損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 フェミニーヌ/ 女性保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 フェミニーヌ
オススメ度:
2
保険会社:
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
名称:
フェミニーヌ
保障内容:
入院(日帰りから)・手術・退院・死亡
先進医療:
2,000万
オリコン:
7位
特徴:
生存給付金と女性が心配な病気による入院を重点保障する女性医療保険

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 フェミニーヌは見た目より保険料は安い?

フェミニーヌは損保ジャパン日本興亜ひまわり生命が募集・販売する女性保険だが、正確には医療保険に女性疾病特約・死亡保障などを付加した保険だ。以下、フェミニーヌの概要を記載し他社の女性保険と保障・保険料等で比較する。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 フェミニーヌの仕組みと保障内容・保険料・特約など

この保険の保障には、他社と同じく入院給付金・手術給付金があり、女性疾病で入院すると入院給付金は上乗せされる。不思議なことに、入院給付金が5,000円プランだと女性疾病だと5,000円の上乗せだが、7,000円のプランだと3,000円の上乗せに留まる点に注意したい。手術給付金は女性疾病で上乗せされることはなく、骨髄移植の場合のみ1回限定で別途で手術給付金が受け取れる。女性疾病で役に立つのは入院給付金のみといえる。

その他には生存給付金・退院給付金があり、前者は契約から3年おきに生存が確認されれば受け取れる給付金で、後者は入院後に無事に退院すれば受け取れる給付金だ。いずれもお得にに見えるが、その分だけ保険料は高くなっている(後述の図を参照)ためお得感は相殺される。また、死亡保険金が付加されており、死亡・高度障害となると保険金が受け取れる。死因が不慮の事故であれば死亡保険金ではなく災害死亡保険金となるため保険金は上乗せされる。一般的な定期保険などの死亡保険金と同様の仕組みで珍しいものではないが、これも保険料を上昇させている要因となっている。

次に、下図では女性保険を加入できる年齢、入院日額と給付日数、女性疾病時の入院日額と給付日数、通院日額と限度日数、入院と外来時の手術給付金、通算給付日数、先進医療給付金で比較した。顧客満足度ではオリコンの総合ランキングの順位で比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)

保険料は女性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の30歳・40歳・50歳の月額で比較した。その際には、女性疾病特約は元より先進医療給付金・通院特約を付加した。

名称 メディケア
女性専用
メットライフ
フレキシィ
アフラック
レディース
オリックス
レディ
東京海上
女性
楽天生命
女性
朝日生命
スマイル
損ジャ
フェミニーヌ
朝日
ハハの幸せ
年齢 ~75歳 ~75歳 ~85歳 ~75歳 ~75歳 ?歳 ~80歳 ~60歳 ?歳
入院日額
限度
\5,000~
60日※
\5,000
60日
\5,000~
60/120日
\5,000~
60日
\5,000
60日
- 9~15万
30回
\5,000~
180日※
\10,000
60日
入院日額
限度
(女性疾病)
+\5,000
60日※
+\5,000
60日
+\5,000
60日
+\5,000
60日
+\5,000
60日
1回10万
50回
+\5,000
60日
+\3,000~
180日
-
通院日額
限度
抗がん剤
のみ
\3,000
30日
\3,000
30日
\5,000
30日
- - - - -
手術給付
入院/外来
5~20万
(2.5万)
10万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
10万
(5万)
5万
(2.5万)
50万
(女性疾病)
2.5~5万
(特約)
10~40万
(5万)
10万
(5万)
通算日数 1,000日 1,095日 1,095日 1,000日 730日 2年に1回 1,095日 1,000日
先進医療 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 1,000万 - 2,200万※ 2,000万 2,200万
特約 女性疾病
7大疾病
ガン
通院
7大疾病
祝い金
通院
祝い金
三大疾病
ガン 乳がん再建
がん特約
五大疾病
乳房再建
死亡
入院継続
放射線
生存給付
退院祝い
死亡保障
二子祝金
死亡保障
満期
子供保障
オリコン - 6位 5位 1位 10位 - - 7位 -位
保険料
30歳
\2,532
(\2,992)
\2,612
(\2,834)
\1,934
(\2,240)
\1,967
(\2,802)
\2,368
(\3,240)
\1,510 \2,925 \4,786 \8,201
保険料
40歳
\3,184
(\3,864)
\2,882
(\3,176)
\2,284
(\2,635)
\2,177
(\3,317)
\2,703
(\4,405)
\1,710 \3,490 \5,113 \9,159
保険料
50歳
\4,357
(\5,232)
\3,572
(\3,971)
\3,074
(\3,593)
\2,842
(\4,287)
\3,423
(\5,875)
\2,130 \4,655 \6,481 \11,093
女性保険の保障・保険料の比較表(メディケア生命 メディフィットA女性専用パック・メットライフ フレキシィ・アフラック レディース・オリックス レディ・東京海上 女性保険・楽天生命・朝日生命スマイル・ライフネット 新じぶん・アメホ・損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 フェミニーヌ・朝日生命 ハハの幸せ)

上図で右から2番目の損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 フェミニーヌだが、まず契約できる上限年齢が他社よりも低い。保険料も相応に高くなるため他の保険を選択した方がいいが、一応は覚えておいた方がいいだろう。入院給付金は5,000~10,000円の幅で選択でき、給付日数は180日と他社より長めだ。その一方で通院給付金は存在せず、長期化する懸念がある通院をカバーできないのは痛い。手術給付金は手術以外に放射線治療まで含まれる点は悪くない。先進医療給付金は特約だが他社と相違ない内容となっている。

保険料は他社と比較して高額で、他社の最安値クラスの保険料の2~3倍の額だが、生存給付金を加味する必要がある。生存給付金は3年毎に75,000円受け取れるため、月額保険料で2,000円程度は生存給付金の分だと考えられる。それなら保険料は平均クラスの保険料と言えなくもない。

結論としては、生存給付金・死亡保険金を加味すれば保険料は見た目より安いが、通院保障が存在しないため微妙だ。退院祝い金が2.5~5万円受け取れるため、それで一定のカバーにはなるが、抗がん剤治療などの長引く通院の可能性を考慮すると心もとない。女性疾病の保障も入院給付金の上乗せだけとなると、女性保険として他社より特に有利とも言い難い。やはり微妙ということか。。。