出光まいどプラスカード/ ガソリン代の節約・お得度でクレジットカードを比較

出光まいどプラスカード
オススメ度:
3
名称:
出光まいどプラスカード・出光mydoPlusカード
石油会社:
出光興業・出光クレジット
年会費:
無料※値引きプラスサービスは525円
ロードS:
787円・1,575円でグレードアップ
L値引き:
リッターあたり2円
ボーナス:
特に無し

出光まいどプラスカードはライトユーザーで給油も少なめであれば最強か?

出光まいどプラスカードは、出光興業の子会社である出光クレジットが発行しているカードで、出光のガソリンスタンドで割引きやポイント付与を受けられる。出光カードはゴールド系などを含めて5種類あり、その中でもランクはノーマルの出光カードと同様に低い位置づけになっている。

年会費は無料だが、ガソリン代で更なる値引きをうけようとすると「値引きプラスサービス」の525円が必要になる。また、ガソリン代が値引きされる「ね~びきコース」とポイントが獲得できる「た~まるコース」が選択できるが、今回はね~びきコースを選択した場合で、値引きサービスを申し込んだ状態で、他社カードとサービスと数字面で比較した。

さて、このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記4点。

  • ・いつでも利用額に関係なく2円/L値引き
  • ・西友・リヴィン・サニーでの利用で会計5%割引
  • ・年会費1,050円を追加することで「出光ハウスサービス」を受けられる
  • ・申し込みでカード利用額によってガソリン代をさらに値引き

逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点。

  • ・ガソリン代の値引きは月間で300リットルまで
  • ・ロードサービスは全て有料
  • ・他社比較シミュレーションでは、ライトユーザーには効率的な値引き(後述)
まいどプラスの値引きサービス

このカードの大きな特徴が、月の利用額に関係なく常にガソリンを2円/Lの割り引きが受けられる点だ。さらに入会月には5円/Lの割り引きが受けられる。

最近では、利用額に関わらず値引きが受けられるカードは少ないため貴重なカードといえる。ただし、利用額によっては損をすることもある(詳細は後述)

また、特筆すべき点として、西友・リヴィン・サニーでの買い物では5%割引きが適用されるのが、地味にありがたい。紙でなくウェブ明細にすることで300円割引きもある。また、1,050円が必要になるが「出光ハウスサービス」で鍵を紛失した際の自宅の鍵開けや、水漏れなどを無料で処置してくれるが、不要な人も多いだろう・・・。さらに月額525円を支払うことでカードの月額利用額によって、3万円以上でリッターあたり追加で1円の値引き、5万円でリッターあたり3円の値引きを受けられる(他社との値引きの比較は後述)

一方で、値引きが適用されるのは、月間で300リットルまでとなるため注意したい。大抵の自動車ユーザーは、そこまで給油することはないだろうが、相当の距離を走る人は注意したい。また、一部の出光カードではロードサービスが無料で付帯されているが、このカードには付帯されていない。

次に、他社カードと年会費・無条件のリッター値引き・利用額毎のリッター値引き・ロードサービス等を比較した。さらにカードをショッピングなどで月間5万円・10万円をショッピングで使用し、1万円分・2万円分の給油をした場合の、年間値引き額を比較した。その際、全国の平均的なレギュラーガソリン価格である153.8円/Lで計算し、ガソリン価格は変動しないものとして下記計算式でシミュレーションした。また、月5万のショッピングの場合の年会費との差額も計算した。
年間値引き額={ (\10,000÷153.8)×L値引き×12ヶ月} -その他の特殊な割引
※L値引きは、無条件の値引きと利用額毎のボーナス値引きを足した数字

名称 出光
カード
出光
mydoPlus
ENEOS
カードC
ENEOS
NICOS
Shell
Starlex
コスモ
オーパス
コスモ
トリプル
JCB
ドライバ
プラス
NICOS
シナジー
P-one
Flexy
外観 出光カード(出光クレジット) 出光まいどプラスカード ENEOSカードC(キャッシュバック) ENEOSカード(NICOS) シェル スターレックスカード コスモ・ザ・カード・ハウス/オーパス コスモ・ザ・カード トリプル VISA/JCB/Master JCBドライバーズプラスカード NICOS シナジーカード P-one Flexy
初年度
年会費
無料 無料 無料 無料 無料 無料 \1,312 無料 無料 無料
年会費 \1,312 無料※ \1,312 \1,312 \1,312※ 無料 \1,312 \1,312 \2,100※ 無料
L値引き - \2 - - - - - - - -
月5万
値引き
5円/L 3円/L 5円/L 4円/L 3円/L - \400 5% 5円/L 1%
月10万
値引き
10円/L 6円/L 7円/L 7円/L 7円/L - \900 10% 7円/L 1%
ロード
サービス
初年無料 787円 無料 無料 - - - - - -
値引き
限界L
150L 100L
300L
150L 150L 300L 無制限 無制限 無制限 300L 無制限
月5万
1万給油
\4,201 \4,201 \3,901 \3,121 \4,201 \3,121 \4,800 \6,000 \3,901 \6,000
月10万
2万給油
\15,905 \12,259 \10,923 \10,923 \10,923 \6,242 \10,800 \24,000 \10,923 \12,000
年会費
値引き
差額
\2,889 \4,201 \2,589 \1,809 \2,889
(\4,201)
\3,121 \3,488 \4,688 \1,801
\3,901※
\6,000
ガソリン代を節約・得できるカードの比較表(出光カード・出光mydoPlus・ENEOSカードC・ENEOSカード NICOS/Shell Starlex・コスモカードオーパス・コスモ トリプル・JCBドライバープラス・NICOSシナジー・P-one Flexy)

上図の通り「出光まいどプラスカード」はコスモカード・トリプルには劣るが、石油系カードの中では優秀な部類だ。同じ出光の「出光カード」と比較すると、月5万円のショッピング利用であれば値引き額に差は生じないが、月に10万円以上を引き落とすと値引き額では劣る。ただし「出光カード」は年会費が1,312円が必要なため、月5万ショッピング利用で1万円分の給油だと、まいどプラスの方がお得になる。また、このカードはJCBドライバーズプラスやP-oneFlexyには値引き額では劣る。特に、月額利用が大きく給油量も大きくなるほど差が広がるため注意したい。

結論としては、利用額に関係なく割引きされるため出光を使っているが、頻繁には給油をしないライトユーザーにはオススメだ。もしくは引き落とし額が9万円以下であればオススメできそうだ。その場合には525円の年会費の「値引きサービスプラス」を申し込んだ方がお得だ。

「出光カード」と比較すると、月3万~8万のショッピング利用であれば値引き額が同額のため、年会費が安価なだけ「まいどプラス」の方が有利だ。しかし、月に10万以上の引き落としなら、値引き額は出光カードの方が有利なのは覚えておきたい。出光ゴールド系のカードも存在しているが、値引き額は変わらないため、付帯サービスを魅力的に感じなければ入会する必要は無い。また、出光にこだわらずガソリンスタンドを利用している人であれば、JCBドライバーズプラスか、反則に近いがP-oneFlexyを検討したい。