楽天生命 医療保険 楽天生命スマート/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

楽天生命 医療保険 楽天生命スマート
オススメ度:
1
保険会社:
楽天生命
名称:
医療保険 楽天生命スマート
保障内容:
入院(日帰りから)・手術
先進医療:
1,000万円まで
オリコン:
対象外
特徴:
お手頃な保険料で病気やケガの入院費用を終身保障!

楽天生命 医療保険 楽天生命スマートは保険料が安いのは間違いないが!?

※楽天生命スマートは新規の申し込みを停止しました。後継は楽天生命 スーパー医療保険になります。
楽天生命は2013年に4月にアイリオ生命を楽天が完全子会社化して、社名を変更して誕生した保険会社だ。医療保険 楽天生命スマートは同社が販売する医療保険で、楽天生命ラブと共に保険料の安さで攻勢をかけてきた保険だ。以下、スマートの概要を記載し他社と比較する。

医療保険 楽天生命スマートの仕組みと主な保障内容・保険料

保障内容は入院・手術の給付金と先進医療給付金のみで、他の通院給付金・がん特約・七大疾病などの特約は付帯できない。先進医療給付金を外すことも不可能で非常にシンプルな構成になっている。唯一の柔軟性(選択できる点)といえば入院給付金が5,000円~15,000円まで1,000円単位で調整が可能なぐらいだ。

ただ、そのシンプルさ故に保険料の安さは間違いない。20~30代なら1,000円台、50代でも3,000円以下の保険料は他社より間違いなく安い(他社との比較は後述)さらに一部を除いたクレジットカードは保険料の支払いはポイントやマイルの対象外となっているが、楽天生命の場合は保険料の支払いを楽天カードにすることによって月額保険料の1%分が楽天ポイントになる。同じグループだからこそできる芸当で、ここまでくれば脱帽するしかない。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分がクレームを言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。

名称 メットライフ
やさしく
アメホ
みんなα
オリックス
新CURE
メディケア
フィット
アフラック
EVER
楽天生命
スマート
損ジャ
日本興亜
お守り
ライフネット
新じぶん
三井住友
あいおい
&LIFE A
年齢 ~80歳 ~80歳 ~75歳 ~75歳 ~85歳 ~80歳 ~75歳 ~70歳 ~80歳
入院日額
限度
\5,000~
60日
\3,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
通院日額
限度
\3,000~
30日
\1,500~
45日
\5,000
無制限※
- \2,500
30日
- \5,000
120日※
- \5,000
5年※
手術給付
入院
10万 5万 10万 5~20万 5~20万 2.5~5万 5~40万 5~15万 5~10万
手術給付
外来
10万
(2.5万)
5万
(1.5万)
10万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
- 5~40万
(2.5万)
- 5万
通算日数 1,095日 1,000日 1,000日※ 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日
先進医療 2,000万※ 1,000万※ 2,000万 2,000万円 2,000万※ 1,000万※ 2,000万 2,000万 2,000万
特約 ガン ガン
生活習慣
ガン
生活習慣
三大疾病
ガン
七大疾病
- - ガン
三大疾病
ガン
三大疾病
集中治療
三大疾病
ガン・介護
オリコン 4位 10位 3位 対象外 6位 対象外 7位 8位 ランク外
苦情率 0.78% - 0.31% 0.30% 0.82% 0.06% 0.82% 0.46% 0.24%
保険料
40歳
\2,740 \3,020 \3,377 \2,330 \2,470 \2,102 \2,057 \3,723
(\2,000)
\3,328
保険料
50歳
\3,786 \4,173 \5,170 \3,315 \3,683 \2,922 \2,957 \5,290
(\2,721)
\4,603
保険料
60歳
\5,315 \5,855 \7,842 \4,720 \5,472 \4,112 \4,307 \7,477
(\3,690)
\6,708
終身医療保険の比較表(メットライフ生命・アメホ みんなα・オリックス 新CURE・メディケア フィット・アフラックEVER・楽天生命スマート・損ジャ日本興亜・ライフネット新じぶん・三井住友あいおい)

上図で右から4番目の楽天生命スマートだが、入院日額は5,000円から1,000円単位で調整でき他社よりも柔軟性はあるが、通院給付金は存在しない。給付日数は入院で60日で、三大疾病だからといって日数が延長されるという特約も存在しない。通算給付日数も1,095日と他社と横並びの数字だ。その他では手術給付金は指定の病気だと10万で、それ以外だと5万円(入院必須)となり外来のみの手術では給付されない。先進医療給付金額も他社の半額の1,000万円で更新型(保険料が値上がりする可能性アリ)で、総じて保障の数字は他社に劣るといって差し支えないレベルだ。

オリコンでの評価は対象外だが、苦情率は低くなっている。ただ、設立(社名変更)から経過した期間が短いため参考外といえよう。そして保険料だが、他社と比較して間違いなく安く最安値圏だ。各保障が薄い点を考えれば当然の結果といえよう。ただ、NKSJと比較すると、外来の手術・先進医療給付金の額で劣るのに、保険料がほぼ同額のため、NKSJの方が割安な保険料といえる。

結論としては、間違いなく保険料は安いのだが、NKSJの方が僅かに安く保障も僅かに厚いとなると、保険料の安さが最重要の人でもNKSJを選択した方がベターだろう。ただ、楽天カードを保有している場合、60歳からだと楽天生命の方が保険料が安いのも確かだ。その意味では保障云々よりも安さ重視なら楽天生命にも出番は無くはない。とはいえ、オリコン・苦情率からして、安かろう悪かろうの典型的な保険である可能性も否定できない。検討するにしても、1~2年は様子見して顧客の満足度(特に保険料以外)で問題は無いのかを確認した方が無難だろう。