オリックス生命 医療保険 新CURE/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

オリックス生命 医療保険 新CURE(キュア)入院保険
オススメ度:
4
保険会社:
オリックス生命保険
名称:
医療保険 新CURE(キュア) 入院保険
保障内容:
入院(日帰りから)・手術・通院※ガンのみ
先進医療:
2,000万円まで
オリコン:
3位 / 10社中
特徴:
一生涯の安心保障。保険料はお手頃。七大生活習慣病には特に手厚く

オリックス生命 医療保険 新CUREの保障は確かに手厚いが・・・?

オリックス生命 医療保険 新CUREは、2013年7月に「医療保険CURE」をリニューアルして保障内容が格段に改善された医療保険だ。同社には女性向けの新CURE Ladyも存在し、こちらも大きく改善している。以下、CUREの概要を記載し他社の保険と比較する。

オリックス生命 医療保険 新CURE(キュア)入院保険の仕組みと主な保障内容・保険料

保障内容だが、入院・手術給付金の他に先進医療給付金も主契約に含まれる。特筆すべきは給付日数で基本は他社と同期間の60日だが、ガンなどの三大疾病で給付日数が無制限となり、三大疾病を除いた残りの七大疾病(糖尿病など)でも給付日数が120日に延長される点だ。他社と比較しても、かなり有利な保障といえる(後述の図を参照)。ただ、そもそも昨今のガン治療は20日内の入院で済み、通院が長引くケースが多い点を考えれば、本当に有用なのかは疑問だ。平均在院日数で60日を越えて保障の対象となるのは脳血管疾患ぐらいだ(詳細は医療保険で妥当な給付日数とは?

それ以外に目を向けると、ガンの特約(診断給付金と通院給付金)が選択できるようになっている。通院給付金は、あくまでガンのみが対象だが抗がん剤治療のための通院も対象となる。経口投与は対象外だが支払い日数が無制限であり条件としては上々だ。診断給付金とセットでしか付加できず、保険料は40歳だと約1,400円、50歳だと約2,000円は値上がりするが、それでもガン保険の代わりにはできそうだ。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。

名称 メットライフ
やさしく
アメホ
みんなα
オリックス
新CURE
メディケア
フィット
アフラック
EVER
楽天生命
スマート
損ジャ
日本興亜
お守り
ライフネット
新じぶん
三井住友
あいおい
&LIFE A
年齢 ~80歳 ~80歳 ~75歳 ~75歳 ~85歳 ~80歳 ~75歳 ~70歳 ~80歳
入院日額
限度
\5,000~
60日
\3,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
通院日額
限度
\3,000~
30日
\1,500~
45日
\5,000
無制限※
- \2,500
30日
- \5,000
120日※
- \5,000
5年※
手術給付
入院
10万 5万 10万 5~20万 5~20万 2.5~5万 5~40万 5~15万 5~10万
手術給付
外来
10万
(2.5万)
5万
(1.5万)
10万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
- 5~40万
(2.5万)
- 5万
通算日数 1,095日 1,000日 1,000日※ 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日
先進医療 2,000万※ 1,000万※ 2,000万 2,000万円 2,000万※ 1,000万※ 2,000万 2,000万 2,000万
特約 ガン ガン
生活習慣
ガン
生活習慣
三大疾病
ガン
七大疾病
- - ガン
三大疾病
ガン
三大疾病
集中治療
三大疾病
ガン・介護
オリコン 4位 10位 3位 対象外 6位 対象外 7位 8位 ランク外
苦情率 0.78% - 0.31% 0.30% 0.82% 0.06% 0.82% 0.46% 0.24%
保険料
40歳
\2,740 \3,020 \3,377 \2,330 \2,470 \2,102 \2,057 \3,723
(\2,000)
\3,328
保険料
50歳
\3,786 \4,173 \5,170 \3,315 \3,683 \2,922 \2,957 \5,290
(\2,721)
\4,603
保険料
60歳
\5,315 \5,855 \7,842 \4,720 \5,472 \4,112 \4,307 \7,477
(\3,690)
\6,708
終身医療保険の比較表(メットライフ生命・アメホ みんなα・オリックス 新CURE・メディケア フィット・アフラックEVER・楽天生命スマート・損ジャ日本興亜・ライフネット新じぶん・三井住友あいおい)

上図で左から3番目のオリックス生命 新CUREだが、入院日額は5,000円・10,000円の2パターンで、通院日額も5,000円・10,000円となっている。通院日額は金額だけ見れば他社より有利には見えるが、前述の通りガンによる通院だけが対象となるため、メットライフやアフラックなどよりも一概に有利とはいえない(もちろんガンで入院すれば有利なのは違いないが)。給付日数も7大生活習慣病なら2倍~無制限になり、他社の60日よりも有利なのは違いないため、一定の評価はすべきだろう。それ以外では、先進医療給付金の最大額は2,000万円で他社と横バイながら、更新型ではない点はプラスだ。また、オリコンの評価は3位と上々で保険金支払いは一定の信頼が置ける。苦情率も低め(楽天生命は設立間もないため度外視)で、苦情の中身も新契約関係(説明不十分・契約引受)が多いだけだ。

ただ、保険料は他社比較して安いとはいえず、他の保険よりも総じて高い。同じくガンによる通院は5年間まで保障する三井住友あいおい生命と同額か若干高額だ。生活習慣病+三大疾病に保障が厚いため止むを得ない差額なのか。。。

結論としては、生活習慣病・三大疾病(ガン含む)に備えるなら、保障は他社より厚いため上々の保険といえる。ただ、通院給付はガンのみで、他の三大疾病・生活習慣病には適用されない。見かけの数字のわりには役に立たない可能性も否定はできない。それでも数字面では他社を圧倒しているため、他社が追随して来ない現状では保障は手厚いと言うしかない。保険料が他社より高いのがネックか。。。