イオンの自転車保険/ 自転車保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- イオン少額短期保険
- 名称:
- イオンの自転車保険
- 補償範囲:
- 自転車事故
- 賠償責任:
- 最大1,000万円
- 示談交渉:
- ナシ
- 特徴:
- イオンの自転車保険がサイクルライフをサポートします!
イオンの自転車保険は89歳まで更新できる点は評価できそうだが!
イオンの自転車保険は、イオンの子会社であるイオン少額短期保険が引き受け、親会社であるイオンが販売している保険だ。少額短期保険のため保険会社の保険より規模への懸念はあるが、一応はイオンが後ろ盾という点で安心感はある。以下、同社の自転車保険の概要を記載し他社比較する。
まず補償範囲だが、自転車事故に限らず交通事故全般がカバーされる。自転車事故以外のケガも補償され、第三者に損害を与えた場合の個人賠償責任も日常生活全般をカバーする。DeNAトラベルの自転車保険と同様に個人賠償責任は契約者の家族まで含まれるため、家族型を検討している人には保険料面でメリットになる。
注意すべきは個人賠償責任の保険金額で、最大1,000万円と他社よりも格段に少ない。自転車の高額賠償の事例では1億円に近い額もあるだけに、これでは心もとない。さらに死亡保険金は存在せず入院保険金のみとなっている。その代わりなのか、ひったくり被害に遭うと最大5万円の保険金が受け取れる。歩行中も対象だが、5万円という金額は何とも微妙だ。。。
保険料は基本的に年齢によって決まる。個人賠償責任を外せば保険料は年間1000円ほど安くなるが、それでは元も子も無い。ただ、他社は新規加入・継続は69歳までとしているのに対して、イオンは新規加入こそ他社同様に69歳だが、更新可能な年齢は89歳までと幅広い。70歳を超えると自動車免許の返納して自転車に切り替える人もいる。高齢になればケガをする可能性が高まる点を考慮すれば、89歳まで継続できる点は評価に値する。
次に、下図で各社の自転車保険を、補償範囲・補償対象・個人賠償責任・死亡保険金・手術保険金・入院日額・通院日額で比較した。さらに事故時の話し合いを考慮して、示談代行サービス・弁護士費用の有無も比較した。保険料面では、各社が設けるプランの中で最もスタンダードなものを採用し、家族型ではなく一般的に保険料が安価な個人型の金額を、月払い・年払いの金額で比較した。
名称 | au バイクル |
au バイクルB |
セブン 自転車 |
三井住友 サイクル |
あいおい タフ自転車 |
イオン 自転車 |
ジャパン 少額短期 ちゃりぽ |
朝日火災 サイクル |
楽天 超かんたん |
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補償範囲 | 交通事故 | 日常生活 | 交通事故 | 交通事故 | 交通事故 | 交通事故 | 交通事故 | 交通事故 | 交通事故 |
補償対象 | 本人/家族 /親族 |
本人/家族 /親族 |
本人/夫婦 / 家族 |
本人/夫婦 /家族 |
本人/夫婦 /家族 |
本人 一部家族 |
本人/家族 | 本人/家族 | 本人/夫婦 /家族 |
個人賠償 | 2億~ | 2億~ | 3億 | 3億 | 1億 | 1,000万 | 1,000万~ | 1億 | 1億 |
死亡 保険金 |
250万~ | 250万~ | 290万 | 290万~ | 150万~ | - | 300万~ | 100万~ | 100万 |
入院日額 | 4,000円~ (8,000円~) |
4,000円~ (8,000円~) |
4,000円 | 4,000円~ | 3,000円~ | 4,000円 | 6,000円 | 1,000円~ | 1,500円 |
通院日額 | 0円~ | 0円~ | - | 0円~ | 3,000円~ | - | 0円~ | - | 0円~ |
手術 | 2万~ (4万~) |
2万~ (4万~) |
2万~ | 2万~ | - | - | 0円~ | - | 7,500円~ |
示談 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | △ | ○ | ○ |
弁護士 | ○※ | ○※ | - | - | ○ | - | - | - | - |
保険料 (月額) |
600円 (360円) |
1,360円 (720円) |
350円 | 602円 (332円) |
670円 | 295円 | 293円 (240円) |
251円 | 170円 |
保険料 (年額) |
6,560円 (3,920円) |
14,890円 (7,950円) |
4,160円 | 7,230円 (3,990円) |
7,640円 | 3,550円 | 3,520円 (2,900円) |
3,020円 | 1,960円 |
上図で右から4番目のイオンの自転車保険だが、各保険金は個人賠償の額が他社の10分の1(少額短期保険は1,000万までしか支払えない制度となっている)と少なく、死亡保険金や通院保険金は存在しない。入院保険金は悪くはない額だが、それだけでは厳しい。さらに示談交渉サービスも付帯していない。ここまで補償を削っているとなると、保険料に期待するしかない。
その保険料だが、年額3,550円(月額換算で295円)で他社比較すると安価な部類に入る。しかし、同じく個人賠償責任が家族にまで及ぶDeNAトラベルと比較して、保険料こそ近いが個人賠償・手術給付金で劣る。入院日額は上回るが、示談代行も無いことを考えると、これが少額短期保険の限界なのかもしれない。。。
結論としては、保険料・補償内容からして特にオススメできる保険ではない。個人プランで家族にまで個人賠償責任の補償を求めるにしても、DeNAトラベルの方が分が良い。また、それなら自動車保険・火災保険などに個人賠償責任の特約を付ける手もある。ただし、この保険は更新年齢が89歳までと幅広いため、高齢で加害者となって事故の賠償を補償するよりも、転倒して長期入院となるリスクを懸念しているなら一応は検討の余地がある。