東京海上日動あんしん生命 あるく保険/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

東京海上日動あんしん生命 歩く保険
オススメ度:
2
保険会社:
東京海上日動あんしん生命
名称:
あるく保険
保障内容:
入院(日帰りから)・手術・放射線
先進医療:
2,000万円まで
オリコン:
5位 / 11社中
特徴:
あるくと保険料の一部が返ってくる健康づくりを応援する医療保険

東京海上日動あんしん生命 あるく保険は歩けば他社よりも保険料は安い?

あるく保険は携帯通信会社の東京海上日動あんしん生命が2017年から販売している医療保険で、歩くことで支払った保険料の一部が還って来るのが最大の特徴だ。以下、東京海上日動あんしん生命のあるく医療保険の概要を記載し他社の医療保険と比較する。

まず主契約の基本保障だが、入院給付金・手術給付金・放射線治療給付金で構成される。無事故給付金も付加できるが、保険料が月額100円ほど上昇し、2年間無事故なら2500円が受け取れる。100×12ヶ月×2年=2400円のため僅かに得だが、入院給付金を1度でも受け取ると給付金の分だけ損になる。基本的には付加する必要がない。そして、最大の特徴である歩くと保険料が還付される健康増進特約は必ず主契約に付加される。

東京海上日動あんしん生命 あるく保険の仕組みと主な保障内容・保険料

1日の歩数が8000歩だと本当に健康に寄与するのか医学的な根拠はさておき、この健康増進特約では6ヶ月の歩数の平均値が8000歩を超えれば保険料が安くなる。歩数のカウントはスマートフォンとペアリングしたウェアラブル端末で行うが、アップルウォッチなどを持っていないならMisfit Flareという端末を貸してもらえる。歩数に加えてカロリー・移動距離・睡眠の測定まで可能な端末のため、これを機にウォーキング・ランニングを始めるというのも悪くないだろう。

そのほかの特約には、がん特約・先進医療特約・5疾病就業不能特約・介護特約などがあるが、「メディカルkit neo」でも既述したように、保障としては物足りない。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度ではオリコンの満足度ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)さらに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料は男性で入院日額5,000円(終身払い)で先進医療特約・通院特約を付加した30~60歳の月額保険料で比較した。

名称 三井住友
あいおい
Aプレミア
オリックス
新CURE
チューリッヒ
DX
FWD富士
ベストG
メットライフ
フレキシィS
アクサ
ダイレクト
ネオ
ファースト
ネオde医療
東京海上
あるく
au
医療
年齢 ~80歳 ~75歳 ~75歳 ~80歳 ~80歳 ~69歳 ~85歳 ~56歳 ~70歳
入院日額
限度
\5,000~
30日~
\5,000~
60日
\5,000~
30日~
10~30万
50回
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\5,000~
60日~
\5,000~
60日
\5,000~
60日~
通院日額
限度
\5,000
30日
\5,000
無制限※
\5,000
30日
- \3,000
30日
- \5,000
無制限※
\3,000
30日
-
手術給付
入院
2.5~10万 10万 5~10万 10~30万 2.5~10万 5~20万 5~40万 2.5~40万 5~10万
手術給付
外来
2.5万 2.5万~10万 5万 2.5万 2.5万 2.5万 2.5万 2.5万 -
通算日数 1,095日 1,000日 1,095日 - 1,095日 1,095日 1,095日 1,095日 1,095日
先進医療 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万
オリコン ランク外 3位 ランク外 ランク外 1位 ランク外 ランク外 5位 ランク外
苦情率 0.14% 0.31% 0.58% 0.58% 0.64% 0.22% 0.63% 0.29% 0.60%
保険料
30歳
\2,658 \2,517 \1,682
(\2,167)
\1,513 \2,298 \1,340
(\1,740)
\1,561 \1,475
(\1,425)
\2,429
保険料
40歳
\3,468 \3,667 \2,217
(\2,912)
\1,922 \3,110 \1,850
(\2,600)
\2,150 \2,035
(\1,950)
\3,723
保険料
50歳
\4,763 \5,607 \3,152
(\4,207)
\2,572 \4,601 \2,735
(\4,035)
\3,072 \2,960
(\2,765)
\5,290
保険料
60歳
\6,708 \8,502 \4,692
(\6,317)
\3,564 \6,869 \4,275
(\6,325)
\4,364 - \7,477
終身医療保険の比較表(三井住友あいおい生命 エースプレミア・オリックス 新CURE・地ーりっひ生命プレミアムデラックス・FWD富士生命 医療保険ベストゴールド・メットライフ生命フレキシィS・アクサダイレクト生命 医療保険・ネオファースト生命 ネオdeいりょう・au医療保険・東京海上あんしん生命 あるく保険)

上図で右から2番目の東京海上あんしん生命のあるく医療保険だが、第一に加入年齢が56歳までとなっている点に注意が必要だ。入院給付金・通院給付金・手術給付金は他社と比較して目立つ点は無いが、手術の種類によっては手術給付金が他社より多めになる可能性がある。顧客満足度のオリコンランキングでは5位と上位に入っている。数年前までは11位以下でランク外だったことを考えれば、5位だが顧客の満足度は上昇傾向にある。苦情率も僅かではあるが数年前よりも下落しており、顧客対応も改善されている可能性がある。

保険料は他社と比較して安い部類に入るが、ほぼ同額のネオファーストやチューリッヒで通院給付金が付加されたものと同額に近い。そう考えると保険料は決して安くはない。ちなみに健康増進給付金を加味すると、月額保険料で50~200円分だけ保険料が安くなる。特に50歳だと保険料は最安値のアクサダイレクトに迫る安さになる。

結論としては、保険料を重視するなら悪くはない保険かもしれない。特に40・50歳だとアクサに迫る安さで、一定程度は健康に寄与するだろう。住友生命のVitalityほど凝った中身でもないため分かりやすくシンプルなのも良い。ただ、保障面を見れば物足りない感があるため、保障が厚めの医療保険を探しているならオリックス等の方が妥当だろう。また、うつ病などの精神疾患をカバーするチューリッヒやアクサダイレクト、介護・認知症までカバーする三井住友あいおい・メットライフあたりを検討するといいだろう。