損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 新・健康のお守り/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 新・健康のお守り
オススメ度:
2
保険会社:
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命(旧 NKSJひまわり生命)
名称:
新・健康のお守り
保障内容:
入院(日帰りから)・手術
先進医療:
2,000万円まで
オリコン:
7位 / 10社中
特徴:
日帰り入院や手術はもちろん、先進医療の技術料も一生涯サポート!

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 新・健康のお守りの保険料は確かに安い!

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「新・健康のお守り」は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命(2014年9月にNKSJひまわり生命から社名変更)が販売する医療保険だ。以下、同社の終身医療保険の概要を記載し他社と比較する。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 新・健康のお守りの仕組みと主な保障内容・保険料

主契約の保障内容だが、他社同様に入院・手術の給付金と先進医療給付金となっている。入院給付金の日額も5,000円・10,000円の2パターンで特に目立つ点はない。

その一方、10のオプション(特約)が用意されており、どの特約を付加するか判断を難しくさせる。一応は三大疾病重点プランと女性向けプランがあるため、それを基準に選択してもいい。ただし、プランの中には、オリックス・三井住友あいおい等には付加できるガン罹患時の放射線治療の給付金が付帯していない点は覚えておきたい。

細かく見ていって検討したい・カスタマイズしたいなら幾つかの優先すべき特約がある。まずはガン外来治療給付特約で、これでガンの手術後に通院治療となると入院日額と同額の金額が受け取れる。昨今のガン治療は20日以内の入院・手術で済み、あとは通院治療になるのが主流(入院日数は減少傾向にある)ため、三大疾病の入院日数が無制限よりは通院費用をカバーするのを優先した方が賢明だ。また、7大生活習慣病の特約も同様で、それなら一時金の特約を付加した方がマシだろう。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分がクレームを言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。

名称 メットライフ
やさしく
アメホ
みんなα
オリックス
新CURE
メディケア
フィット
アフラック
EVER
楽天生命
スマート
損ジャ
日本興亜
お守り
ライフネット
新じぶん
三井住友
あいおい
&LIFE A
年齢 ~80歳 ~80歳 ~75歳 ~75歳 ~85歳 ~80歳 ~75歳 ~70歳 ~80歳
入院日額
限度
\5,000~
60日
\3,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
通院日額
限度
\3,000~
30日
\1,500~
45日
\5,000
無制限※
- \2,500
30日
- \5,000
120日※
- \5,000
5年※
手術給付
入院
10万 5万 10万 5~20万 5~20万 2.5~5万 5~40万 5~15万 5~10万
手術給付
外来
10万
(2.5万)
5万
(1.5万)
10万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
- 5~40万
(2.5万)
- 5万
通算日数 1,095日 1,000日 1,000日※ 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日
先進医療 2,000万※ 1,000万※ 2,000万 2,000万円 2,000万※ 1,000万※ 2,000万 2,000万 2,000万
特約 ガン ガン
生活習慣
ガン
生活習慣
三大疾病
ガン
七大疾病
- - ガン
三大疾病
ガン
三大疾病
集中治療
三大疾病
ガン・介護
オリコン 4位 10位 3位 対象外 6位 対象外 7位 8位 ランク外
苦情率 0.78% - 0.31% 0.30% 0.82% 0.06% 0.82% 0.46% 0.24%
保険料
40歳
\2,740 \3,020 \3,377 \2,330 \2,470 \2,102 \2,057 \3,723
(\2,000)
\3,328
保険料
50歳
\3,786 \4,173 \5,170 \3,315 \3,683 \2,922 \2,957 \5,290
(\2,721)
\4,603
保険料
60歳
\5,315 \5,855 \7,842 \4,720 \5,472 \4,112 \4,307 \7,477
(\3,690)
\6,708
終身医療保険の比較表(メットライフ生命・アメホ みんなα・オリックス 新CURE・メディケア フィット・アフラックEVER・楽天生命スマート・損ジャ日本興亜・ライフネット新じぶん・三井住友あいおい)

上図で右から3番目の損ジャ日本興亜ひまわり 新・健康のお守りだが、入院日額は5,000円・10,000円の2パターンで通院給付金はガンのみだが付加できる。給付日数は入院で60日、通院だと120日で通院は若干だが他社より有利とはいえなくもないが、同じくガン(三大疾病)の通院をカバーするオリックス・三井住友あいおいが無制限・5年としている点を鑑みれば有利とは言い難い。他社と異なり手術給付金の上限額が大きい点がある。ただ、この保険の場合には手術別で上下し、最高額40万円になるのは開頭手術・四肢切断等と相当にハードルが高い。ガンによる開腹・開胸手術だと対象になるため利用価値が無いとはいえないが。。。その他では、通算給付日数・先進医療給付金額では他社に見劣りする点はない。

オリコンでの評価は7位と低調で、苦情率は他社よりも高めといえる。損保ジャパン系は損保でも苦情が多いため気がかりだ。苦情の中身を見ると、保全関係(名義変更・解約手続き)が多く、保険金関係も相応に多いようだ。ただ、保険料は他社よりも安いのは間違いない。上図の保険料は通院なしプランだが、安さをウリにした楽天にも40歳では下回る保険料となる。

結論としては保険料は最安値クラスになっているため、保険料の安さを最重視するなら検討の余地はある。ただ、顧客満足度の面では決して良好とはいえず、オプションは数多く揃っているが他社よりも画期的なものでもない。その意味で、価格に見合った保険・サービスが受けられると考えておいた方が賢明だ。