ベル少額短期保険 千の風/ 葬式保険・葬儀保険の保険料・補償内容・保険金を評価 レビュー

ベル少額短期保険 千の風
オススメ度:
4
保険会社:
ベル少額短期保険
名称:
葬儀保険 千の風
加入年齢:
15~80歳
更新年齢:
99歳まで
死亡保険金:
50~300万円
特徴:
長年かけて積み重ねた経験から、さまざまなサポートプランをご用意

ベル少額短期保険 千の風は70歳・80歳からの契約なら保険料は安い!

ベル少額短期保険は少額短期保険業者で葬式・葬儀に備える保険(千の風)に特化しており、他の少額短期保険業者とは一線を画す。以下、同社の葬式・葬儀保険の概要を記載し、他社の葬式保険・葬儀保険と補償内容・保険料等で比較する。

ベル少額短期保険 千の風の保険料・保険金・補償内容・サービスなど

まず「千の風」には、保険金定額タイプと保険料一定タイプがあるが、基本的には保険金定額タイプをオススメする。保険金定額プランは年齢が上昇するにつれ保険料負担が増大するデメリットはあるものの、保険料を支払い続ける限りは希望する保険金が死後に受け取れる。その一方、保険料一定タイプだと、保険料は定額だが年齢が上昇すると共に受け取れる保険金が減額される。千の風の場合、月額保険料が5,000円のプランに60歳で加入して、80歳で死亡すると受け取る保険金は100万円となる。その間の20年間に支払った保険料の合計は120万円のため損をしたことになる。もちろん、保険金定額プランでも損をする可能性はあるが、70歳後半~80歳に加入すれば、損をする可能性は低くできるため、保険金定額プランの方が妥当だ。

補償内容は、他社の葬式・葬儀保険と同様に死亡すれば死亡保険金を遺族(保険金受取人)が受け取るだけだ。あとは保険金額を50~300万円の範囲内で、予算(収入)と自分が希望する保険金額を天秤にかけて調整すればいい。葬儀葬祭費用の平均は200万のため、香典を考慮して100万か、平均予算の200万あたりが目安となる。

下図では各社の葬式保険・葬儀保険・葬祭保険を、加入(契約)が可能な年齢・更新可能な上限の年齢・死亡保険金・保障の開始日・医師の診査が必要か否かで比較した。さらに特にメリットがある項目があれば、併せて記載した。保険料面では、葬儀費用の平均である200万円を保険金とするプランを用いて比較したが、200万円に満たない場合は最高額のプランを用いた。その上で男性で60歳・70歳・80歳の場合の年払いの保険料で比較した。

名称 アメホ
これからだ
アメホ
人生
SBI
安心世代
メモリード
ライフ
NP
葬祭費用
エスシー
エンディング
フローラル
共済
ベル
少額短期
イオン
葬祭保険
加入年齢 50~80歳 50~80歳 20~79歳 20~80歳 15~79歳 50~74歳 40~75歳 15~80歳 55~79歳
更新年齢 90歳 90歳 90歳 99歳 99歳 92歳 99歳 99歳 89歳
死亡
保険金
11~59万 30~100万 100~300万 10~300万 30~90万 30~200万 30~300万 50~300万 20~100万
保障開始 口座振替時 口座振替時 翌月1日 告知日 翌月1日 振込日 口座振替日 翌月
医師診査 - - - - - - - -
その他 個人賠償
満期返戻金
ケガの補償
満期返戻金 聖路加 - クラブオフ 生前予約 - - ひったくり
白内障
保険料
(60歳)
33,600円 46,884円 41,180円 35,340円 20,100円 42,240円 48,510円 48,000円 24,560円
保険料
(70歳)
33,600円 63,204円 84,480円 77,820円 35,100円 96,840円 90,090円 72,000円 39,220円
保険料
(80歳)
33,600円 137,736円 209,900円 184,920円 - 175,560円 173,250円 120,000円 64,460円※
葬式・葬儀保険の比較表(アメリカンホーム これからだ・アメホ 人生・SBI安心世代・メリードライフ・NP葬祭費用・エスシーエンディング・フローラル共済・ベル少額短期・イオン 葬祭保険)

上図で右から2番目の「ベル少額短期保険 千の風」だが、保険金を200万円に設定した保険金定額プランで他社と比較している。まず加入年齢は15~80歳と広いが、前述したように若くして加入するほどに保険料が無駄になるため、上限だけを気にすればいい。80歳という年齢は他社と同等で悪くなく、契約を更新な上限年齢も他社と同等の99歳で大往生といえる年齢のため上々といえるだろう。保険金の上限も50~300万円まで調整でき、他社より自由度でも上限額でも融通が利く。その他では、一応は葬式・葬儀の手配のサポートをしてくれるようだが、他社も軒並み類似のサービスを付帯しているため特徴とはいえまい。

保険料だが60歳からとなると他社の方が保険料は安い。しかし、70歳・80歳からの加入となると、一気にベルの保険が優位になる。重ねてになるが、保険料を考慮すれば可能な限り加入を遅らせるのが葬式・葬儀保険のセオリーであるため、この保険料の差額は評価に値する数字であり、他社比較して保険料面でのメリットは非常にあるといえる。

結論としては、70歳・80歳からの契約を前提とすれば、他社より保険料が抑えられるためオススメだ。特に目立った付帯サービス・特典は無いが、純粋に葬式・葬儀費用に備えるという意味では、この保険は相当に優秀だ。ただ、優秀とはいえ、自分が想定している以上に(99歳まで)長生きするようだと、さすがにこの保険でも保険の意味を成さない、つまりは保険料が保険金を上回る可能性がある。親類縁者・両親などの寿命などを参考に、保険を契約して開始する年齢は慎重に見極める必要があるだろう。