DeNAトラベル 自転車の責任保険/ 自転車保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

オススメ度：

2

保険会社：

DeNAトラベル（チューリッヒ）

名称：

自転車の責任保険（交通事故傷害保険）

補償範囲：

交通事故

賠償責任：

1億円～

示談交渉：

アリ

特徴：

ひと月にすれば300円で1億円の賠償責任補償

DeNAトラベル 自転車の責任保険は他社に保険料の安い似た保険が・・・？

DeNAトラベル（旧エアーリンク）は保険会社ではなく保険代理店に過ぎず、総合保険センターというＨＰで保険を募集している。また、保険の引き受けはエース損保だったが、買収・合併によりChubb保険となったのを機にチューリッヒが引き受けている。以下、DeNAトラベルの自転車保険の概要を記載し他社と比較する。

まず補償範囲は基本的にエアーリンクの頃から変わっていない。他社の多くの自転車保険と同じく自転車事故に限らず交通事故全般がカバーされる。ただ、入院保険金・手術保険金はあるが、死亡すると受け取れる死亡保険金は無くなった。他人にケガを負わせると保険金が被害者に支払われる個人賠償責任はある。

さらに注意すべきは、ケガ関連の保険金と個人賠償責任の補償対象が異なる点だ。つまり契約者本人がケガをしたら入院保険金等が受け取れるが、家族がケガをしても受け取れない。他人にケガをさせた場合等、契約者以外の家族が加害者でも保険金は支払われるということだ。

他社の自転車保険の個人プランでは契約者本人だけが個人賠償責任の対象となるため、家族プラン希望で個人賠償だけカバーしたい人にとっては他社より保険料は得だ（後述の図を参照）ちなみに家族とは契約者と同一生計である必要があり、自分の子供であっても独立して別生計だと家族には含まれない。

次に、下図で各社の自転車保険を、補償範囲・補償対象・個人賠償責任・死亡保険金・手術保険金・入院日額・通院日額で比較した。さらに事故時の話し合いを考慮して、示談代行サービス・弁護士費用の有無も比較した。保険料面では、各社が設けるプランの中で最もスタンダードなものを採用し、家族型ではなく一般的に保険料が安価な個人型の金額を、月払い・年払いの金額で比較した。

上図で真ん中のDeNAトラベルの自転車保険だが、基本コースなら個人賠償は１億となる。一般的に自転車の高額賠償は１億円以下のため１億でも十分だろう。冒頭でも記述したように死亡保険金はなく、入院日額・手術給付金も他社よりも圧倒的に少額だ。エアーリンクの頃は入院日額3000円と死亡保険金305万円があっただけに、保険料は据え置きで一段と補償を縮小させたことになる。重ねてになるが、ケガ関連は契約者のみが対象となる。

保険料は基本コースなら月額300円・年額3,600円で、他社と比較すると安い部類に入る。さらに他社の個人プランは契約者本人しか個人賠償責任の対象にならないが、DeNAトラベルは家族も対象となる。例えばau損保のバイクルのブロンズコースは、個人プランの月額360円が家族プランだと月額740円の２倍になる。入院保険金などはオマケと考えれば、保険料は相当に安いことになる。ちなみに保険料が２倍の充実コースもあるが、受け取れる保険金の項目も増えないため価値はない。

結論としては、事故による高額賠償に備えて家族プランを検討している人には悪くない。とりあえず家族まるごと高額賠償に備えられるからだ。ただ、同じような保険には朝日火災・楽天超かんたん保険があり、それらの方が保険料が安い。保険料重視の人は楽天を検討した方が良いだろう。また、それを求めるなら自動車保険・火災保険の個人賠償責任特約でもカバーできるため、そちらも併せて検討した方が賢明だ。その一方で、個人で自転車事故をカバーしたい人や、手厚い補償を求める人は他社の自転車保険を検討した方がいい。

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