フローラル共済 フューネラルサポート絆/ 葬式保険・葬儀保険の保険料・補償内容・保険金を評価 レビュー

フローラル共済 フューネラルサポート絆
オススメ度:
2
保険会社:
フローラル共済
名称:
フューネラルサポート 絆
加入年齢:
40~75歳
更新年齢:
99歳まで
死亡保険金:
30~300万円
特徴:
もしもの時に何かと必要な費用・負担をサポートする保険です

フローラル共済 フューネラルサポート絆は保険料・年齢からしてイマイチ!?

フローラル共済は少額短期保険業者で、葬式・葬儀に備える保険(フューネラルサポート絆)の他に入院補償付き死亡保険などの各種保険を販売している。以下、同社の葬式・葬儀保険の概要を記載し、他社の葬式保険・葬儀保険と補償内容・保険料等で比較する。

フローラル共済 フューネラルサポート絆の保険料・保険金・補償内容・サービスなど

まずフローラル共済には、この「フューネラルサポート絆プラン」の他に「家族の絆プラン」が存在しており、前者は保険金が一定で、後者は保険料が一定となる。保険料一定プランは支払う保険料は一定ではあるが、年齢を重ねる程に受け取る保険金が減少し、希望する保険金に達しないばかりか、支払った保険料の合計と受け取る保険金が逆転する可能性(貯金した方がマシ)ということにもになる。保険金一定プランも長生きるほどに保険料が上昇するデメリットはあるが、契約開始を可能な限り遅らせられれば最悪でも貯金と同等程度になる可能性があるため、フューネラルでも基本的には絆プランを選択した方が賢明といえる。

さて、補償内容はシンプルで死亡すれば死亡保険金を遺族(保険金受取人)が受け取るのみだ。あとは保険金額を30~300万円までの範疇で調整できる。保険金を30万円増額させる度に保険料も約20%ずつ増額されていき、年齢は5歳区切りで約1万円程度は増額されていく仕組みとなっている。

下図では各社の葬式保険・葬儀保険・葬祭保険を、加入(契約)が可能な年齢・更新可能な上限の年齢・死亡保険金・保障の開始日・医師の診査が必要か否かで比較した。さらに特にメリットがある項目があれば、併せて記載した。保険料面では、葬儀費用の平均である200万円を保険金とするプランを用いた場合で比較したが、200万円に満たない場合は最高額のプランを用いた。その上で男性で60歳・70歳・80歳の場合の年払いの保険料で比較した。

名称 アメホ
これからだ
アメホ
人生
SBI
安心世代
メモリード
ライフ
NP
葬祭費用
エスシー
エンディング
フローラル
共済
ベル
少額短期
イオン
葬祭保険
加入年齢 50~80歳 50~80歳 20~79歳 20~80歳 15~79歳 50~74歳 40~75歳 15~80歳 55~79歳
更新年齢 90歳 90歳 90歳 99歳 99歳 92歳 99歳 99歳 89歳
死亡
保険金
11~59万 30~100万 100~300万 10~300万 30~90万 30~200万 30~300万 50~300万 20~100万
保障開始 口座振替時 口座振替時 翌月1日 告知日 翌月1日 振込日 口座振替日 翌月
医師診査 - - - - - - - -
その他 個人賠償
満期返戻金
ケガの補償
満期返戻金 聖路加 - クラブオフ 生前予約 - - ひったくり
白内障
保険料
(60歳)
33,600円 46,884円 41,180円 35,340円 20,100円 42,240円 48,510円 48,000円 24,560円
保険料
(70歳)
33,600円 63,204円 84,480円 77,820円 35,100円 96,840円 90,090円 72,000円 39,220円
保険料
(80歳)
33,600円 137,736円 209,900円 184,920円 - 175,560円 173,250円 120,000円 64,460円※
葬式・葬儀保険の比較表(アメリカンホーム これからだ・アメホ 人生・SBI安心世代・メリードライフ・NP葬祭費用・エスシーエンディング・フローラル共済・ベル少額短期・イオン 葬祭保険)

上図で右から3番目のフローラル共済 フューネラルサポート絆だが、保険金を210万円に設定したプランで他社と比較している。まず加入年齢は40~74歳で他社の上限よりは低いものの、契約更新な上限年齢は他社と同等の99歳となっている。他社より加入年齢の上限は低いため、保険を最大限に有効活用するならギリギリの74歳からの契約開始ではなければ厳しいだろう。保険金は前述した通り30万円刻みで300万円まで増額できるが、他社と比較して特に秀でた数字というわけではない。

保険料は一見すると他社よりも高いが、同じく保険金を200万円に設定した保険と比較しても、平均よりも高い。他社で同じく200万円に設定した保険は概ね7万円台に収まっている中で9万円というのは、やはり割高といえるだろう。保険料面でのメリットがあるとはいえない。

結論としては、保険料が他社より高めで、加入できる年齢・更新年齢からも考えてイマイチな保険だ。非常に稀有なケースだが、現在60歳近辺で70歳までに死亡する可能性が高い人(親族で60歳で死亡している人が多いなど)であれば検討の余地があるが、極めて限定的なケースといえるだろう。それなら大人しく他社の保険を検討した方が賢明だろう。