au損保 自転車向け保険 Bycle(バイクル)/ 自転車保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

au損保 あ・う・て自転車向け保険 「じてんしゃ Bycle(バイクル)
オススメ度:
4
保険会社:
au損害保険
名称:
自転車向け保険 「じてんしゃ Bycle(バイクル)」
補償範囲:
交通事故全般
賠償責任:
2億円~
示談交渉:
アリ
特徴:
自転車に乗る人に必要な補償を考えたらこうなりました!

au損保 じてんしゃ Bycle(バイクル)には相当充実した自転車の補償がある!

au損保 自転車向け保険「Bycle(バイクル)」は2013年10月から販売が開始されて以来、一定の人気を集めている自転車保険だ。補償を拡大させたバイクルベスト、70歳以上を対象にしたバイクルSもある。以下、同社の自転車保険の概要を記載し他社と比較する。

まず補償範囲だが、自転車事故に限らず交通事故全般がカバーされる。他社の自転車保険も多くは交通事故をカバーしているため特に珍しくはない。交通事故で被害者となると受け取れる保険金は、ブロンズ・シルバー・ゴールドコースのどれを選ぶかで異なる。共通するのは死亡保険金・入院保険金・個人賠償責任で、シルバー・ゴールドコースにすると入院一時金と通院保険金が付帯する。ゴールド限定で法律相談・弁護士費用の補償も付帯する。

au損保 あ・う・て自転車向け保険 「じてんしゃ Bycle(バイクル)の保険料・保険金・補償内容・サービスなど

ここまでは他社と似通っているが、バイクルの最大の特徴に自転車事故に限り2倍になる点がある。ブロンズの入院日額4,000円は他社と比較しても平均的だが、こと自転車事故に関しては抜きん出た数字(後述の図を参照)となる。逆に事故の加害者の場合には個人賠償責任が問題となる。こちらもシルバー以上にすれば増額されるが、自転車事故の高額賠償は概ね1億円以下のためブロンズで十分だ。コース選びは入院保険金・通院保険金の有無で判断すればいいが、自転車事故の最大のネックは高額賠償だと考えればブロンズでも十分だろう。

また、ヘルメット着用中なら死亡保険金が上乗せされるが上乗せ額は小さい。注意喚起か死差益の増加の意味合いの方が強いだろう。それよりは全てのコースに付帯しているロードサービスに注目だ。年4回の制限があるが、事故に合わなくとも自転車を自分の指定地まで搬送してくれる。パンクやチェーンが外れて自走不能になった場合も利用できるのは大きい。ただ、自宅から1km以上は離れている場所から50kmまで搬送無料という点に注意が必要だ。

次に、下図で各社の自転車保険を、補償範囲・補償対象・個人賠償責任・死亡保険金・手術保険金・入院日額・通院日額で比較した。さらに事故時の話し合いを考慮して、示談代行サービス・弁護士費用の有無も比較した。保険料面では、各社が設けるプランの中で最もスタンダードなものを採用し、家族型ではなく一般的に保険料が安価な個人型の金額を、月払い・年払いの金額で比較した。

名称 au
バイクル
au
バイクルB
セブン
自転車
三井住友
サイクル
あいおい
タフ自転車
イオン
自転車
ジャパン
少額短期
ちゃりぽ
朝日火災
サイクル
楽天
超かんたん
補償範囲 交通事故 日常生活 交通事故 交通事故 交通事故 交通事故 交通事故 交通事故 交通事故
補償対象 本人/家族
/親族
本人/家族
/親族
本人/夫婦
/ 家族
本人/夫婦
/家族
本人/夫婦
/家族
本人
一部家族
本人/家族 本人/家族 本人/夫婦
/家族
個人賠償 2億~ 2億~ 3億 3億 1億 1,000万 1,000万~ 1億 1億
死亡
保険金
250万~ 250万~ 290万 290万~ 150万~ - 300万~ 100万~ 100万
入院日額 4,000円~
(8,000円~)
4,000円~
(8,000円~)
4,000円 4,000円~ 3,000円~ 4,000円 6,000円 1,000円~ 1,500円
通院日額 0円~ 0円~ - 0円~ 3,000円~ - 0円~ - 0円~
手術 2万~
(4万~)
2万~
(4万~)
2万~ 2万~ - - 0円~ - 7,500円~
示談 -
弁護士 ○※ ○※ - - - - - -
保険料
(月額)
600円
(360円)
1,360円
(720円)
350円 602円
(332円)
670円 295円 293円
(240円)
251円 170円
保険料
(年額)
6,560円
(3,920円)
14,890円
(7,950円)
4,160円 7,230円
(3,990円)
7,640円 3,550円 3,520円
(2,900円)
3,020円 1,960円
自転車保険の比較表(auバイクル・セブン・三井住友・あいおい・イオン・ちゃりぽ・朝日火災・楽天)

上図で1番左のau 自転車保険バイクルは、他社と比較すると通院保険金が設定でき、手術給付金が自動付帯である点で補償は他社より厚めだ。さらに既述の通り、自転車事故に限っては2倍になるため保険金額ではトップだ。また、弁護士費用補償が利用でき、示談代行で交渉が捗らず訴訟となった場合の安心感もある。ただ、弁護士費用補償が利用できるのはゴールドコースだけのため、付帯しようとすると保険料が一気に跳ね上がるため注意が必要だ。

保険料はシルバーコースで月額600円(年額6,560円)で、ブロンズコースなら月額360円(年額3,920円)となる。ブロンズコースなら、かろうじて他社と同額程度といえるが、シルバーコースだと明らかに他社より高い。自転車事故で補償内容が2倍・自転車ロードサービスがある分の差額と考えるしかないか。

結論としては、自転車事故で充実した補償内容を求める人、自転車で長距離を移動する人ならオススメだ。自転車事故で保険金が2倍になる点が補償では大きい。さらにロードサービスがあるため、ロードバイクで自転車ツーリングが趣味の人にも悪くない。ただ、通院保険金・弁護士費用の面ではあいおいが勝るため、あいおいも併せて検討した方が良いだろう。また、格安・激安の自転車保険を探している人は、バイクル以外の他社の自転車保険を検討した方がいい。