の持病がある人の死亡保険」もあります。それでは以下で保障内容・保険料・評判等を解説し、他社の葬式・葬儀保険と比較していきます。

保障内容

この保険は死亡すると死亡保険金が受け取れ、保険金額は100~600万円まで100万円単位で6つのコースがあります。保険期間は1年のため契約から1年後には自動更新され、最長で100歳まで更新して保障を継続できます。更新は100歳まで可能ですが、保険に新規加入するのは84歳までです。

SBIいきいき少短の死亡保険の6つのコース(出典:SBIいきいき少短公式HP「SBIいきいき少短の死亡保険」)

また、毎年の更新後には更新時の年齢に応じて保険料が上昇します。年齢を重ねるほどに保険料負担が大きくなるため、更新時に90歳以上だと50万円コースが選択できます。50万円コースを選択すれば、単純計算で保険金500万円コースの10分の1の保険料、100万円コースの半分の保険料となるため保険料負担を軽くできます。

前述の死亡保障に加えて11疾病保障特約を付加できます。この特約を付けると悪性新生物(がん)・糖尿病・リウマチ・肝硬変・慢性腎疾患・急性心筋梗塞・脳動脈瘤・高血圧性疾患・拡張型心筋症・慢性閉塞性肺疾患で、入院・手術等の所定の条件を満たすと保険金が受け取れます。

特約で受け取れる保険金額は死亡保険金の額の10分の1の金額で、死亡保険金600万円だけ10分の1ではなく50万円となります。また、この特約を付けると特約分だけ保険料が上昇し、上昇幅は特約の保険金額が高いほど大きくなります。

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保険料を他社と比較

この保険の保険料は性別・年齢・保険金額・特約の有無等で変動します。女性よりも男性の方が保険料は高く、保険金額を高額に設定したり、契約時の年齢が高いと保険料は高いです。この保険は保険期間1年のため更新が毎年ありますが、89歳までは保険料が上昇するのは5年置きです。90歳以降は更新の度に保険料が上昇します。

SBIいきいき少短の死亡保険の保険料一覧表(出典:SBIいきいき少短公式HP「SBIいきいき少短の死亡保険-保険料」)

次に保険料は他社より安いのか高いのか、下図で返戻率にして他社の葬式・葬儀保険と一覧表で比較しました。基本的に保険金額は100万、男性で60歳・70歳・80歳での契約を想定しました。各々のケースで85歳で死亡した場合の返戻率をシミュレーションして比較しました。

葬式保険・葬儀保険の60歳と70歳と80歳の保険料・返戻率の比較一覧表(SBIいきいき少短・メモリードライフ・フローラル共済・ベル少額短期保険・あおい少額短期保険・もしあん少額短期保険・アイアル少短・あんしん少短・オリーブ少短・富士少額短期保険・健康年齢少短・愛グループ少額短期保険・リトルファミリー少短)出典※各社の公式HPを元にして当社が独自に作成

この保険の返戻率は平均値(60歳で65%・70歳で83%・80歳で175%)に近いため、他社と比べて保険料は高くも安くもありません。この保険は5年おきに保険料が上昇する一方で、他社の中には保険料が毎年上昇する保険がありますが、それでも保険料は返戻率で考えれば高くも安くもありません。返戻率・保険料以外でメリットがあるのか、続いてメリットを記述していきます。

メリット

この保険のメリットは、まずは84歳まで加入できる点が挙げられます。保険は不要だと考えて加入しなかった人や、保険に加入し遅れた人でも十分に間に合います。それも前述したように80歳で加入しても85歳で死亡すれば返戻率は100%を超えます。計算上は仮に87~88歳に死亡しても返戻率は100%近いため損はありません。

89歳までは5年おきに保険料が上昇するのもメリットです。他社には保険料が毎年上昇する保険があり、そういった保険では保険料の値上がりをプレッシャーに感じる人もいるでしょう。この保険なら少なくとも89歳までは5年おきの上昇で、保険金額100万円なら5年後の上昇幅も84歳までは1000~3000円程度で済みます。

さらに、このメリットならではのメリットとして「11疾病保障特約」が挙げられます。この特約は悪性新生物(がん)・糖尿病・リウマチ・肝硬変・慢性腎疾患・急性心筋梗塞・脳動脈瘤・高血圧性疾患・拡張型心筋症・慢性閉塞性肺疾患が対象で、これらの病気で所定の状態になると特約保険金が受け取れます。他社の大半の葬式保険は死亡保障のみで病気は保障外のため、特約を付けられるだけでメリットといえます。

SBIいきいき少短の11疾病保障特約(出典:SBIいきいき少短公式HP「SBIいきいき少短の死亡保険-11疾病保障特約について」)

また、SBIいきいき少短の保険加入者の特典として、24時間無料の健康相談サービス・セカンドオピニオンサービスに加えて、人間ドッグ優待やサプリメント購入優待などがあります。これらの優待を有効活用すれば、保険料で他社に劣る分をカバーできる可能性があります。

ちなみにはSBIいきいき少短は少額短期保険業者のため、保険会社と異なり契約者保護機構に加入していません。そのため経営破綻すると供託金を契約者等で分配するだけで、経営破綻すると保険金が受け取れない可能性もあります。経営破綻する少額短期保険業者は数年おきに出ていますが、SBIいきいき少短はSBIグループのため他社よりも不安は薄いでしょう。

デメリット・弱点・落とし穴

この保険のデメリットには、まずは返戻率が他社よりも低い点が挙げられます。前述したように、他社の返戻率がトップクラスの保険と比べると数十%の差があります。返戻率が高いほど死亡せずに長生きしても、支払った保険料よりも大きい額の死亡保険金が受け取れます。言い換えると返戻率が100%である期間が長くなるともいえます。

また、保険期間が1年である点もデメリットです。保険料は89歳までは5年おきに上昇し、89歳以降は死亡するか解約するまで上昇します。保険料負担は高齢になるほど大きくなり、90代後半まで長生きすると返戻率は50%以下になります。支払った保険料のうち半分が戻ってくれば良いことになります。さらに年齢に応じて11疾病保障特約の特約分の保険料が上昇するため、病気にならずに長生きすると一段と返戻率は下がります。

SBIいきいき少短の11疾病保障特約の保険料一覧表(出典:SBIいきいき少短公式HP「SBIいきいき少短の死亡保険-保険料」)

保障面については11疾病保障特約で保険金が受け取れる条件に注意が必要です。悪性新生物(がん)こそ医師からの診断確定で保険金が受け取れますが、他の病気は診断確定が条件ではありません。急性心筋梗塞・脳卒中は60日以上の労働制限か手術、慢性腎不全は永続的な人工透析か腎移植手術が条件です。必ずしも病気になったからといって保険金が受け取れるわけではありません。

SBIいきいき少短の11疾病保障特約の所定の状態について(出典:SBIいきいき少短「ご契約に際しての大切な事柄」2023年4月版)

また、11疾病保障特約を付けるとSBIいきいき少短の医療保険・介護保険には加入できないという縛りがあります。同社の医療保険なら入院・手術をするだけで給付金が受け取れるため、そちらの方が保障が手厚いです。もちろん他社の保険を見渡せば、SBIいきいき少短よりも手厚い医療保険は数多くあります。

ちなみにSBIいきいき少短の保険はWEBからの申し込みで契約まで締結できますが、保険料の支払いはクレジットカードのみです。保険料を口座振替にしたい場合には郵送で申し込む必要があります。郵送だと資料請求からスタートして申込書を記入する必要があるため、どうしても手間がかかります。

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評判・苦情・口コミ

SBIいきいき少短の決算資料によると2024年度の保有契約件数は19.8万件で、前年度の19.6万件から約1%の微増でした。正味収入保険料(保険会社でいう売上高)は45億円で前年度の45億円から横ばいでしたが、死亡保険は19億円で前年度の20億円から5%減でした。大きく伸びたペット保険が全体の数字が貢献したようです。そのため死亡保険は申込数・契約数等からすると評判は良くはありません。

ただ、契約数でいうと保険市場の「少額短期(死亡保険・葬儀保険)人気ランキング2025年7月版」では、SBIいきいき少短の死亡保険はネット申し込み数・資料請求数で1位でした。価格.comの「葬儀保険の人気ランキング2025年8月更新版(申込数)」でも4位に入っており、一定の人気があるのが分かります。

保険市場の葬式保険・葬儀保険の人気ランキング(出典:保険市場公式HP「少額短期(死亡保険・葬儀保険)人気ランキング2025年7月版」)

また、同社の集計によると2023年度に寄せられた苦情数は2184件で、そのうち保険金・給付金関係の苦情が34.6%と3分の1を占めていました。保険金が受け取れるまでのスピードや手続きについての苦情が多いことが分かります。次いで新契約関係の苦情が多く、契約時の説明不足等についての苦情があるのが分かります。全体の苦情数が増加しているのも懸念点です。

SBIいきいき少短に寄せられた苦情数の内訳(出典:SBIいきいき少短 2024ディスクロージャー誌「SBIいきいき少額短期保険の現状」)

その他に調査会社のJ.D.パワーの生命保険満足度調査は少額短期保険のため調査の対象外でした。オリコンの生命保険顧客満足度ランキングでも対象外で、ペット保険ではランクインしているものの、葬式保険・葬儀保険はランキング自体が存在していませんでした。

以上のデータから考えるとSBIいきいき少短の評判は普通そうですが、死亡保険の評判は良さそうです。SBIいきいき少短の評判については契約数は横ばいのため、評判が良いというよりは普通に近いでしょう。死亡保険自体の評判は契約数は微減ですが、各種の保険サイトでの申し込み数・資料請求数で上位のため評判は良さそうです。

総合評価・おすすめか?

結論としては、SBIいきいき少短の死亡保険は微妙な保険です。保障内容にはメリットといえる点もありますが、いかんせん返戻率で他社に劣るのが頂けません。保障内容にも注意点があり、完全にメリットと言いがたい面があるのも注意が必要です。

この保険以外で他社の保険も検討したい人は、返戻率を重視するならベル少短の「千の風」、アイアル少短の「みんなの葬儀」、あんしん少短の「みんなのキズナ」あたりを検討しても良いかもしれません。