NTTグループカード/ 公共料金・通信費の節約・ポイント獲得での割引の比較
- オススメ度:
- 名称:
- NTTグループカード
- 年会費:
- 無料 ※WEB明細の利用が条件
- 別途年会費:
- なし
- ポイント:
- なし(おまかせキャッシュバックコース選択時)
- キャッシュバック:
- NTTグループの料金を1.5%~60%キャッシュバック
- ボーナス:
- なし
NTTグループカードは期待外れのキャッシュバック額になる?
NTTグループカードは、NTTグループで金融分野の中核となっているNTTファイナンスが発行しているカードで、ブランドはVISA/MasterCardから選ぶことができる。キャッシュバックの仕組みは少し複雑で、カードの合計利用額によって、NTTグループに支払った金額をキャッシュバックされる。
例えば、NTTドコモの携帯料金が月8,000円で、カード利用額が月5万円であれば、月に240円がキャッシュバックされ、1年で2,880円バックとなる。ポイントはNTTグループに含まれる企業で、ドコモやNTT東日本以外のNTTの冠が付いていないniftyやBIGLOBEのプラバイダ料金も割引の対象となる。以下、携帯料金・公共料金を削減・キャッシュバックできるカードを数字・サービスで比較した。
さて、このカードで注目すべきサービスは下記3点が挙げられる。
- ・NTTグループの料金がキャッシュバック
- ・出光のガソリン料金が値引き
- ・NTTグループ料金おまとめサービス
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・ポイントコースとキャッシュバックコースの選択制
- ・キャッシュバック対象のNTT料金は上限15,000円まで
- ・他社比較シミュレーションでは、キャッシュバック額は他社に劣る(後述)
まずキャッシュバックについてだが、1ヶ月のカード利用額が0円~60万円までの間でキャッシュバック率が決まり、その率に応じてNTTグループに支払った金額が戻ってくる。注意したいのは、キャッシュバック対象額の上限が15,000円という点だ。仮に夫婦で携帯料金が8,000円×2で16,000円でも15,000円で計算される。そのため月5万の利用ならば450円、月7万であれば675円がキャッシュバックの上限となる。
また、上記とは別に出光で月1千円以上の給油をした翌月から、リッター毎に2円割引が適用される割引きがある。給油しない月があるならば、年会費無料で無条件でリッター毎に2円割引きになる「出光まいどプラスカード」の方が良いだろう。
さらに、NTTグループのカードのためNTT東日本・西日本・ドコモの支払いを申込用紙1枚で申し込みが可能になる「NTTグループ料金おまとめサービス」がある。一方で注意したいのが、ポイントコースとキャッシュバックコースの選択制となっている点で、同時に両方のメリットを受けることはできない。また、前述したようにキャッシュバック対象金額が上限15,000円になっているため、想定よりも得にならない場合も多いため注意したい。他社カードではカード全体の利用額が数%の割引になるカードも存在しているためだ(他社カードとの比較は下記)
次に、他社カードと年会費・キャッシュバック率・ポイント還元率・入会や利用額ごとのボーナス等を比較した。さらに年間50万円/100万円を使用した場合のキャッシュバック額、左記から年会費を差し引いた金額を比較した。計算にあたっては、各カードで携帯料金支払いでポイント2倍や、電気ガス代支払いのキャッシュバック率が上昇といったサービスがある。そのため一般的な平均値を採用し、下記の計算式で計算した。
1ヶ月の携帯料金=8,000円, 電気代=8,000円, ガス代=4,000円
キャッシュバック額=(携帯\8,000 × 50万時のキャッシュバック率)
上記に年会費を加味=(携帯\8,000 × 50万時のキャッシュバック率) - 年会費
上図の通り「NTTグループカード」は他社カードと比較すると、キャッシュバックされる金額は中の下といったところだ。これは他社カードでは、カード利用額の全体からキャッシュバックするのに対して、このカードはあくまでNTTグループに支払った金額分しかキャッシュバックの対象としないためだ。
仮に、携帯+プロバイダで15,000円に到達したとしても、年間50万のカード利用ならキャッシュバック額は5,500円程度となり、やはり他社の数字には劣る。もしも、NTTグループカードの1ヶ月の利用額が20万円(年間240万程度)を超えれば、バック率が18%まで跳ね上がるため他社カードを抜くことは可能だが、月20万円のカード利用は大抵の人には非現実的な話だ。
結論としては、NTTグループカードを月20万は利用する奇特な人なら保有しても良いが、それ以外の人は手を出さない方が無難だ。キャッシュバック率は高く感じられるが、割引対象となる金額が15,000円までとなっているため、大抵の人は期待外れのキャッシュバック額になるだろう。
純粋にキャッシュバック額を追求するのであれば、「さくらTYPE SELECT」か「シティ キャッシュバックカード」を検討したい。特にシティは年会費が必要になるが、edy/Suica/ICOCAなどの電子マネーのチャージでもキャッシュバック対象になる。ほぼ現金として利用できる電子マネーを1%強の割引でチャージできるのは非常にお得だ。