日新火災 住自在/ 火災保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

日新火災海上保険 住自在
オススメ度:
2
保険会社:
日新火災海上保険
名称:
住自在(じゆうじざい)
基本補償:
火災以外は自由選択
サービス:
カギ・水廻りの補修
割引:
-
特徴:
自由自在に補償が選べる合理的な保険

日新火災 住自在は完全に自由自在ではないが悪くはない保険か!?

※日新火災の住自在はお家ドクターにリニューアルされました
住自在(じゆうじざい)は、東京海上グループの日新火災海上保険が販売してい自由設計型火災保険だ。日新火災は中堅クラスの損害保険会社ではあるが、他社には無い保険やサービスも販売している特徴的な存在だ。以下、日新火災 住自在の概要を記載し他社の火災保険と比較する。

まず基本補償だが、火災及び落雷・破裂以外のみで他の補償は自由に選択できる。例えば、マンションだから水災は不要、セコム・アルソックがあるから盗難は外すといった具合だ。それによって保険料を削り合理的な保険料にできるのが、この保険の最大のメリットだ。

日新火災 住宅安心保険の補償内容・付帯サービスなど

ただ、自由設計がウリとはいえ完全に自由ではない点に注意が必要だ。例えば風災と雪災はセットになっているため、どちらかだけ選択することはできない。沖縄在住なら台風による風災には備えたいが雪災は不要にしたいだろうがセットにせざるを得ない。さらにオートロックのマンションだから盗難は外したいが、上の階からの水濡れには一応備えたい人もセットにせざるを得ない。自由には限度があるということだ。

住宅のトラブルには応急サービスの「すまいのサポート24」があるが、カギの解錠・水廻りの応急処置程度がある程度だ。特約にも個人賠償責任補償・類焼補償といったベーシックなものがあるに留まる。自由設計という点以外に主だった特色は見受けられない。

次に下図で各社の火災保険を、火災・風災・水災・雪災・破損汚損・水漏れ・盗難などの補償内容が基本補償かオプションか、各種特約・災害の補償以外のサービス内容を比較した。保険料面では、各社のスタンダードプランで戸建・マンションの保険料を同一条件下で比較した。その際には保険期間10年で、戸建は木造H構造で評価額1,500万円、マンションはコンクリM構造で1,000万円と設定し家財の補償は無しとした。

名称 楽天損保
ホームアシスト
セコム損保
マイホーム
日新火災
住自在
東京海上
アシスト
三井住友海上
GKすまい
AIG損保
プロテクト
SBI損保
火災保険
損ジャ日本興亜
THEすまい
火災
風災 選択 選択
水災 選択 ワイドのみ 選択 選択 選択 選択 選択
雪災 選択 選択
盗難 選択 選択 選択 選択 選択
水濡れ 選択 選択 選択 選択 選択 選択
物体飛来 選択 選択 選択 選択 選択 特約 選択
破損汚損 選択 特約 選択 ワイドのみ 選択 特約 ベーシックのみ
特約 建替え費用
防犯費用
類焼
臨時費用
類焼
ドアロック
類焼
弁護士費用
臨時費用
類焼
事故費用
バルコニー
類焼
類焼
弁護士
日弁連
受託品
類焼
失火見舞い
損害防止
類焼
事故防止
サービス カギ水廻り
ガラス
エアコン
給湯器
セキュリティ
カギ
ガラス
カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り カギ水廻り
ガラス
電気ガス
カギ水廻り
税務法律
保険料
戸建て
\120,000 \95,020 \129,670 \180,710 \138,650 \102,920 \121,050 \153,120
保険料
マンション
\27,200 \16,990 \32,890 \26,440 \28,130 \21,270 \24,600 \30,280
火災保険・住宅総合保険の補償項目・特約・サービス・保険料の比較表(楽天損保・セコム損保・日新火災・東京海上日動・三井住友海上・AIG損保・SBI損保・損保ジャパン日本興亜)

上図で左から3番目の日新火災の住自在を他社比較すると、基本補償は前述の通りで特約や付帯するサービスにも特に目立った点はない。保険料のシミュレーション比較では、他社と同条件のベーシックプランでは保険料は平均ぐらいに位置する。人並みの補償では保険料が安くないことから、保険そのものが安いというわけではなさそうだ。あくまで自分で設計することで保険料を抑えていくしかない。

結論としては、自由度が高い火災保険を探している人には悪くなさそうだ。特に居住地によっては風災が不要、水災が不要、そもそも飛来物なんて来ないと割り切りができれば相応に保険料が節約できるためだ。ただ、保険そのものが安いわけではないため、補償を削った割には大して保険料が安くないという結果もあり得る。さらに同じ自由設計ならSBI損保の方が安い可能性がある点も見逃せない。とりあえず何が削れるか熟慮して他社と比較した方が良い。取捨選択するのが面倒だったり決めあぐねるならバランスの良い楽天損保、保険料を削るなら同じく選択式のAIG損保・SBI損保、補償に不安はあるが全労済やコープ共済も視野に入れると良いかもしれない。