ソニー生命 医療保険/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

ソニー生命 医療保険
オススメ度:
1
保険会社:
ソニー生命
名称:
医療保険
保障内容:
入院(5日目から)・手術・通院
先進医療:
1,000万円まで
オリコン:
5位 / 10社中
特徴:
病気やケガの急な出費に。入院や手術の医療費に対する保障が受けれます

ソニー生命 医療保険は他社と比較すると相当に遅れている保険だ!

※ソニー生命は医療保険の新商品としてメディカルベネフィットリターンをリリースしました
ソニー生命 医療保険は家電のソニーのグループ会社であるソニー生命が販売する医療保険で、1992年に販売を開始してる。随時改訂は成されているが、保障内容は他社に比べて徐々に遅れをとってきているのは否めない。以下では概要を記載し、他社の医療保険と比較する。

ソニー生命 医療保険の仕組みと主な保障内容・保険料

主契約の保障内容には入院・手術給付金が含まれる他に、死亡時には死亡給付金が50万円と少額だが受け取れる。入院給付金で注意すべきは、他社のように日帰り(ないしは1泊)から受け取れるわけではなく継続した入院が5日以上あった場合にのみ給付金が受け取れる点だ。もちろん、5日の入院が続けば5日分の給付金が受け取れるわけではなく、5日の入院で始めて1日分の給付金が受け取れる仕組みになっている。さらに手術給付金だが、他社が軒並み健保連動(健康保険が利用できる手術は給付金の対象になる)の中で、給付金の対象となるのは88種に限定したままとなっている。これは相当に遅れている商品といえよう。

特約は他社同様に成人医療(5大疾病)・特定疾病・女性特約・通院特約などがあるが、前述の短期入院をカバーするなら入院初期給付特約を付加する必要がある。これで1泊の入院から給付金が受け取れる。それ以外では通院特約・抗がん剤特約・先進医療特約は一応は検討の余地がある。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。

名称 メットライフ
やさしく
オリックス
新CURE
アフラック
EVER
AIG
サイフ
損ジャ
日本興亜
お守り
ライフネット
新じぶん
三井住友
あいおい
&LIFE A
ソニー生命
医療保険
ソニー損保
SURE
年齢 ~80歳 ~75歳 ~85歳 ~69歳 ~75歳 ~70歳 ~80歳 ~65歳 ~70歳
入院日額
限度
\5,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60~730日
\5,000~
60日
通院日額
限度
\3,000~
30日
\5,000
無制限※
\2,500
30日
- \5,000
120日※
- \5,000
5年※
-
30日
-
手術給付
入院
10万 10万 5~20万 2.5~5万 5~40万 5~15万 5~10万 5~20万 5~20万
手術給付
外来
10万
(2.5万)
10万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
- 5~40万
(2.5万)
- 5万 - -
通算日数 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日 1,095日
先進医療 2,000万※ 2,000万 2,000万※ 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万
特約 ガン ガン
生活習慣
三大疾病
- 七大疾病
無事故
ガン
三大疾病
ガン
三大疾病
集中治療
三大疾病
ガン・介護
生活習慣
成人病
抗がん
ガン
オリコン 4位 3位 6位 ランク外 7位 8位 ランク外 5位 ランク外
苦情率 0.78% 0.31% 0.82% 0.24% 0.82% 0.46% 0.24% 0.43% -
保険料
40歳
\2,740 \3,377 \2,470 \1,947 \2,057 \3,723
(\2,000)
\3,328 \4,645 \2,755
保険料
50歳
\3,786 \5,170 \3,683 \2,737 \2,957 \5,290
(\2,721)
\4,603 - \3,925
保険料
60歳
\5,315 \7,842 \5,472 \3,947 \4,307 \7,477
(\3,690)
\6,708 - \5,565
終身医療保険の比較表(メットライフ生命・AIGサイフにやさしい・オリックス 新CURE・アフラックEVER・損ジャ日本興亜・ライフネット新じぶん・三井住友あいおい・ソニー生命・ソニー損保)

上図で右から2番目のソニー生命 医療保険だが、特筆すべきは入院給付金の給付日数の長さで60日から最長で730日まで調整できる。一方で通院給付金は短く、他社と同等程度に留まるためメリットはない。また、給付日数でメリットがるとはいえ入院給付金は、入院給付金と併せて前述した注意点がある点は抑えておきたい。通算給付日数・先進医療給付金には目立った点はない。

顧客満足度の面ではオリコンで保険金・給付金支払いで5位と上々の位置にある。苦情率も低くはないが決して高いわけではなく、その意味では悪くはない。ただし保険料は他社と比較して高額な部類に入り、ネット系生保の2倍近い金額になっている。保険料面でのメリットは無しといっていいだろう。

結論としては、給付日数を最長730日までにすれば長期入院に備えられる点は評価できる(そもそも短期入院+手術なら数十万円で済むため貯金で事足りるため)。とはいえ楽天生命ロングの方が給付日数が長く保険料も4分の1のため、そちらを選んだ方がいいだろう。また、保障面では他社に明らかに見劣りする点もあり注意点も散在する。こと60日に関しては他社よりも保険料が高く、1入院あたりの給付日数730日だと、格段に保険料が高いことは想像に難くない。総合的に考えれば、保障・保険料からしてオススメできない保険といえそうだ。