葬儀費用あんしんプランDXを比較・評価

- オススメ度:
- 保険会社:
- あおい少額短期保険
- 名称:
- 葬儀費用あんしんプランDX
- 加入年齢:
- ~99歳
- 保障期間:
- 1年間
- 保障内容:
- 死亡で保険金
- 特徴:
- 終活のためのミニ保険
葬儀費用あんしんプランDX(デラックス)は、あおい少額短期保険が募集・販売している少額短期保険です。あおい少額短期保険は徳島県で葬儀事業を営むイマデヤのグループ会社で、本店所在地も徳島県にあります。
それでは以下で葬儀費用あんしんプランDXの保障内容・保険料・評判等を解説し、他社の葬式・葬儀保険と比較していきます。
保障内容
この保険に加入すると死亡時に死亡保険金が受け取れますが、死亡保険金の額は定額保障型プラン(死亡保険金建て)にするか定額払込型プラン(保険料建て)にするかで異なります。定額保障型プランは契約時に死亡保険金の額を自分で決めると、その金額分の保険金が何歳で死亡しても受け取れます。ただし、毎年の更新時に年齢に応じて支払う保険料が上昇します。

定額払込型プランは支払う保険料は契約時から死亡するまで同じですが、死亡時に受け取れる保険金額が年々減少していきます。例えば保険料3000円プランに60歳男性が加入した場合、加入から1年以内に死亡すれば200万円の保険金が受け取れます。それが加入から5年目の死亡だと157万円、10年目だと107万円まで減ります。
また、加入できる年齢でも違いがあります。定額保障型プランは1~99歳まで加入でき、満99歳まで更新ができます。その一方で定額保障型プランは99歳まで更新できるものの、加入できる年齢は保険料と保険料の支払方法によります。例えば60歳の女性は月払いでは保険料5000円プランには加入できず、2ヶ月払い・3ヶ月払い・半年払い・年払いなら加入できます。
保険料を他社と比較
この保険の定額保障型プランの保険料は、性別・年齢・保険金額等で変動します。女性よりも男性の方が保険料は高く、契約時の年齢が高いほど保険料は高くなり、更新時にも年齢に応じて保険料は高くなります。保険金額は30~300万円まで設定でき、300万円に近づくほど保険料は高くなります。
定額払込型プランだと保険料は死亡・解約(更新しない)するまで変わりません。保険料は600~6000円の範囲内で設定でき、6000円に近いほど死亡時に受け取れる保険金額は大きくなります。
次に保険料は他社より安いのか高いのか、下図で返戻率にして他社の葬式・葬儀保険と一覧表で比較しました。基本的に保険金額は100万、男性で60歳・70歳・80歳での契約を想定しました。各々のケースで85歳で死亡した場合の返戻率をシミュレーションして比較しました。

この保険には2つのプランがありますが、他社の多くが保険金一定のため定額保障型プランで比較します。その返戻率は平均値(60歳で65%・70歳で83%・80歳で175%)を上回っているため、他社と比べて保険料は安いといえます。ベル少短の方が返戻率が高いためトップではありませんが、トップクラスの返戻率ではあります。返戻率・保険料以外でメリットがあるのか、続いてメリットを記述していきます。
メリット
この保険のメリットは、まずは99歳まで加入できる点が挙げられます。他社の多くの保険が加入できるのは80代(更新なら99歳まで)ですが、この保険なら90代でも加入できるため完全に保険に加入するのが手遅れになった人でも加入できます。ただ、さすがに90歳で保険金100万円で加入すると月額保険料は約2万円と高額で、実際の加入の審査で落ちる可能性もあります。
また、定額保障型プランと定額払込型プランの2つがあるのもメリットです。定額保障型プランは保険金一定のため他社にもあり珍しくありませんが、この保険では保険金を30万円に設定できます。葬儀社に直葬(火葬のみ)を依頼した場合の相場は20~50万円のため葬儀費用にギリギリ足ります。
定額払込型プランは保険料が一定のため、高齢になっても保険料負担が軽いのが肝です。定額保障型プランは高齢になると保険料次第で保険を継続するのが困難になる可能性がありますが、定額払込型プランなら保険料は数千円ですみます。長生きするほど受け取れる保険金額が減りますが、99歳まで継続しても保険金は0円にはならず保険金を残すことが可能です。
ちなみに、この保険には死亡保険金が翌々営業日に受け取れる「保険金クイック支払いサービス」があります。死亡保険金の50%分(最高30万円まで)が迅速に受け取れるため、死亡するまでの入院費用や葬式代といった急場の出費に保険金が充てられます。
デメリット・弱点・落とし穴
この保険のデメリットには、まずは保険期間が1年である点が挙げられます。定額保障型プランだと60歳から毎年の更新で保険料が上昇します。保険金100万円プランだと男性は85歳で月額保険料は1万円を超え、92歳で月額保険料は2万円も超え、97歳まで生存していると月額保険料は3万円も超えます。この保険料では保険を継続・維持するのが困難でしょう。

定額払込型プランなら保険料が上昇する心配はありませんが、受け取れる保険金額に心配があります。保険料5000円プランでも90歳時点で保険金は30万円を下回り、葬儀費用に足りるのか不安があります。返戻率で考えると、60歳男性が保険料3000円で加入すると80歳までに計74万円を支払いますが、80歳で死亡すると受け取れる保険金は45.5万円です。返戻率は61%で100%を下回るため貯金していた方が得だったことになります。
また、この保険は基本的に代理店か公式HPから資料請求して、書面によって加入手続きと契約が進みます。他社のようにインターネットでの申し込みができません。書類での手続きとなると郵送の手間や、書類に誤字脱字があると再送する手間が発生します。
ちなみに、あおい少額短期保険は少額短期保険業者のため、保険会社と異なり契約者保護機構に加入していません。そのため経営破綻すると供託金を契約者等で分配するだけで、経営破綻すると保険金が受け取れない可能性もあります。同社の親会社のイマデヤは徳島を地盤として明治15年から葬儀事業を営んでいますが、SBIいきいき少短等と比べると企業グループの規模では見劣りします。そのため経営破綻の不安が無いか注視する必要があります。
評判・苦情・口コミ
あおい少額短期保険の決算資料によると、葬儀費用あんしんプランDXの2024年度の保有契約件数は2582件で前年度比98.5%と横ばいでした。正味収入保険料(保険会社でいう売上高)も微増に留まったため、申込数・契約数等からすると評判は普通と考えられます。
契約数でいうと保険市場の「少額短期(死亡保険・葬儀保険)人気ランキング2025年7月版」や、価格.comの「葬儀保険の人気ランキング2025年8月更新版(申込数)」では、葬儀費用あんしんプランDXはランク外でした。前述したように親会社は葬儀社のイマデヤで、同社が中核代理店となって得た契約が主と考えられます。

また、経営破綻の不安が無いか注視する必要があると既述しましたが、現在のところ不安はありません。他社には単年で経常利益・純利益がマイナス(赤字)に陥っている少額短期保険業者がいますが、あおい少短は2022年度から2024年度まで経常利益・純利益はプラス(黒字)です。ソルベンシー・マージン比率も年々上昇し、現在では10234%と十分過ぎる数字があります。今のところ少額短期保険業者にありがちな経営破綻のリスクは見えません。
その他に、調査会社のJ.D.パワーの生命保険満足度調査でもオリコンの生命保険顧客満足度ランキングでも、少額短期保険のためか調査の対象外でした。オリコンでは葬式保険・葬儀保険は、ランキング自体が存在していませんでした。
以上のデータから考えると、あおい少額短期保険の評判も葬儀費用あんしんプランDXの評判も普通そうです。契約数は伸び悩んでいるものの堅調だからです。各種の保険サイトでの申し込み数・資料請求数ではランク外ですが、主に葬儀社経由のため不安はいらないでしょう。
総合評価・おすすめか?
結論としては、葬儀費用あんしんプランDXは微妙な保険です。定額保障型プランは返戻率から考えると十分に検討の余地がありますが、返戻率ではトップにまでは及びません。定額払込型プランも返戻率では他社に劣り数字面での優位性はありません。デメリットも考慮すると徳島県以外の人は無理に検討する必要は無い保険といえます。
この保険以外で他社の保険も検討したい人は、返戻率を重視するならアイアル少短の「みんなの葬儀」、あんしん少短の「みんなのキズナ」あたりを検討しても良いかもしれません。