東京海上日動 ゴルファー保険を比較・評価
- オススメ度:
- 保険会社:
- 東京海上日動
- 名称:
- からだの保険(ゴルファー)
- 補償内容:
- ゴルフ中の事故・トラブル
- 補償期間:
- 1年間
- 保険料:
- 月400円~
- 特徴:
- ゴルフに関わるリスクと費用を補償
東京海上日動のケガ・病気の保険「トータルアシストからだの保険」には、ゴルフのプレー中の事故や損害を補償するゴルファープランがあります。2025年9月までは紙で申し込む募集形態でしたが、同年10月からはインターネットで加入手続きが完結できます。
それでは以下で補償内容・保険料・メリット・デメリット・評判等を解説し、他社のゴルフ保険(ゴルファー保険)と比較していきます。
補償内容・特約
この保険には3つのプラン(お手軽・基本・充実)がありますが、各補償内容は同じで保険金額が異なるだけです。どのプランでもゴルフのプレー中に自分が死亡したら死亡保険金、後遺障害となれば後遺障害保険金が受け取れます。ケガで入院すれば入院日数に応じて入院保険金、通院すれば通院日数に応じて通院保険金が受け取れます。
さらにゴルフのプレー中に他人をケガさせた場合には、個人賠償責任保険金が受け取れます。ゴルフのプレー中に打ったボールが他人に当たってケガをさせたり、他人の物を壊した場合に最高1億円まで補償されます。ホールインワン・アルバトロス達成時の祝賀会などの費用、ゴルフのプレー中のゴルフ用品の破損や盗難も補償されます。
また、ゴルフ保険の加入者は東京海上のメディカルアシストが無料で利用できます。メディカルアシストでは救急科の専門医か看護師が相談に答えてくれます。電話で24時間365日対応してくれるため、ゴルフを早朝にプレーしてケガをしても緊急医療相談で応急処置等のアドバイスがもらえます。
保険料を他社と比較
この保険の保険料は選択したプラン・支払方法で異なります。お手軽プランの保険料は月400円で年間で計4800円ですが、一時払い(一括払い)にすると4490円になり約1か月分は得をします。基本プランの保険料は月790円(一時払いで8970円)、充実プランは月1320円(一時払いで15840円)となっています。
また、この保険は他の保険と重複しやすい個人賠償責任補償が任意で外せます。個人賠償責任補償を外した保険料は、お手軽プランは月310円(一時払いで3510円)、基本プランは月700円(一時払いで7990円)、充実プランは月1230円(一時払いで13990円)です。個人賠償責任補償を外したことで月払いなら保険料を90円ほど節約できます。
次に保険料は他社より安いのか高いのか、下図で他社のゴルフ保険(ゴルファー保険)と一覧表で比較しました。各社の最も安いコースをエコノミーコース、中間のコースをスタンダードコース、最も高いコースをプレミアムコースに統一して保険料を記載しました。
この保険の保険料を他社と比較すると、エコノミープランは平均値に近く高くも安くもありません。他社では通院保険金を省いたり個人賠償責任補償の上限額を引き下げて保険料を安くしている保険があります。その意味では見かけのわりには保険料は安めともいえます。
その一方でスタンダード・プレミアムプランは他社と比較すると、平均値よりも高く他社よりも高めです。特にプレミアムプランは平均値の約900円に対して1320円のため、明らかに保険料が他社よりも高いです。どのプランでも明確に保険料面では優位性はないようですが、この保険に保険料以外にメリットがあるのか続けて記述していきます。
メリット
この保険のメリットは、まずはインターネットで加入手続きが完結する点が挙げられます。2025年10月の刷新により東京海上の公式HPで申し込める他、代理店のHPやチラシにあるQRコードからも申し込めます。他の大手では損保ジャパン・あいおいニッセイはネットから加入できず、営業店・代理店で紙で加入する必要があります。大手の保険に加入したい人、ゴルフをプレーする直前に加入したい人には大きなメリットといえます。
インターネットでの申し込みが可能となったことで、各種の変更手続きもインターネットから可能となりました。東京海上のマイページにログインすれば契約内容を確認でき、住所変更・改姓等の手続きもマイページを通じて手続きができます。
また、2025年10月の刷新では補償内容を自由設計できるスタイルから、3つのプランを提示するスタイルに変更されました。自由度が減ったという見方もできますが、3つのプランは過去の販売実績に基づいたプランのため安心感があります。さらに、どのプランでも個人賠償責任は1億円で、他社のように3000万円のプランはありません。個人賠償責任補償のみ外せるのもメリットで、ゴルフ用品の補償は海外でのプレーも補償対象となるのも見逃せません。
さらに昨今の事情を鑑みて熱中症も補償の対象となりました。ゴルフは屋外でプレーするため熱中症のリスクがあり、熱中症で緊急搬送される可能性は否定できません。従来の傷害保険は熱中症は補償の対象外でしたが、この保険では熱中症で死亡・入院・通院しても保険金が受け取れます。
デメリット・弱点・落とし穴
この保険のデメリットには、まずは保険料が最安値ではない点が挙げられます。この保険より安い保険の中には補償を薄くして保険料を抑えているケースもありますが、何にせよ保険料が安いのは事実です。月額で100円近い差は年間1200円、5年で6000円になるため人によっては看過できない差になります。
また、保険期間が1年である点もデメリットでしょう。保険料を月払いにして中途解約するという手もありますが、au損保・ドコモのワンタイム保険等では1日単位で加入できます。ドコモなら1日だけの契約なら保険料は100円で済むため、ゴルフをするのが年2~3回のライトユーザーは1日単位で加入した方が得です。
補償面では、メリットで既述したようにプラン制となったため、補償を選べる自由度が減ったのもデメリットかもしれません。この保険では個人賠償責任補償以外は必須の補償となっているため、他の保険と補償が重複していても付けざるを得ません。
ちなみにインターネットで申し込めるゴルフ保険は他社にも複数あります。前述したau損保・ドコモ以外にソフトバンクかんたん保険・三井住友海上・楽天損保でもインターネットで加入が完結します。この保険だけのメリットではなく、ドコモ・楽天損保なら保険料にポイントが付きます。
評判・苦情・口コミ
東京海上日動の2024年度の決算資料によると、正味収入保険料(保険会社でいう売上高)は前年度の2.41兆円から2.51兆円になり4%増と堅調でした。その中でゴルフ保険を含む傷害保険の正味収入保険料は1995億円でした。前年度の1946億円から増加しており契約数から考えると評判は悪くありません。
契約数でいうと価格.comの「ゴルフ保険の人気ランキング2025」では、東京海上のゴルファー保険は4社中で3位に入っていました。価格.com専用プランは死亡・後遺障害保険金の補償が無く、お手軽プランはホールインワン・アルバトロス補償も付いていません。その代わりに保険料は250円になっているため、デメリットで既述した保険料面が改善されます。4社中で3位とはいえ一定の人気があるのは間違いなさそうです。
さらに保険比較サイトのLifyのゴルフ保険の人気ランキング2025でも、東京海上は4位に入っていました。上位の顔ぶれは価格.comと少し変わり、au損保(1位)・楽天損保(2位)・三井住友海上(3位)に次ぐ4位となっています。こちらでもランクインはしているため、一定の人気があるのが確認できます。
また、日本損害保険協会の苦情数のデータでは、東京海上全体に寄せられた苦情数は35845件(2024年度累計)でした。苦情の中身は「保険金」が最多で保険金の遅れ・支払いの有無等の苦情が多かったようです。次いで「契約の管理・保全」が多く、住所変更や解約手続きといった手続きへの苦情が多かったようです。
以上のデータから考えると、東京海上のゴルフ保険の評判は悪くなさそうです。主に契約数での判断となりますが、特別に高い人気ではないものの一定の人気はあるため、ゴルフ保険としての評判は悪くはないでしょう。
総合評価・おすすめか?
結論としては、東京海上のゴルファー保険は悪くない保険です。保険料面では他社に劣りますが、価格.com専用プランにすると改善されます。あいおい・損保ジャパン等と異なりインターネットから加入できるため、大手の保険に加入したい人にも向いています。
他社の保険も検討したい人は、バランスの良さなら三井住友海上の保険が候補になります。また、今後も継続的に利用する人なら、ポイントが貯まるドコモのワンタイム保険・楽天損保あたりも検討しても良いかもしれません。