ENEOSカード NICOS/ ガソリン代の節約・お得度でクレジットカードを比較

ENEOSカード NICOS
オススメ度:
2
名称:
ENEOSカード NICOS
石油会社:
ENEOS(JX日鉱日石エネルギー)
年会費:
1,312円 ※2010年10月より無料条件を廃止
ロードS:
無料付帯
L値引き:
月額利用額によって増減 ※2010年10月より無条件L値引きは廃止
ボーナス:
特に無し

ENEOSカードNICOSは無料ロードサービス狙いでもガス代割引がイマイチ!

ENEOSカード NICOSは、JX日鉱日石エネルギーのガソリンスタンドであるENEOSで利用できるカードで、ガソリン代の割引き等を受けられる。ENEOSカードは幾つかの種類があるが、ENEOSカードCPSという3つのカテゴリに分かれているカードとは、完全に独立したカードだ。ちなみにCPSは、Cがキャッシュバック、Pはポイント、Sはスタンダードを意味している。さておき、このENEOSカードNICOSを他社カードとサービスと数字面で比較した。

このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記4点。

  • ・24時間のロードサービスが無料
  • ・カーコンビニ倶楽部の修理費用が5%割引
  • ・カード利用額によってガソリン代値引き

逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点。

  • ・ガソリン代の値引きは月間で150リットルまで
  • ・灯油は1円/Lで固定
  • ・他社比較シミュレーションでは、値引きは少額でイマイチ(後述)
ENEOSカードNICISのガソリン代割引比率

まず、このカードは他のENEOSカードと同様に、無料のロードサービスが付帯している。レッカー移動・キーでの閉じ込み対応等をしてくれる。他社では出光が有料で付帯しているが、ゴールドカードを除けば無料なのはENEOSのみだ。また、カーコンビニ倶楽部での修理は5%割引になる。

ガソリン代割引は1ヶ月毎のカード利用額によって変動するが、他社同様に灯油は据え置きだ。他社と比較した場合の値引き額の優劣は後述する。

一方で、値引きが適用されるのは、月間で150リットルまでとなるため注意したい。大抵の自動車ユーザーは、そこまで給油することはないだろうが、相当の距離を走る人は注意したい。特に、家族で複数の自動車を通勤等で利用している場合、家族カードを利用して割引きを受けると、MAX制限の150リットルに達してしまう可能性があるため、事前に自分の使用量を確認しておいた方がいい。ちなみに150リットルは、全国平均のガソリン価格(153.8円 ※2012年現在)で割ると2万円強となっている。月間でガソリン代が2万円に到達しそうな人は要注意だ。

次に、他社カードと年会費・無条件のリッター値引き・利用額毎のリッター値引き・ロードサービス等を比較した。さらにカードをショッピングなどで月間5万円・10万円をショッピングで使用し、1万円分・2万円分の給油をした場合の、年間値引き額を比較した。その際、全国の平均的なレギュラーガソリン価格である153.8円/Lで計算し、ガソリン価格は変動しないものとして下記計算式でシミュレーションした。また、月5万のショッピングの場合の年会費との差額も計算した。
年間値引き額={ (\10,000÷153.8)×L値引き×12ヶ月} -その他の特殊な割引
※L値引きは、無条件の値引きと利用額毎のボーナス値引きを足した数字

名称 出光
カード
出光
mydoPlus
ENEOS
カードC
ENEOS
NICOS
Shell
Starlex
コスモ
オーパス
コスモ
トリプル
JCB
ドライバ
プラス
NICOS
シナジー
P-one
Flexy
外観 出光カード(出光クレジット) 出光まいどプラスカード ENEOSカードC(キャッシュバック) ENEOSカード(NICOS) シェル スターレックスカード コスモ・ザ・カード・ハウス/オーパス コスモ・ザ・カード トリプル VISA/JCB/Master JCBドライバーズプラスカード NICOS シナジーカード P-one Flexy
初年度
年会費
無料 無料 無料 無料 無料 無料 \1,312 無料 無料 無料
年会費 \1,312 無料※ \1,312 \1,312 \1,312※ 無料 \1,312 \1,312 \2,100※ 無料
L値引き - \2 - - - - - - - -
月5万
値引き
5円/L 3円/L 5円/L 4円/L 3円/L - \400 5% 5円/L 1%
月10万
値引き
10円/L 6円/L 7円/L 7円/L 7円/L - \900 10% 7円/L 1%
ロード
サービス
初年無料 787円 無料 無料 - - - - - -
値引き
限界L
150L 100L
300L
150L 150L 300L 無制限 無制限 無制限 300L 無制限
月5万
1万給油
\4,201 \4,201 \3,901 \3,121 \4,201 \3,121 \4,800 \6,000 \3,901 \6,000
月10万
2万給油
\15,905 \12,259 \10,923 \10,923 \10,923 \6,242 \10,800 \24,000 \10,923 \12,000
年会費
値引き
差額
\2,889 \4,201 \2,589 \1,809 \2,889
(\4,201)
\3,121 \3,488 \4,688 \1,801
\3,901※
\6,000
ガソリン代を節約・得できるカードの比較表(出光カード・出光mydoPlus・ENEOSカードC・ENEOSカード NICOS/Shell Starlex・コスモカードオーパス・コスモ トリプル・JCBドライバープラス・NICOSシナジー・P-one Flexy)

上図の通り「ENEOSカード NICOS」は他社比較するとイマイチな数字だ。同じENEOSであるENEOSカードCと比較した場合、月5万ショッピング利用の場合にはリッター割引で差がつく。また、他の石油会社系カードと比較すると出光やコスモ・トリプルに劣る割引額だ。さらに、石油会社系ではないJCBドライバーズプラスやP-oneFlexyと比較すると、さらに差は広がっていく。2010年までは年1回でもカードを使用すれば年会費が無料だったが、2012年現在は当然ながら初年度以降は年会費が必要になるため、月5万利用の場合の年会費とガス代割引の差額でも、他社に劣る結果となってしまう。

結論としては、無料のロードサービスが欲しい人であればオススメできるかもしれない。ただし、それでもENEOSカードCの方が割引額が大きいため、ENEOSカードCの方がオススメできる。ロードサービス自体は、非会員でJAFを呼ぶにしろゴールドカードにグレードアップして年会費1万円を支払うにしても、ENEOSカードがお得なのは間違いない。ただし、どちらのカードも出光やコスモカードに割引額が劣るため、ENEOSの利用が多いことが前提になるが。。。また、単純に値引き額だけで勝負するのであれば、JCBドライバーズプラスか、反則に近いがP-oneFlexyを検討したい。これらであれば、ガソリンスタンドを限定することなく割り引きが受けられるため、単純な割引に加えて利便性は高い。