NP少額短期保険 葬祭費用あんしんプラン/ 葬式保険・葬儀保険の保険料・補償内容・保険金を評価 レビュー

NP少額短期保険 葬祭費用あんしんプラン
オススメ度:
3
保険会社:
NP少額短期保険
名称:
葬祭費用あんしんプラン
加入年齢:
15~79歳
更新年齢:
99歳まで
死亡保険金:
30~90万円
特徴:
子供に迷惑をかけたくないという親の心にお応えします

NP少額短期保険 葬祭費用あんしんプランは保険料を重視するなら悪くない!

NP少額短期保険は少額短期保険業者で、葬式・葬儀に備える保険(葬祭費用あんしんプラン)の他に医療保険などの各種保険を販売している。以下、同社の葬式・葬儀保険の概要を記載し、他社の葬式保険・葬儀保険と補償内容・保険料等で比較する。

NP少額短期保険 葬祭費用あんしんプランの保険料・保険金・補償内容・サービスなど

この保険には3つのコースがあり、死亡保険金の額を30万を1口に90万まで増額できる。他社にも同じく30~90万円までの範囲で保険金を設定する保険はあるが、それでも100~300万円に設定できる保険がある点、また、葬儀・葬式の日本での平均費用は200万円(香典があるとはいえ)である点を考えれば不足感は否めないか。

保険料は15歳から定められているが、15歳から加入すれば支払った保険料が受け取る保険金がイコールになってしまう。例えば30万円コースで15歳から80歳まで保険料を支払えば合計32万円となり、ほぼ意味がない(定期預金・定期貯金なら金利が付与される点を考えれば損ともいえる)。他社同様に、保険を最大限に活用するなら、契約を開始する年齢は遅いに越したことはない。

下図では各社の葬式保険・葬儀保険・葬祭保険を、加入(契約)が可能な年齢・更新可能な上限の年齢・死亡保険金・保障の開始日・医師の診査が必要か否かで比較した。さらに特にメリットがある項目があれば、併せて記載した。保険料面では、葬儀費用の平均である200万円を保険金とするプランを用いた場合で比較したが、200万円に満たない場合は最高額のプランを用いた。その上で男性で60歳・70歳・80歳の場合の年払いの保険料で比較した。

名称 アメホ
これからだ
アメホ
人生
SBI
安心世代
メモリード
ライフ
NP
葬祭費用
エスシー
エンディング
フローラル
共済
ベル
少額短期
イオン
葬祭保険
加入年齢 50~80歳 50~80歳 20~79歳 20~80歳 15~79歳 50~74歳 40~75歳 15~80歳 55~79歳
更新年齢 90歳 90歳 90歳 99歳 99歳 92歳 99歳 99歳 89歳
死亡
保険金
11~59万 30~100万 100~300万 10~300万 30~90万 30~200万 30~300万 50~300万 20~100万
保障開始 口座振替時 口座振替時 翌月1日 告知日 翌月1日 振込日 口座振替日 翌月
医師診査 - - - - - - - -
その他 個人賠償
満期返戻金
ケガの補償
満期返戻金 聖路加 - クラブオフ 生前予約 - - ひったくり
白内障
保険料
(60歳)
33,600円 46,884円 41,180円 35,340円 20,100円 42,240円 48,510円 48,000円 24,560円
保険料
(70歳)
33,600円 63,204円 84,480円 77,820円 35,100円 96,840円 90,090円 72,000円 39,220円
保険料
(80歳)
33,600円 137,736円 209,900円 184,920円 - 175,560円 173,250円 120,000円 64,460円※
葬式・葬儀保険の比較表(アメリカンホーム これからだ・アメホ 人生・SBI安心世代・メリードライフ・NP葬祭費用・エスシーエンディング・フローラル共済・ベル少額短期・イオン 葬祭保険)

上図で真ん中のNP少額短期保険 葬祭費用あんしんプランだが、保険金を上限の90万円に設定したプランで他社と比較している。まず、加入年齢は15歳から79歳までと幅広いが、前述したように15歳から加入しても大した意味はない。契約更新な上限年齢は他社より高い99歳で優秀だが、保険料は年齢に応じてグングン上昇していくため、80歳からの加入だとしても99歳まで支払い続ければ、支払った保険料と受け取る保険金が同額程度になってしまう可能性は否定できない。また、掛け捨ての保険のため、99歳まで生きた場合にも満期返戻金は存在しない点にも注意したい。

保険料は90万円コースのため一見すると他社よりも安く見える。そうとはいえ、同じく保険金を90万円までにしか設定できない保険と比較しても、保険料は少額ではあるが安価な部類に入る。クラブオフという各種宿泊施設や飲食店を割引されるサービスを、契約者限定で利用できる点も鑑みれば保険料は他社より割安といえそうだ。

結論としては、保険料の安さを重視するなら悪くない保険といえる。ただし、受け取る保険金が1口30万円で90万円が限度という点を許容する必要がある。それでも問題はなく、さらにクラブオフという契約者専用の優待サービスも活用できるようならオススメともいえる。やはり200万は保持したいなら、ベル少額短期保険やメモリードライフあたりも検討する余地が出てくるだろう。