朝日火災 サイクルアシスト/ 自転車保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- 朝日火災海上
- 名称:
- ラクラクWEBサイクルアシスト
- 補償範囲:
- 交通事故
- 賠償責任:
- 1億円
- 示談交渉:
- アリ
- 特徴:
- 相手への賠償責任・ご自身のケガの備えをセット
朝日火災 自転車の保険は保険料が他社より安いのは確か!
朝日火災の自転車保険は、かつては交通傷害保険(スーパーガード保険)に自転車事故向けの特約を付けた保険でしかなかった。しかし、2016年2月に大幅リニューアルを行い、同社にとって初のインターネット完結型の自転車「サイクルアシスト」の発売を開始した。以下、同社の自転車保険の概要を記載し他社と比較する。
まず補償についてだが、契約者が自転車事故に限らず交通事故全般で死亡保険金・入院保険金が受け取れる。一方で個人賠償責任は契約者を含めた家族の誰かが、他人にケガ等で損害を与えると最大1億円が支払われる。前者は契約者のみに限定され、後者は家族も含まれる点がポイントだ。前者を契約者以外にも広げたいなら夫婦型・家族型を選択する必要がある。
選べるプランは基本・安心・充実タイプの3つに分かれる。基本から安心・充実タイプにランクアップしても基本的に保険金額がアップするだけで、通院保険金などの補償が追加されることはない。また、賠償責任の額も1億円で据え置かれている。
このシンプルさは実はリニューアル前も同様で、ほぼ中身は変わっていないともいえる。ただ、リニューアル前には安心タイプより保険料が安い基本タイプが無かった。他社の格安の自転車保険に追随してリリースしたという印象が強い。
次に、下図で各社の自転車保険を、補償範囲・補償対象・個人賠償責任・死亡保険金・手術保険金・入院日額・通院日額で比較した。さらに事故時の話し合いを考慮して、示談代行サービス・弁護士費用の有無も比較した。保険料面では、各社が設けるプランの中で最もスタンダードなものを採用し、家族型ではなく一般的に保険料が安価な個人型の金額を、月払い・年払いの金額で比較した。
名称 | au バイクル |
au バイクルB |
セブン 自転車 |
三井住友 サイクル |
あいおい タフ自転車 |
イオン 自転車 |
ジャパン 少額短期 ちゃりぽ |
朝日火災 サイクル |
楽天 超かんたん |
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補償範囲 | 交通事故 | 日常生活 | 交通事故 | 交通事故 | 交通事故 | 交通事故 | 交通事故 | 交通事故 | 交通事故 |
補償対象 | 本人/家族 /親族 |
本人/家族 /親族 |
本人/夫婦 / 家族 |
本人/夫婦 /家族 |
本人/夫婦 /家族 |
本人 一部家族 |
本人/家族 | 本人/家族 | 本人/夫婦 /家族 |
個人賠償 | 2億~ | 2億~ | 3億 | 3億 | 1億 | 1,000万 | 1,000万~ | 1億 | 1億 |
死亡 保険金 |
250万~ | 250万~ | 290万 | 290万~ | 150万~ | - | 300万~ | 100万~ | 100万 |
入院日額 | 4,000円~ (8,000円~) |
4,000円~ (8,000円~) |
4,000円 | 4,000円~ | 3,000円~ | 4,000円 | 6,000円 | 1,000円~ | 1,500円 |
通院日額 | 0円~ | 0円~ | - | 0円~ | 3,000円~ | - | 0円~ | - | 0円~ |
手術 | 2万~ (4万~) |
2万~ (4万~) |
2万~ | 2万~ | - | - | 0円~ | - | 7,500円~ |
示談 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | △ | ○ | ○ |
弁護士 | ○※ | ○※ | - | - | ○ | - | - | - | - |
保険料 (月額) |
600円 (360円) |
1,360円 (720円) |
350円 | 602円 (332円) |
670円 | 295円 | 293円 (240円) |
251円 | 170円 |
保険料 (年額) |
6,560円 (3,920円) |
14,890円 (7,950円) |
4,160円 | 7,230円 (3,990円) |
7,640円 | 3,550円 | 3,520円 (2,900円) |
3,020円 | 1,960円 |
上図で右から2番目の朝日火災のサイクルベストだが、各保険金額で他社比較すると個人賠償責任の額が1億で最低限の額はある一方で、基本タイプだと死亡保険金・入院日額は他社よりも少額だ。さらに通院保険金・手術給付金も存在しない。これをケガ等に対する補償が薄いと考えるか、それとも最低限はあると考えるか。。。
保険料は基本タイプだと他社と比較して安い。補償が薄いのだから当然といえば当然かもしれない。とはいえ、限界まで保険料を引き下げている楽天には及ばない。逆に安心タイプにランクアップしても、他社のように何かしら追加されない点で保険料は無駄ともいえ、基本タイプ一択といえる。
結論としては、基本タイプなら検討の余地アリだ。ほぼ死亡保険金・入院保険金はオマケで、個人賠償1億円だけ設定したい人には良いだろう。ただ、楽天の方が保険料は安く、保険料を最も重視するなら楽天で決まりだ。また、個人賠償責任補償は自動車保険・火災保険に特約として付けられるため、そちらの方が結果的に保険料の節約になる可能性がある。一方で、補償を重視するならバイクル・あいおいを検討した方がいいだろう。